F1スペインGPの新たな舞台となるマドリード、ザントフォールトよりも角度のついたコーナーの設置を目指す

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2024年01月30日 13:30  AUTOSPORT web

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2026年から2035年までF1スペインGPが開催されるマドリード市街地コース
 マドリードで開催される将来のF1スペインGPの主催者らは、ドライバーにとって類のない挑戦となる、F1界で最も急なバンクコーナーを備えたサーキットの設計を目指している。

 F1は1月23日、スペインの首都マドリードが2026年からスペインGPを開催することを発表した。ストリートセクションと非ストリートセクションの両方を組み込んだ真新しいサーキットが、IFEMAエキシビションセンターの周囲に建設される予定だ。提案されている全長5.47kmのコースは、FIAによる最終的な設計承認の対象となっている。コースは20のコーナーを備え、予選ラップタイムは1分32秒台になると予想されている。

 そして、2020年のザントフォールトの改善とリノベーションの立役者であり、マドリードのチーフアーキテクトを務めるヤルノ・ザフェリは、前例にならい、ザントフォールトのターン3の19度を大幅に上回る30度のバンクを盛り込むつもりだ。

 またこのサーキットは、グランドスタンド、一般席、VIPホスピタリティエリア全体で1日あたり11万人以上のファンを収容できるように設計される。

 スペイン紙『Marca』のインタビューでザフェリは、マドリードのサーキットとバンクは、デザインがより容易でありながら会場に独自の個性を与えることができるとの見解を示した。

「既存のものを修正したり、中心部を除去したり、ロータリーを横断したり、道路の整地や再舗装を行ったり、その他の修正を加えたりするよりも簡単だろう」とザフェリは語った。

「他のサーキットの要素を繰り返したくはない。マドリードは必要とされる独自の個性、要素、領域を持つことになるだろう。我々はどこもコピーしていない。2026年6月までに準備ができるはずだ」

 ザフェリは、IFEMAの拠点が分散していることで未開発の土地へのアクセスが可能となるので、サーキットの設計が円滑に進むと指摘した。

「都市のように制限がないということから、限界を追求することができる。どの程度になるかは、次の段階、F1、FIA、そして最終的な設計のなかで議論されるあらゆることによって決まるだろう」

「レイアウトに関しては、バルデベバスでは小規模な変更が行われる予定だ。ここは現在開発されていないエリアだからだ。そして我々はいくつかサプライズを用意するつもりだ……。まだ見せることはできないが、ふたつか3つのサプライズになるかもしれない」

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