上白石萌音「いっぱい泣きました(笑)」 『ちはやふる−めぐり−』主演の當真あみ印象【オリコンライターズ】

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2025年07月06日 18:00  ORICON NEWS

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『ちはやふるーめぐりー』より6日放送の『ライターズ!』(日本テレビ系)に出演する(左から)當真あみ、上白石萌音
 覆面ライターが、タレントの素顔に迫る番組『ライターズ!』(日本テレビ系)。6日(深 1:30)の放送は、新ドラマ『ちはやふる−めぐり−』(9日午後10時より放送)の記者会見に潜入。さらに當真あみと上白石萌音に個別取材を実施し、ドラマについて深掘りした。

【全身ショット】“競技かるた”ポーズの當真あみ&上白石萌音

■昨年9月から「競技かるたざんまい」

 競技かるたに青春をかける高校生たちの姿を熱く描いた、累計発行部数2900万部超えの大ヒット漫画『ちはやふる』。2016年、2018年に3部作として実写映画化され、人気俳優を多数輩出した。そして本ドラマは、その映画『ちはやふる』から10年後の世界を描いたオリジナルストーリー。バトンを受け継いだ令和の高校生たちが青春全てをかけて競技かるたに挑む。

 6月某日朝、日本テレビ番町スタジオで行われた『ちはやふる−めぐり−』の記者会見会場には開始30分前にもかかわらず、80人近くの記者が詰めかけた。

 出演者は袴姿で登場。藍沢めぐる役で主演の當真をはじめ、映画シリーズに続き今作では梅園高校 かるた部の顧問になった大江奏役を務める上白石、梅園高校のメンバーである白野風希役の齋藤潤、与野草太役の山時聡真、村田千江莉役の嵐莉菜、八雲力役の坂元愛登、奥山春馬役を務める高村佳偉人。そして瑞沢高校・競技かるた部から、月浦凪役を務める原菜乃華、折江懸心役を務める藤原大祐、最後に北央学園・競技かるた部から主将の奥山翔役を演じた大西利空の10人が登壇した。

 ドラマへの出演が決まった時の気持ちについて、上白石は「10年がもう経ったのかという感慨深さがありました。うれしさはもちろん大きかったですが、バトンをしっかりつながなくてはというプレッシャーと責任も大きく感じました。何より、生徒の皆さんとお会いするのをとても楽しみにしながら、クランクインを待っていました」とコメント。自身が先生役で出演することについては全く想像していなかったそうで「おそらく奏も想像していなかったと思いますが、これも巡り合わせかなと」と語った。

 齋藤は「率直にうれしかったです。居場所なさを感じながら生きてきた子が、みんなや競技かるたに出会って少しずつ成長して進んでいく姿に引き込まれ、僕も演じながら一緒に成長していきたいと思いました」。主演の當真はドラマのファンだっただけに、まさか自分が主演を担うことになるとは思いもよらなかったそうで「最初はうれしかったですが、人気映画シリーズのドラマ化ということで不安な気持ちもありました。でも私が昔、この作品を見て抱いた青春への憧れみたいな部分を今度は自分が演じる側として、見る人に届けたいと思いました」と答えた。

 劇中では、當真が演じる藍沢めぐるとは幼なじみという間柄である、月浦凪役の原は「映画シリーズのファンだったのでびっくりしました。こうして大好きな作品に携わることができ、本当に感慨深かったです。10代の頃に映画館で見ていたので、憧れの世界に入れるというワクワクが強かったです」と期待。

 藤原も原と同じく、映画シリーズを中学時代に見ていたという“ちはやふる”ファン。「出演が決まったときは実感があまり湧きませんでした。だって、まさか自分があの世界に入るとは思っていませんでしたから(笑)。当時の僕に「お前『ちはやふる』に出るぞ」って言ってあげたいです」と喜びを述べた。

 坂元と山時も、出演が信じられなかったというメンバー。坂元は、「役柄の説明を聞いた時もさらに驚きました。というのも、八雲力というキャラクターが今まで演じたことのない役柄で。全くゼロの状態から臨めた分、たくさんのことが吸収できました。あと自分は後半から登場するので、前半で皆さんが作った空気を良い意味で壊せたらなって思いながら演じました」。山時は「オーディションの前からプレッシャーを感じていて、オーディション当日は緊張しすぎて全然セリフが出てこなくて…。でも無事参加できてよかったです」と振り返った。

 嵐は学園ドラマを経験できると思っていなかったそうで、出演が決まった時はとてもうれしかったと声を弾ませた。「誰もが憧れる『ちはやふる』の仲間に入れることがとても光栄でした。プレッシャーもすごくありましたが、これを機に競技かるたの魅力を知り、皆さんに伝えることができることがすごく楽しみでした」とコメント。

 大西は現場で充実した時間を過ごすことができたそうで「撮影前からワクワクしていましたが、いざ現場に行ったら、みんなと一緒にお芝居ができて、すごく幸せな気持ちになりました」。高村は「じつはオーディションの合否が発表になる時期はあまりいいことがなかったので、正直自信がありませんでした。そんな状況だったので出演が決まった瞬間は、うれしさよりも驚きが大きかったです」と当時の心境を吐露した。

