【フジ問題検証番組】元専務大多亮氏、Aさん事案をなぜプライベートと判断?と聞かれ言葉詰まる

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2025年07月06日 11:31  日刊スポーツ

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フジテレビ

フジテレビは6日、元タレント中居正広氏(52)をめぐる女性問題に端を発した「フジテレビ問題」をめぐる検証特番「検証 フジテレビ問題 〜反省と再生・改革〜」(日曜午前10時)を放送した。


被害者女性Aさんの事案は23年8月21日、元アナウンス室長を経由して、港浩一元社長、大多亮元専務、元編成局長に共有された。事案発生後の2カ月後だった。顔を出さない状態で登場した男性の元アナウンス室長は「港社長への報告は女性Aさんから聞いたことをなるべく分かりやすくそのまま伝えました。彼女から聞いたことは中居氏から『みんなでご飯を食べるからおいでよ』という誘いを受けて、向かった」と当時を回想。アナウンス室は女性Aのヒアリングで「中居氏から『他の人たちが来られなくなり、2人きりになってしまうが、それでもよいか?』と尋ねられた」ことを明かしている。


元アナウンス室長は「Aさんはもう向かってるし、今からお断りすると失礼に当たると思い向かったという表現をしていました」と語った。


元社長の港浩一氏はAさんの情報を共有した際「女性と中居氏にプライベートな男女間のトラブルが起きていると」と判断したという。元専務の大多亮氏は番組側から「なぜプライベートと判断したか」と聞かれ「プライベート…」と言葉が詰まった後に「まぁ仕事をしていれば、仕事で知り合うことがあるでしょうし、その先に連絡取り合って食事に行くようなことも当然あるでしょうし。そういうことなのかなって思ったんですね」と返答した。


元編成局長も番組側の取材に対し「業務外のプライベートということでしたので、報告書で認定されている業務の延長線とは認識していませんでした」と代読された。3人はAさんが中居氏のマンションに行ったことを理由にプライベートと判断し業務の延長線上との認識には至らなかった。その後、中居氏への事実確認も行わなかった。


第三者委員会の報告書によると、会社側が事案がプライベートだと判断したことでAさんが孤立したことを受け「被害者ケア・救済の観点からも不十分な対応であった」と指摘されている。


港氏は「そういう風に思わせていたということは、とても我々の配慮が足りなかった。心身の安全ということをあまりにも重く考えてしまったので、しっかり寄り添えなかった、会社として。とても申し訳ないと思うし、残念」と言葉をしぼり出した。


23年6月に起きた中居氏よる女性社員への人権侵害事案を検証。同局は女性社員から被害申告を受けながら当事者へのヒアリングを含む事実確認や番組継続、打ち切りの判断について適切な対応ができず、状況を悪化させた。


番組によると「当該事案の『対応』について弊社がどこで判断を誤ったのか、またその一因にもなった組織風土はどのようなものだったのかについて、さまざまな証言をもとに検証しております。また、再生・改革の取り組みの進捗(しんちょく)についても現場の取材を通してお伝えします」としている。


出演者は同社の清水賢治社長、宮司愛海アナ、木村拓也アナ。ゲストはノンフィクションライター石戸諭氏、オウルズコンサルティンググループ執行役員の矢守亜夕美氏。スタッフはフジテレビ問題検証チーム、制作著作はフジテレビ。


同時間帯に放送予定だった「かのサンド」(同10時)「ミラモンGOLD」(同11時15分)は休止となり、翌週放送予定。

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  • 中居くんは会社の上司でもフジの社員でもないのに業務上の延長と思う方が難しい。
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