
日本経済を支える「輸出」。いま、輸出の「優等生」といわれ始めたのが日本茶です。そのお茶の包装にも中東情勢の影響が出始めました。
収穫の最盛期を迎えた日本有数のお茶どころ、静岡県。
杉本農園 杉本芳樹さん
「(Q.これがいわゆる一番茶?)そうですね、値段的にも単価が高い」
日本茶はこの5年で輸出額が4倍以上に急増し、「輸出の優等生」ともいわれています。
しかし、その「優等生」にも中東情勢の影響が…
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杉本農園 杉本芳樹さん
「包装資材も今までは注文すればすっと入ってきたが、『なかなかすぐに入らないよ』と値段も全然変わってしまって」
日本茶の包装で国内トップシェアを誇る企業をたずねると…
記者
「インクのにおいがすごい」
吉村 田中祐輔 生産部次長
「ここの部分は溶剤を使っている、シンナー臭というか…」
風味が落ちるのを防ぐため、日光や湿気を遮る素材が不可欠な日本茶の包装。
ただ、袋に使われる素材の9割以上がナフサなど原油由来で製造コストが急増しています。
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吉村 田中祐輔 生産部次長
「仕入れ価格は大体2割〜3割、今までより上がってしまって」
この会社では、フィルムだけではなく、パッケージ印刷に欠かせないインクに使う溶剤なども調達が不安定に。やむをえず、先月、およそ20%の値上げを決めました。
吉村 橋本隆生 社長
「(原材料は)結構な額を毎月仕入れているので、本当に数%上がるだけで数千万とか1億上がってしまう」
きょう発表された1月から3月期のGDP。2期連続のプラス成長は維持したものの、緊迫化する中東情勢の影響が今後、表面化するとみられています。
実際に、日銀が先月公表した調査結果では、中東情勢を背景に「景気の先行き」については、▼製造業では5ポイント、▼非製造業では8ポイントの悪化が見込まれています。
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吉村 橋本隆生 社長
「長期化するというのはどうしても避けられない道かなと。景気減速みたいな形にはならないでほしい」
こうした中、食品業界ではすでに、パッケージを白黒に切り替えたり、イラストを減らしたりするなど、インクや溶剤のコストを抑える動きが急速に広がっています。
収束が見通せない中東情勢は、本格的な夏も近づく日本の大きな重しとなりそうです。