 続いて、役作りについて聞かれると當真は「かるたの練習が印象深いです。去年の9月ごろからみんなで集まって練習したり、それぞれが自宅でも個人的に練習したりしました。私が演じた藍沢めぐるは、全くかるたに興味がない女の子で青春とは無縁の生活を送る高校生という設定だったので、初心者から成長していくという過程は、私と役がリンクしていて演じやすかったです」と振り返った。

 そんなめぐるとは真逆で、原演じる凪は青春を謳歌している役どころ。「凪は、広瀬すずさん演じる綾瀬千早に憧れてかるたを始めたという役どころなので、お芝居の中にできるだけ、千早っぽさみたいなものを入れられるように映画シリーズを見て研究しました。かるたを取っている時の仕草も、かるたの練習の時点から役柄と併せて考えながらキャラクターを作っていきました」と明かした。

 藤原は、高校生のナンバーワンプレーヤーという役柄。かるたはだいぶ練習したという。「個人的に茶室を借りるなどし、この1年はかるたしかやっていなかったと言っても過言ではないほど練習しました。あと1つ1つの所作に、かるたに精通している部分を見せなきゃいけなかったなど、”最強感”を出すところがすごく難しかったですが演じがいもありました」

■大人の成長も描かれた青春ドラマ

 「ライダーのキャプテンっていうことですか?」記者会見直後、真っ直ぐな瞳で素朴な疑問を投げかける當真さん。言葉の由来について説明すると、今度は上白石が「あー、そういうことなんですね」と言いつつ、破顔しながら「改めてよろしくお願いします」と頭を下げる。2人の穏やかで丁寧な空気感に触れたところから、個別取材がスタートした。

 まずは當真に連ドラ初主演について聞くと「やはり撮影が始まる前は緊張して、主演として現場にどういればいいのかとかすごく考えましたが、いざ撮影が始まってみるとスタッフさんや共演者の皆さんに助けていただく場面が多くて、私が引っ張るというよりも、1つのチームとして作品完成という目標に向かって、支え合いながら進んでいったという感じでした。皆さんの存在がすごくありがたかったです」と振り返る。

 ちなみに、上白石が初主演を務めた時はどんな感じだったか聞くと、ドキドキしたのははじめだけだったそう。「いざ現場に入ると、最初に名前が出てくるだけなんだなって思いました。でも撮影が終わって宣伝が始まると『私は主演なんだ!』という気持ちが芽生えて(笑)。そういう意味ではあみちゃんは、主演であることを今一番自覚しているんだと思います」とコメント。當真は「まさにそうです(笑)。主演として、放送がスタートするまでこのドラマの魅力を全力で伝えていきたいと思っています。『ライターズ!』さんもご協力よろしくお願いします(笑)!」と応えた。

 映画シリーズにはない、本ドラマならではの魅力はどこにあるのだろうか。當真は「みんなで一つになって必死に取り組む尊さを、かるたを通して学んでいくという部分が大きいと思います。各キャラクターの成長や人間的な魅力を、ぜひ見ていただきたいです」。上白石は「映画ではあまり描かれなかった、家族や兄弟など、学校外のお話を楽しみにしていただきたいです。そこは大人の方々も共感して見ていただけると思います」とアピールした。

 今回2人は初共演だが、現場をともにして得たものはどんなものだったのだろうか。當真は「萌音さんのお芝居の言葉力と言いますか、常に包み込まれているような安心感をずっと抱いていました。めぐるを演じるなかで常に背中にそっと手を添えてもらっているような感覚と言いますか。セリフや芝居のしぐさなど、すべてからそういう優しい空気を感じて。めぐるが抱く大江先生に対する信頼感が、萌音さんに対してすごく湧いてきていろんな場面で助けられました」と明かした。

 これに対し上白石は「本当に初日からずっと素晴らしくて、一緒にいるだけですぐに役柄に入ることができました。いつも自然と率直にその場にいる、お芝居をしようとしていないと言いますか、常に気持ちが存在する。目を見て言葉を聞くだけで心が動かされる時間ばかりで、おかげで泣かなくていいところでいっぱい泣きました(笑)」と振り返った。

 最後に、ドラマの見どころを語ってもらった。當真は「居場所のなさを感じている高校生たちが、自分の生きる道を模索し、かるたと出会い、大江先生と出会って、1つの目標に向かって努力し、支え合いながらかるたに打ち込んでいく。高校生の成長を描いた青春ストーリーです。ぜひご覧ください」。上白石は「かるたに打ち込む高校生たちの成長物語であることはもちろんですが、そんな彼らに影響を受けて心を動かされた大人たちの成長物語でもあります。どの世代の方にも楽しんでいただける物語になっていると思うので、たくさんの人に見ていただきたいです」。
(取材・文/キャプテン・オオサワ)
※取材の模様は、6日放送の『ライターズ!』(日本テレビ系/深1:30)でもご覧いただけます。

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