限定公開( 66 )
子どもが小さいうちは、絵本の読み聞かせをたくさんしてあげたいですよね。
しかし、「正しいやり方じゃないと意味がない」なんて説もあり、読み聞かせに悩んでいるママは多いはず!
もし読み聞かせについて詳しいことを知りたいなら、株式会社パワーキッズ創業者・立石美津子さんの著書『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』を読んでみませんか?
この本を読むと良い絵本やいい読み聞かせ方が、よ〜くわかるのです! それでは、実際どうすればよいのか? 立石さんの著書を引用しつつ、具体的に説明していきます。
■1:同じ絵本を何度も読むと脳にいい
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まず、飽きもせず同じ絵本を持ってくる子ども、いますよね。
読む側としてはうんざり。とくに子ども向けの絵本は同じ言葉の繰り返しが多いので、別の絵本がいいような気がしてしまうんですよね。例えば、この典型のひとつは桃太郎!
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桃太郎が歩いていると、犬が出てきて言いました。
「桃太郎さん、桃太郎さんお腰に付けたものは何ですか?」
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「日本一のキビ団子さ!」
「一つください。お伴します」
「よし、分けてやるから着いてこい!」
こうして桃太郎は犬を連れて鬼が島へと向かいました
――
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次のページをめくると、犬から猿に変わっただけで同じ文章が出てきます。
――
しばらく歩いていると、猿が出てきて言いました。
「桃太郎さん、桃太郎さんお腰に付けたものは何ですか?」
「日本一のキビ団子さ!」
「一つください。お伴します」
「よし、分けてやるから着いてこい!」
こうして桃太郎は犬と猿を連れて鬼が島へと向かいました
――
次のページをめくると……。もうおわかりですね。猿がキジに変わっただけ! だからつい、「桃太郎さんとキジはさっきの犬や猿と同じことを言いました……」などと省略してしまいたくなるはず。
そんなとき、子どもはすぐに気付いて、「ちゃんと読んで!」と怒りますよね。
ここで「正直うんざり」と思う気持ちも、よくわかります。しかし、いつも同じ本でも、同じセリフばかり繰り返されていたとしても、ぜひ省略せずに読んでください。
というのも、そもそも子どもの脳は反復が好きなように作られています。それで、子どもは繰り返しが大好きなのです。
わかっているからこそ、もう一度知りたい。だから、同じ本を持ってくるのです。赤ちゃんに「いないいないばあ」をすると、毎回笑いますよね。次に何が出てくるかわかっているので、その期待で笑っているのです。
これは、子どもの脳のつくりに関係しています。子どもは、たくさんのことを学び習得していきます。例えば、1歳前後になると立つようになります。ヨロヨロしながら、何度も何度も立っては転び、転んでは立ちます。
「同じことの繰り返しだから歩く練習はそろそろやめよう」なんて赤ちゃんはいません。繰り返し繰り返すことで、覚え、習得していくようになっているのです。
言葉も同じです。繰り返し聴き続けることで、言葉を覚えていきます。そのため、子どもが毎日、同じ絵本を持ってきても嫌な顔をしたり、省略したりしないでリクエストに応じてあげましょう。
■2:図書館ばかり利用しない方がいい
そもそも絵本って、意外と高いですよね。たいてい1冊1,000円以上します。だから買わないでつい図書館で済ませたくなる気持ち、よ〜くわかります。
前述の通り、子どもは繰り返しが大好きです。でも、図書館は返却期日があります。「あれ読んで」とリクエストしたとき、「もう返しちゃったのでないの」と言われたら、子どもは悲しい気持ちになります。
よって、図書館でお気に入りの本が見つかったら、ぜひ買ってあげてください。図書館しか利用しないのはオススメできません。
立石さんは30年近く子ども達と関わってきた方なので、ママ達から絵本の質問を他にもたくさん受けてきたのだとか。
例えば、「一日、何冊くらい読み聞かせればよいですか」「残酷な結末の絵本を読み聞かせて子どもに悪い影響はないでしょうか」「読んでいる最中、次々好きなページをめくってしまうのですが」「アニメ系、電車の絵本しか読まないのですが」など。
あまりに多いので、「”そんなこと自分で考えてください”と冷たい返事をしてしまいそうになったこともある」とのこと。
それで、なかなか答えが見つからないママ達への回答をこの『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』にギュッと詰め込んだそう。長年の経験がまとまっていると思うと、本当に読み応えがあります。
「私の絵本選び、大丈夫?」「読み聞かせ方に自信が持てない……」と思ったら、読んでみては? 何となく自己流で絵本の読み聞かせをしているママにピッタリですよ!
【参考】
※ 立石美津子(2013)『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』 あさ出版
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