市川猿之助、書き置きの宛名“愛するM”の父親を直撃「現在、息子とは連絡がつかない」

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2023年05月22日 16:00  週刊女性PRIME

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市川猿之助

 歌舞伎界が揺れている─。5月18日、市川猿之助が自宅で両親とともに倒れているのが見つかった。

「猿之助さんの父である四代目・市川段四郎さんと、母の延子さんが2階リビングの床にあおむけで並んで倒れており、延子さんは発見時すでに死後硬直が、段四郎さんも搬送先の病院で死亡が確認されています。一方、猿之助さんは半地下にある自室で倒れていたものの、命に別条はないとのこと。のちの警視庁の事情聴取で猿之助さんは、“死んで生まれ変わろうと話し合い、両親が睡眠薬を飲んだ”と説明。猿之助さんのそばには知人男性宛てに“来世で会おう”と書かれた遺書めいたものが複数置かれていたそうです」(スポーツ紙記者)

 ちょうどこの日に発売された『女性セブン』では、猿之助の“セクハラ・パワハラ疑惑”が報じられていた。

「猿之助さんが、共演する役者たちをホテルの部屋に引き入れて“隣に寝なさい”と指示し、身体を触るといった“性的スキンシップ”を求めていたことを劇場関係者らが証言。この要求を拒否すると舞台のキャストから外されたそうです。加えて、コロナ禍の真っただ中だった2021年7月中に2度にわたって神奈川県内でパーティーを開き、そこでも参加者に濃密な関係を求めていたとも。5月15日の夜に直撃取材されましたが猿之助さんは“答える義務はありません”と一蹴したそうです」(ワイドショースタッフ)

 その取材から3日後に起きた“心中騒動”だが、近隣にも動揺が広がっている。

ご近所トラブルを抱えていた

「過去に市川家はご近所と私道を巡るトラブルがあって30年以上冷戦状態でした。延子さんが気の強い方というのもあって、長いことお互いに無視する状況だったんです。しかし、今年の2月ごろに延子さんは周囲の住民とぎこちないながらも会話したり、段四郎さんもゴミ出しでお会いした際に“今後もどうか、お願いします”と頭を下げていたそうです。これからやっと平和になると思った矢先なだけに、本当に残念です」(近隣住民)

 いさかいはあったが、市川家は穏やかな日々を送っていたようだ。

「母の延子さんは、今年4月に銀座にある猿之助さんの個人事務所で排水管工事に立ち合ったりと、息子のサポートにも意欲を見せていましたね。そんな折に起きた事件ですから、やはりセクハラやパワハラといった報道で自身のプライベートを明かされることを悲観したと考えるのが自然でしょう……」(前出・ワイドショースタッフ)

 猿之助の所属事務所でも、事態を把握できていないようで、5月20日付の公式サイトでは《警察ならびに病院にて対応をいただいているものと認識しております。この件に関する弊社所属俳優のコメントは差し控えさせていただきます》とのコメントにとどまっている。

「猿之助さんは歌舞伎の名門・澤瀉屋を背負う存在。頭領の猿翁さん、その弟の段四郎さんが第一線を退いてからは、実質的にトップの位置にいます。この5月は『明治座』の創業百五十周年記念公演と銘打たれた『市川猿之助奮闘歌舞伎公演』が開催中。搬送された18日の『昼の部』は休演となり、『夜の部』から代役を立ててしのぎました。猿之助さんは19日に退院しましたが、経緯によっては刑事事件に発展して身柄が拘束されることも考えられますから、舞台復帰の見通しはまったく立っていません」(梨園関係者、以下同)

 トップ不在の事態に澤瀉屋は存続の危機に陥っている。

実質的な“お家取り潰し”の可能性も

「6月には猿之助の従兄弟にあたる香川照之さんが歌舞伎役者・市川中車として、2022年8月に起こした性加害報道後、初となる主演を務める舞台が控えています。猿之助さんと共演することで復活の足がかりになるはずでしたが、このままでは難しいでしょう。香川さんの息子の團子くんは将来的に『猿之助』の名跡を継ぐことが期待されていますが、まだ19歳。猿之助さんの代わりとして一座の頭を務めるには若すぎます。なにより『猿之助』という名跡が“縁起が悪いもの”とされたら、長く培ってきた澤瀉屋の名に傷がつきます。澤瀉屋が実質的な“お家取り潰し”となるのもありえない話ではないでしょう」

 澤瀉屋が確立したのは明治時代。他家と比べて歴史が浅いぶん、積極的に新しいことに挑戦する傾向があり、その土壌が、伝統に縛られない“大胆な改革”を可能にした。

「派手でケレン味のある演出が持ち味だった澤瀉屋のお家芸を現・猿翁さんが『三代目・猿之助』だったころに発展させて、1986年に『スーパー歌舞伎』という派手な装置や演出を存分に活かしたスタイルを確立。2012年に跡を継いだ現・猿之助さんもその路線を継承。人気マンガの『ワンピース』をスーパー歌舞伎に仕立て、若いファンからも支持を集めていました」(前出・スポーツ紙記者)

 本来は幼名の團子から猿之助、段四郎と名跡を上げる流れだったが、明治から昭和にかけて活躍した『二代目・猿之助』が大人気を博したことで、猿之助と段四郎が同列の扱いとなる。

