『スカーレット』喜美子×照子×信作の友情がまぶしい 信楽にも徐々に変化が訪れる

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2019年11月19日 12:21  リアルサウンド

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『スカーレット』写真提供=NHK

 『スカーレット』(NHK総合)第44話では信楽の人びとの近況が描かれた。


参考:『スカーレット』第45話では、就職が決まった直子(桜庭ななみ)と父・常治(北村一輝)が言い争い


 夜を徹して考えた絵付け火鉢のデザインを喜美子(戸田恵梨香)は深野(イッセー尾形)に見せる。「ほおっ!」と言ってデザインとにらめっこしたままのフカ先生に「持ってってみます? 持っていきますね」と言って喜美子がデザイン案を見せに出かけると、信作(林遣都)に鉢合わせする。ひさびさに会った幼なじみに「顔ちっちゃいな」とアイアン・クローをお見舞いすれば、信作も「ええ匂いするから嗅いでみ」とスーツについたゲロの匂いを嗅がせて逆襲。思わず「お前ら20代だぞ」とツッコミを入れそうになるが、変わらない関係性にほっこりする。


 門前でわちゃわちゃしていると中から番頭の加山(田中章)が出てくる。デザインを見ずに仕事を続ける加山だったが、喜美子は社長(阪田マサノブ)に「採用されへんでもかまいまへん。また来年持ってきてもええですか?」と頼み込む。「今年がダメなら来年。来年がダメならその来年また考えます」という喜美子からは、自分が楽しいと思えるものを追求する純粋さを感じた。そんな喜美子の言葉に顔を上げたのは、照子(大島優子)の夫・熊谷敏春(本田大輔)だった。


 照子の結婚相手の敏春は「京都の老舗旅館の三男坊で大学出の頭の切れる男」という信楽にはいなかったキャラクター。出会った当初は「ゴキブリ100万匹のほうがマシや」と嫌っていた敏春にかいがいしく尽くす照子の若奥さまぶりもすごいが、「琵琶湖に沈めたる」、「火鉢くくりたけろか」と話していた喜美子と信作は照子の変貌ぶりに大ウケする。照子の話によると、敏春は「丸熊陶業を日本一にする」という戦死した兄と同じ夢を持っていた。幸せそうな照子を見て「好きになったんやな」と喜美子。夫婦で夢を追う照子の姿は喜美子にどんな影響を与えるのだろうか?


 同じ頃、社長と敏春たちは難しい表情で話し込んでいた。「このままでは融資を受けられません」と言う敏春は、「深野心仙はもう古いんとちゃいますか」とズバリと切り込むなどなかなかの辣腕ぶり。一方、信作は付き合っていた彼女と別れ、信作の両親は離婚すると言ってケンカばかりしている。信楽にも変化が訪れつつあるが、それだけ余計に喜美子と照子、信作の友情がまぶしく映るのだった。


■石河コウヘイ
エンタメライター、「じっちゃんの名にかけて」。東京辺境で音楽やドラマについての文章を書いています。


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  • 信作のキャラが、ウザい。事務所の前でのムダでうるさいはしゃぎっぷり。社会人だろが、アンタ。
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