2023スーパーフォーミュラ第7戦もてぎ 宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S) 2021年から、全日本スーパーフォーミュラ選手権/全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権に参戦するTOM'Sと協業し、レースエンジニアやドライバーの支援を行うソリューションの開発やシステムの構築に取り組んでいるのがデロイトアナリティクス。3年目を迎え、その取り組みはチームが活用するレースデータ分析プラットフォームの開発、戦略決定を支援するソリューションの提供に繋がっているという。その取り組みの成果を聞いた。
■クラウドにデータを蓄積。ブラウザ上で閲覧可能に 「最初の1年はかなり大変でしたね」というのは、デロイトアナリティクスの原氏。プラットフォーム構築に向けては、Amazon Web Service(AWS)を使用し、リアルタイムにライブタイミング等からデータを収集。まずは安定してデータを集められるように作業を進めたが、「現場に来たら『あれ、動いてない!』ということもありました。ただ2シーズン目からは安定し動作をさせることが出来、エンジニアやドライバーの皆さんも使い方に慣れてきていただきました」と確実なシステムが構築されていった。
■課題を改善。ドライバーからも評価を得る ドライバーからの評価も高い。VANTELIN TEAM TOM'Sの宮田莉朋は「導入前はデータが集約されておらず、走行後の振り返りが満足に行えないこともありましたが、導入後はいつでもデータで走行の振り返りを行うことが可能になり、レースのストラテジーの判断が容易になりました。そういった情報を予め自分の頭に入れた状態でレースを進めることで、エンジニアのみに頼らずドライバーもストラテジーに関わりやすくなりました」と評する。