前身のブランパンGTシリーズ時代を含めてGTWCヨーロッパ初の“海外ラウンド”の舞台となるのは、F1サウジアラビアGPが開催されるジェッダ・コーニッシュ・サーキットだ。この市街地コースでは11月22〜23日の週末にシーズンを締めくくる1000kmのフィナーレ・レースが開催される。
この他、1日に発表されたカレンダーでは開幕戦がモンツァからポール・リカールに変更され、イタリアの高速トラックは9月中旬のスロットに移されている。これは来春よりモンツァが改良工事に入るためで、2024年にWEC世界耐久選手権がモンツァで開催されないのと同じ理由だ。
4月6〜7日にシーズンオープニングイベントが行われるポール・リカールは2015年から1000kmのタイトルを保持していたが、来季は3時間レースに戻る。
ニュルブルクリンク24時間がシリーズの一戦に加わることが決まった、IGTCインターコンチネンタルGTチャレンジの一戦でもあるスパ24時間は、6月最後の週末にエンデュランス・カップの第2ラウンド（シリーズ第4戦）として開催予定だ。
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「2024年からサウジアラビアでレースを開催する計画を発表できることを大変うれしく思う」と語るのは、SROの創設者兼CEOであるステファン・ラテル。
「ファナテック・GTワールドチャレンジ・パワード・バイ・AWSは、すでに4つの大陸で開催されているが、中東では何かが欠けていた。もっとも成功しているふたつのシリーズに組み込むことで、長く実りあるパートナーシップへの期待に向け、可能な限り強力なスタートを切ることができる」
「このプロジェクトへの献身と、今日スパ・フランコルシャンに参加してくれたハリド・ビン・スルタン・アル-ファイサル王子に個人的に感謝の意を表したい」
サウジアラビアのモータースポーツ・カンパニーおよびサウジアラビア自動車・オートバイ連盟の会長であるアル-ファイサル王子は、「SROモータースポーツ・グループと提携できることは光栄であり、このエキサイティングなベンチャーを実現するための彼らの努力と献身に感謝している」と述べた。
「2024年以降、サウジアラビアで世界的に有名なふたつのエキサイティングなレースシリーズが開催されることは、王国がこの地域におけるモータースポーツの新たな本拠地へと変貌を遂げつつあることを裏付けるものだ」
「私たちはSROモータースポーツと協力し、すべての住民の生活を豊かにするために、より多くの機会を提供し続けることを楽しみにしている」
エンデュランス・カップと同時に発表されたスプリント・カップのカレンダーでは、前者から除外されたバルセロナがチャンピオンシップに加わっている。
ブランズハッチは2025年までの延長契約の一環として来季も開幕ラウンドに位置づけられ、ミサノが第2戦に。ホッケンハイムは2022年までエンデュランス・カップが開催されていたが、今季と同様にスプリント・カップの舞台となる。スプリント第4戦は8月のマニクールだ。
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ザントフォールトとバレンシアはスプリント・カップに復帰せず、それぞれ5年間と3年間のシリーズレース開催に終止符が打たれた。
■ファナテック・GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・パワード・バイ・AWS 2024年シーズンスケジュール
RoundDateEventFormat***3月5〜6日ポール・リカール（フランス）***Rd.14月6〜7日ポール・リカール（フランス）エンデュランスRd.25月4〜5日ブランズハッチ（イギリス）スプリントRd.35月17〜19日ミサノ（イタリア）スプリント***5月21〜22日スパ24時間公式テスト（ベルギー）***Rd.46月27〜30日スパ24時間（ベルギー）エンデュランスRd.57月19〜21日ホッケンハイム（ドイツ）スプリントRd.67月27〜28日ニュルブルクリンク（ドイツ）エンデュランスRd.78月23〜25日マニクール（フランス）スプリントRd.89月21〜22日モンツァ（イタリア）エンデュランスRd.910月11〜13日バルセロナ（スペイン）スプリントRd.1011月21〜23日ジェッダ（サウジアラビア）エンデュランス
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