『ミッドサマー』から『Pearl パール』まで、夏こそ見たい!A24発・トラウマホラー映画4選

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2023年07月09日 17:01  cinemacafe.net

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『Pearl パール』 © 2022 ORIGIN PICTURE SHOW LLC. All Rights Reserved.
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が第95回アカデミー賞で作品賞含む7部門を受賞し、話題の映画スタジオ「A24」が贈る最新作『Pearl パール』。

悪魔的(デモニッシュ)な魅力で世界を虜にした、無慈悲かつ凶暴なシリアルキラー・パールの誕生を描く本作では、パールを怪演したミア・ゴスにも俄然注目が集まっている。

そこで本作同様、俳優たちの演技も見逃せない、ホラーを超えてトラウマの領域にまで踏み込んでしまったA24発・“トラウマホラー映画”を紹介する。


★『Pearl パール』公開中



スクリーンの中で踊る華やかなスターに憧れるパール。しかし、現実は、戦争へ出征中の夫を待ちながら、敬虔で厳しい母親に従い、身体の不自由な父と農場の家畜の世話に明け暮れる繰り返しの日々だった。

しかし、ある日、父親の薬を買いに町へ出かけ、母に内緒で映画を見たパールは、そこで映写技師に出会ったことから、いっそう外の世界への憧れが募っていく。そんな中、地方を巡回するショーのオーディションがあることを聞きつけたパールは、オーディションへの参加を強く望むが、母親に「お前は一生農場から出られない」と言われてしまう…。

比類なき無邪気さと残酷さを併せ持つパールの人物像を描くに当たり、「一度も道を踏み外さない清廉潔白な主人公が登場するディズニーの実写映画も参考にした」と明かすタイ・ウェスト監督。「そういった物語には、清らかさと驚きがある。楽観的で不可能なんかないという要素が『メリー・ポピンズ』では魔法になった」と話す。「そういう映画ではひどいことは絶対に起こらない。だってそぐわないから」。

だが、そうした典型的なキャラクターたちに、もっとリアルで、むしろ非現実的な課題を与えたかったという監督。“自分は特別ではなく、夢が叶わないと知った無垢なキャラクター・パール”の行く末は…? 全米公開時に「女性版ジョーカー」と話題にもなった、ラストシーンのパールの“笑顔”は必見となっている。


★『ミッドサマー』(2019年)



日本では毎年夏至(ミッドサマー)に上映イベントが企画されるなど、根強い人気をもつ傑作サイコホラー。家族を不慮の事故によって失い、心に深い傷を負った大学生のダニー(フローレンス・ピュー)は、民俗学を研究する大学の仲間や恋人たちと共に5人で、スウェーデンの奥地で90年に一度開かれるという祝祭へ参加する。

太陽が沈むことのない白夜の明るさと、咲き誇る美しい花々、美しい刺繍を施された衣装を纏いながら、村の人々は陽気に歌い踊る。まるで夢の中のような日々を過ごしていく中、やがて不穏な空気が漂い始める。

妄想、悪夢、恐怖――全てが襲いかかる映画として“クセになる”“何度でもみたい”という熱狂的なファンも存在する。本作で、主演のフローレンス・ピューは一気にスターダムへと躍り出た。


★『ライトハウス』(2019年)



謎めいた孤島にやって来た“2人の灯台守”たちが、外界から遮断され、徐々に狂気と幻想に侵されていく――。1801年にイギリス・ウェールズで実際に起きた事件をベースに、人間の極限状態を恐ろしくも美しいモノクロ映像で描いた本作。

4週間の予定で、孤島にある灯台と島の管理を行う仕事を任されたベテランのトーマス(ウィレム・デフォー)と、新米のウィンズロー(ロバート・パティンソン)。そりが合わずに初日から衝突を繰り返していた2人だったが、やがて嵐のせいで2人は島に閉じ込められてしまう。険悪な雰囲気の中、2人きりで孤独な世界に取り残されたとき、おぞましい狂気の扉が開いていく。

劇中、ほぼウィレム・デフォーとロバート・パティンソンの2人しか登場せず、公開当時はその壮絶な演技合戦が話題ともなった。アカデミー賞撮影賞にもノミネートされた、強烈で、ときに美しい悪夢のような映像はトラウマ必至。監督は、アニャ・テイラー=ジョイ主演の『ウィッチ』で一躍注目されたロバート・エガース。


★『ヘレディタリー/継承』(2018)



グラハム家の祖母・エレンが亡くなった。娘のアニー(トニ・コレット)はある出来事をきっかけに、祖母に対して複雑な感情を抱いていたが、家族と共に淡々と祖母の葬儀を執り行う。その死を家族で乗り越えようとする中、奇妙な出来事がグラハム家に頻発。祖母に溺愛されていた娘チャーリーは、次第に異常な行動を取り始め、やがて最悪な出来事が起こってしまう。

修復不能なまでに崩壊、想像を絶する恐怖に襲われた一家の行く末は? “受け継いだら死ぬ”、祖母が家族に遺したものは一体何なのか?

長編デビュー作ながら「骨の髄まで凍りつく」(Hollywood Reporter)、「現代ホラーの頂点」(USA TODAY)などメディアも絶賛した、『ミッドサマー』アリ・アスター監督が放った21世紀最恐ホラー。主演のトニ・コレットも、アカデミー賞ノミネートが有力視されるほど注目を集めた。





(シネマカフェ編集部)

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  • エスター ファーストキルを早くみたいです♪ あとテリファー2もっ☆
    • イイネ!11
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