<ツラすぎる>1歳4カ月になるわが子だけ周囲と違う行動をとる。どこかおかしいの?

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2024年01月22日 15:30  ママスタジアム

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親というものは、とかくわが子の成長が気になり、できないことがあるとついついよその子と比較して嘆き悲しんでしまうもの。しかしその嘆きや悲しみは、本当に必要でしょうか。「育てにくい子」なんて言葉がひとり歩きしているせいか、悪く考えすぎてしまってはいないでしょうか。
『1歳4カ月になるわが子だけが、同世代の周りの子たちと違う行動を取り困っています。ツラすぎます』
とあるママから寄せられた今回のお悩み。近隣で開催されたイベントへ参加したところ、ママやパパの制止や注意には一切耳を貸さず、やりたい放題してしまうわが子について投稿者さんは悩んでいるようです。じっとしていられない・指示が聞けない・癇癪を起こす……。「もしかしたらうちの子はどこかおかしいのでは?」と悩む気持ちはわからなくありません。投稿者さんはどうすればいいのか、一緒に考えてみましょう。

子どもの困った行動、どうする?



駄菓子屋さんごっこのようなことをするイベントだったと話す投稿者さん。みんな静かに並んで順番を待ち、自分の番が来たら駄菓子を決められた数だけ選んで取る。しかし投稿者さんのお子さんは、並ばないだけでなく駄菓子が置いていある台に突進し、静止しても並べてある駄菓子を掴んで床に投げ出すなどして大変困ったのだそう。

子どもを過大評価していない?


投稿者さんの話を見て筆者がまず考えたのは、投稿者さんのお子さんには、まだ少し難しいイベントだったのではないかという点です。同世代のお子さんたちもその場に数人いて、その子たちは問題がなかったと投稿者さんは話していました。だからわが子も同じようにできると考えたのかもしれませんね。しかし1歳頃に限らず未就園児のお子さんは、全般的に成長や発達に個人差が大きいものだと思います。よその子ができることでも、わが子はできないなんてケースは結構あるものです。ですから「まだ早かったかな」と考えてもいいのではないでしょうか。できないから「おかしい子」ではなく、「まだ早かった」と考えることも必要かもしれません。

手に負えない場合は一旦その場を離れる


ADHDの診断済みである筆者の子どもの1歳半頃といえば、とにかく落ち着きがない。すぐテンションがマックスになる、感情が高ぶると走り出す。大声をあげる・指示が聞けない……など困りごとのオンパレードでした。ですから、普段からイベントや行事ごと、ショッピングセンターへ出かけるときは、常に「なにか起こったらすぐその場を撤退する」という意識をもつようにしていました。もちろん、出かける前やなにかアクションを起こす前(イベント参加の直前)に、きちんとルールを子どもに説明し、守れなければすぐ帰ることも伝えておくようにしていました。そして、少しでも困った行動を起こしたら、子どもを抱きかかえてダッシュでその場を去るなんてことがしょっちゅうでした(笑)。子どもの困った行動に手を焼くとへとへとになってしまいますよね。一旦強制的にでもその場を離れ、子どもが落ち着くのを待ってから次の行動に移すことはかなりオススメです。

「ダメ!」だけではなく、なにがダメなのかを説明してあげる


わが子が困った行動をしたとき、ついつい「ダメでしょ!」と言ってしまいませんか? 筆者がまさにそうでした。とにかくアレは「ダメ」これも「ダメ」と言ってわが子を抱きかかえて静止していました。しかし子どもからしてみると「ダメ」だけではわからないのです。わからない言葉を連発され、行動を抑制される。そりゃ癇癪も起こしたくなりますよね。だからこそ丁寧な説明が必要なのだと思います。投稿者さんのお子さんはまだ1歳4カ月。丁寧な説明をしてもわからないかもしれません。それでも「ダメ」以外の声がけを試みてはいかがでしょう。ママやパパのこの行動は、今後の子育てにもきっと役立つと思いますよ。

「おかしい子」かどうかを判断することは難しい


同じ年齢の子にできることをわが子はできない。些細なことが何度も繰り返され、積み重なっていくと「うちの子はおかしいのでは?」と考えるようになるのかもしれません。しかし「おかしい」とは、どのような意味を指すのでしょう。もしかすると発達障害かもしれないと感じているのかもしれませんね。そうだと仮定して話を進めると、正直なところ、投稿者さんのお子さんが発達障害であるかどうかについては、素人である私たちで判断することはできません。かといって、医療機関・専門機関のドアを叩いたところで、1歳4カ月ぐらいでは正確な診断が出ない可能性もあるのです。(低年齢の場合、個性なのか特性なのかがとくに判断しにくいのだと、ADHDをもつ筆者の子どものかかりつけ医に聞いたことがあります。)ですから、今すぐなにかを判断することは難しいかもしれません。

専門機関への相談は無意味ではない


わが子の予想外な行動に、ママたちの心やカラダが疲弊しきってしまっては子育てに悪影響が出てしまう可能性もあります。まだ正確な診断が出ないと思われる年代ではありますが、どうしても心がざわついてしまうのであれば、専門機関への相談を視野に入れてもいいと思います。たとえ正確な診断名が出なかったとしても、困りごとの多い子育てに対するアドバイスがもらえる可能性があるからです。また、悩むママやパパのよき相談相手になってもらえる可能性もあります。専門機関といっても大げさに考えず、お住まいの市区町村の保健センターや、子育て支援窓口、かかりつけの小児科などへのアクセスからはじめてみては。まずは一手を打つことで、次の一手につながる可能性があります。それにアクションを起こすことで何かが変わるかもしれませんよ。

「いい意味で諦める」できることを探してみよう



諦めることはとかく悪い意味に受け取られがち。しかし筆者は発達障害をもつわが子と「いい意味で諦める」ことについてよく話をします。今回で言えば、イベントへの参加でしょうか。今回のイベントは投稿者さんのお子さんには難易度が高かったのかもしれません。それは年齢的なものなのか発達的なものなのかはわかりませんが……。ならば今は、わが子ができる遊びやイベントを探して挑戦するほうが、お子さんも楽しいのではないでしょうか。できないことに執着してしまうと、親も子も本当にしんどくなるばかりです。それならば「できること探し」をしたほうがいいと思います。

できることを探し伸ばしていくことで、さらにできることが増えるし自信もつく。いい意味で諦めることで得られることもたくさんありますので、ムリせず焦らず、わが子にあった子育てを模索していきましょう!

文・櫻宮ヨウ 編集・荻野実紀子 イラスト・水戸さゆこ

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