春ドラマ“脱落率”ランキング! 『教場0』は視聴率3割減、『特捜9』は唯一アップ

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2023年05月17日 18:51  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

写真ACより

 4月クールも大盛り上がりの連続ドラマ。今期は福山雅治主演の日曜劇場『ラストマン-全盲の捜査官-』(TBS系)が視聴率でトップを独走しているが、期待ほど数字が伸びなかったドラマもチラホラ……。

 視聴者としては、最初は「面白そう!」と見始めたものの、フタを開けたら「思ってたのと違う」「オンタイムで見るほどではないな」といった理由で脱落してしまうケースも少なくないのでは?

 そこで「サイゾーウーマン」では、第1話と5月15日までに放送された最新話の世帯平均視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を比較し、その上昇・下落率を算出。下落率が高い順にランキング形式で紹介したい。

脱落率トップの月9『教場0』は、視聴率3割以上減

 今期、最も視聴率の下落が激しかったのは、木村拓哉主演の月9『風間公親-教場0-』(フジテレビ系)で、下落率は31%。初回こそ世帯平均視聴率12.1%と高視聴率だったものの、15日放送の第6話で自己最低となる8.3%までダウンしてしまった。

 同作は、『教場』ドラマシリーズ初の連ドラ化作品。赤楚衛二、新垣結衣、北村匠海、坂口憲二といった豪華なキャストも見どころだ。

 キムタクの渋い演技が視聴者を引き付けている『教場0』だが、非現実的で無理のある展開が目立ち、ネット上では早々に“トンデモ謎解きドラマ”のレッテルを貼られてしまった様子。

 そんなツッコミどころの多さを面白がる視聴者が多くいる一方で、“コレジャナイ感”を訴える声もあり、途中離脱につながってしまったのかもしれない。

 また、1月クールの同ランキングにおいても、同じく月9枠で放送された北川景子主演『女神の教室〜リーガル青春白書〜』が下落率40%で1位であった。前クールに限らず、月9は第1話の数字が高い傾向が見られ、「とりあえず月9はチェックしておきたい」という視聴者の多さがうかがえる。

 なお、月9主演最多の木村は、先月行われた『教場0』のPRイベントで「“月9”って言わなくていいんじゃないかな? 個人的には思ってます」と“月9呼び”に否定的な意見を述べていたが、フジテレビの“看板ドラマ枠”というネームバリューでスタートダッシュが期待できるという意味では、“月9呼び”は継続したほうがいいかもしれない。

同率1位『Dr.チョコレート』は、日曜劇場と“題材被り”の不運も

 同じく下落率31%で『教場0』に並んだのは、坂口健太郎主演『Dr.チョコレート』(日本テレビ系)。初回の世帯平均視聴率は8.6%だったが、13日放送の第4話で自己最低となる5.9%まで落ち込んでしまった。

 ヒットメーカーの秋元康氏が原案・企画を手掛ける同ドラマは、ワケあり患者の命を現金1億円、秘密保持契約、そしてチョコレートで救う天才外科医チームの姿を描く医療モノ。坂口のほかに、演技初挑戦の子役・白山乃愛、斉藤由貴、小澤征悦、葵わかな、鈴木紗理奈らがキャスティングされている。

 ネット上では、ティム・バートン監督のファンタジー映画『チャーリーとチョコレート工場』(2005年)を彷彿とさせるポップな演出が「かわいい!」と好評だ。一方で、闇医者チームを描いた前クールの日曜劇場『Get Ready!』(TBS系)とネタ被りしてしまう不運に見舞われてしまい、「闇医者ドラマは、ちょっと食傷気味」と不満を漏らす視聴者も散見される。

 主演の坂口は、7月クールでも同局の連ドラで主演することが決まっているだけに、2クール連続で“脱落者率トップ”とならないことを願うばかりだ。

 3位は、芳根京子主演の『それってパクリじゃないですか?』(日本テレビ系)。脱落者率は30%だった。

 第1話から世帯平均視聴率6.0%と微妙な滑り出しであったが、第4話でさらに3.4%まで下降。今月10日放送の第5話では4.2%まで持ち直したものの、この低空飛行が続けば、1985年にスタートした「水曜ドラマ」枠の全話平均視聴率において、歴代ワースト記録を更新する可能性は高そう。

 芳根とジャニーズWEST・重岡大毅のほか、赤井英和、野間口徹、ともさかりえ、田辺誠一、常盤貴子といったベテラン勢も多く出演している同作。しかし、“知的財産権”というテーマがいかんせん「地味すぎる」と指摘する声は多く、脱落率につながってしまったようだ。

 加えて、配信サイト・TVerでも、お気に入り数が46.1万人と苦戦。『明日、私は誰かのカノジョ』(TBS系)や『ホスト相続しちゃいました』(フジテレビ系)といった深夜ドラマをも下回っており、極めて厳しい状況といえる。

 こうした多くのドラマが大きく視聴率を落とす中、今期唯一、視聴率を上昇させたのが、20th Century・井ノ原快彦が主演を務める刑事ドラマシリーズ『特捜9』(テレビ朝日系)の「season6」だ。

 初回は世帯平均視聴率9.4%と、同シリーズ史上初の1ケタ発進に見舞われたが、第3話で10.6%までアップ。その後も10%前後をキープしており、シリーズのファンをがっちり掴んで離さない様子がうかがえる。

 最終回へ向けて、さらなる盛り上がりを見せそうな作品も多い春ドラマ。今後も、数字の推移に注目したい。

4月期ドラマ脱落者率ランキング(民放4局、午後8〜10時台)

1位『風間公親-教場0-』(フジテレビ系、月曜午後9時)31%ダウン
同率1位『Dr.チョコレート』(日本テレビ系、土曜午後10時)31%ダウン
3位『それってパクリじゃないですか?』(日本テレビ系、水曜午後10時)30%ダウン
4位『unknown』(テレビ朝日系、火曜午後9時)26%ダウン
5位『ペンディングトレイン-8時23分、明日君と』(TBS系、金曜午後10時)22%ダウン
6位『だが、情熱はある』(日本テレビ系、日曜午後10時30分)21%ダウン
7位『合理的にあり得ない〜探偵・上水流涼子の解明〜』(フジテレビ系、月曜午後10時)19%ダウン
8位『わたしのお嫁くん』(フジテレビ系、水曜午後10時)18%ダウン
9位『ラストマン-全盲の捜査官-』(TBS系、日曜午後9時)16%ダウン
10位『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』(テレビ朝日系、木曜午後9時)12%ダウン
11位『日曜の夜ぐらいは…』(テレビ朝日系、日曜午後10時)11%ダウン
12位『あなたがしてくれなくても』(フジテレビ系、木曜午後10時)10%ダウン
13位『王様に捧ぐ薬指』(TBS系、火曜午後10時)8%ダウン
14位『特捜9 season6』(テレビ朝日系、水曜午後9時)2%アップ

※比較は第1話と5月15日放送分までの最新話。小数点以下は四捨五入。

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