現・猿之助さんは実父である『段四郎』を継ぐのが自然でしたが、猿翁さんの『三代目・猿之助』としての活躍は歌舞伎界でも抜きん出ていましたからね。段四郎さんも、兄のカリスマ性に押されるように脇役中心で活動を続けていました。そのため2012年に現・猿之助さんは『亀治郎』から『四代目・猿之助』を襲名したんです。実の息子が伯父の名を選んだことにショックを受けた段四郎さんは活動を縮小。2015年の『スーパー歌舞伎2 ワンピース』以降、舞台に立たなくなっていました」(前出・梨園関係者、以下同)

 この襲名を巡って、澤瀉屋全体でも軋轢が生まれた。

ファンの間でも猿之助の素行は有名

「それまで、猿翁の弟子で“リトル猿之助”とも呼ばれた実力十分の市川右近さんが『猿之助』を継承するのが既定路線でしたから、亀治郎さんの猿之助襲名は驚きだったのです。右近さんは2017年に『市川右團次』となり、澤瀉屋と距離を置くように。同じく澤瀉屋に所属していた喜多村緑郎さんや市川春猿さんなどベテラン勢も外に活動の場を変えるなど、それまで猿翁さんを支えてきた役者が離れていきました」

 反発を受けても、猿之助は意に介さず。ベテラン勢が抜けたことで、独自色を強めるようになっていく。

猿之助さんは自分の気に入った役者を起用する傾向が顕著。新作歌舞伎の場では、歌舞伎役者ではない現代劇の役者もいい役で起用するんですよ。澤瀉屋の弟子からすれば面白くありませんが、トップの意向だから誰も文句を言えません

 また、ファンの間でも猿之助の素行は話題になっていた。

「猿之助さんは後援会の集まりで“自分は結婚もしないし子どももつくらない”と宣言していましたね。ほかにも猿之助さんのお気に入りの役者がいい役につくと思ったら、急に舞台に出なくなったりと、私情で選んでいるのが露骨にわかりましたよ」(ファンの女性)

 活躍の裏で禍根を残した襲名や、私情を挟んだ配役起用など歪みが生まれていた澤瀉屋にとって、猿之助のスキャンダルは致命的だったのかもしれない。

「澤瀉屋は歴史が浅く、梨園での格は低い存在です。それでも名前が売れているということでは、猿之助さんはトップクラス。集客力がありますから、自分が歌舞伎界を支えているという自信にあふれていました。実際、今チケットをさばける歌舞伎役者は、坂東玉三郎、市川團十郎、そして市川猿之助ぐらいですから。また“詫びろ! 詫びろ!”と8回繰り返したセリフでインパクトを残した『半沢直樹』や、2022年もドラマ『最初はパー』でジャニーズの『SixTONES』ジェシーと共演して話題になるなど多数の映像作品にも出演していました」(前出・梨園関係者)

 俳優としても順風満帆だっただけに、スキャンダルで名声を失う恐怖心が大きかったのか。

書き置きの宛名「愛するM」とは

香川照之さんが性加害報道で転落していったのを目の前で見ていましたからね。猿之助の名を汚し、澤瀉屋の看板を貶めることになるのを恐れ、このような決断をしてしまった可能性は十分にあります」

 家業、家族、名声。失うものは大きくても、猿之助には命を懸けても伝えたいメッセージがあったようだ。

彼が残した書き置きには“愛するM”と書いてあることから、思い人への気持ちが綴られていることがわかります。猿之助さんは演技が心から好きだったこともあって、舞台役者と交際して公私を共にすることも多々あったんです。この“M”というのも、猿之助さんと共演が多く仲よくしていた役者のことでしょう。彼の近くにいる人ならすぐに名前が思い浮かぶはずですよ。今回の猿之助さんの行動も、自身の裏側が暴かれたら最愛のMにも迷惑が及ぶと思ったゆえの決断で、この書き置きも別れのメッセージと同時に“詫び状”だったのかもしれませんね」(前出・ワイドショースタッフ)

 詳しい話を聞くためにMの家に直撃取材をすると、彼の父親が対応してくれた。

私は何もわかりませんが、現在息子とは連絡がつきません。無事だといいのですが、心配です。私も猿之助さんは知っていますが、魅力のある役者ですよ。パワハラやセクハラはなかったと思いますが……

 Mの父からは動揺が伝わってくる。猿之助とMが特別な意味で親しい関係だったのかを聞いてみると、

プライベートでも仲がいいのは知っていましたが、恋仲かどうかはわかりません。臆測は困ります。何かわかったら逆に教えてほしいくらいですよ

 猿之助がいくら詫びようと、失ったものは二度と戻ってこない─。

【悩みを抱えている方は厚生労働省が紹介している相談窓口をご利用ください】 いのちの電話 0570-783-556(ナビダイヤル)/0120-783-556(フリーダイヤル・無料) こころの健康相談統一ダイヤル 0570-064-556 #いのちSOS(特定非営利活動法人 自殺対策支援センターライフリンク)0120-061-338 よりそいホットライン(一般社団法人 社会的包摂サポートセンター)0120-279-338

このニュースに関するつぶやき

  • 私の年代より上なら誰でも知っている俳優の息子らしいですね!
    • イイネ!13
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