安住アナ、峯岸みなみも…「別居婚」を選択するメリットとは?「同居」に方針転換した人の本音

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2024年02月05日 22:11  All About

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あの人も? 最近「別居婚」を明かす有名人が増えているようだが、一般的にも別居婚を選択している人はいる。メリットもあれば、デメリットもいろいろとあるようだ。
有名人の結婚の話は多いが、「別居婚」をしている人も目につくようになった。

今年の元日に結婚を発表したTBSの人気アナウンサー安住紳一郎氏は結婚を報告しながら、「ただね、私前から話していた通り共同生活には向いていないタイプなので、いわゆるその別居婚と言うんですか、一緒に住んではいないんですよね」と話している。

その他、壇蜜、菊池桃子、峯岸みなみなども別居婚を選択している。別居婚にはさまざまなメリット・デメリットがありそうだ。

39歳「別居婚」歴2年、メリットばかり

「うちはふたりとも結婚願望があまりなくて……。ただ、海外旅行をしたりどちらかが入院したりしたとき、正式な夫婦のほうがいろいろ面倒じゃないよねという話から、婚姻届を出しました」

キョウコさん(39歳)は、2年前に届を出したが、当初から別居のままでいいと思っていた。ひとつ年上の相手もまた、別居を望んでいたそうだ。

「私は会社員なので週末が休み、彼は自由業なので時間の融通はきくけど仕事が立て込んでくるとこもって外に出なくなる。ひとつ屋根の下に一緒に住むのは難しいと思っていました。彼も私も10年以上ひとり暮らしをしているし、当分、このままでいい」

ただ、彼が超多忙な時期以外、連絡は毎日のようにとっている。うまくいけば週末はどちらかの家で過ごすこともあるし、「寂しい」と感じたことはないそうだ。

「ふたりとも今までの生活を変えたくないんですよね。相手に合わせる生活はできないと感じている。同居する意味がない。それでもつながりはほしい。婚姻届を出してから、お互いにメンタルが安定したよねという話はしています」

お互いの両親は「不安を覚えた」という

一緒に住んではいないが家族がいることで、「いつでも自分が受け入れてもらえる」安心感があるという。

「最初はお互いの両親も、どういうことなのと不安を覚えていたみたい。でもそれぞれ仕事も以前よりうまくいっているし、友だち関係も広がったし、とにかく私たちにはいいことばかりだと説明しているうちに安心したようです」

子どもはどうするのとも言われたが、それは自然に任せている。できたらできたで考えるし、できなくても一向にかまわない。その点も話し合って決めているので、キョウコさんに不安はない。

「夫婦でもその日に食べたいものは違うし、今日は軽くすませて読書したいとか仕事をしなければとか、いろいろあるでしょ。お互いに通常は自分優先、何か困ったり弱ったりしたことがあったら相談して助け合うということが明確になっているので、気持ちがとても楽なんです」

キョウコさんは終始、笑顔を絶やさなかった。

35歳で「別居婚」解消→同居婚へ方針転換

もちろん、別居生活にデメリットを感じて同居に踏み切ったふたりもいる。

「子どもができたとき、なんだか世間体を気にしてしまったんですよ。子どもがかわいそうと言われるのが怖かったし、シングルで育てていると思われるのも困るなと」

だからアユミさん(42歳)は、30歳から続けていた別居婚を解消、35歳のとき同い年の夫とひとつ屋根の下に暮らし始めた。

「同居したのは妊娠6カ月くらいのとき。産前産後はやはり働けないし、収入も激減するからあのときは同居に踏み切ってよかったと思っていました。夫も最大限の協力とフォローをしてくれた」

ただ、子どもが10カ月くらいのとき保育園が見つかった。今入れなければ、今度はいつ入れるかわからない。そう思って保育園に行かせ、様子を見て仕事復帰した。復帰してみると、やはり仕事はおもしろい。

「そうなると今度は同居は違うなと(笑)。夫も『最近のきみは、いつも何かに苛立ってる。同居がつらいんじゃないの?』って。わかっていたんですね。基本的に私、誰かと一緒に住むことができないんだと思う。相手の生活パターンが気になって気が休まらないんですよ」

夫は妻の本音に感づいていた

夫とは大学時代からの付き合いだから、言わなくてもわかったのだろう。夫からまた別居すればいいじゃんと軽く言われたとき、彼女の肩の荷が下りた。

「知らず知らずのうちに、いい妻を演じなくてはと思い込んでいたんでしょうね。夫は同じマンションの別の部屋に越していきました。私は子どもとふたり暮らし。連絡をとりあって夫がうちに来て食事を作ってくれることも多々あります。子どもを自分の部屋に泊まらせることもあるし、そのあたりはフレキシブルに生活しています」

昨年から小学生になったひとり娘は、両親が同居していないことに疑問を抱いた時期もあった。

「パパとママはどうして一緒にいないのと言われたことがあります。でも少し距離感があることで、私たちはいつも仲がいい。ケンカしないのって言われたこともあった。『家族はいろいろな形があっていいんだよ』と教えていますが、まだ理解するのは難しいかもしれません」

同じマンションだから「別居感」は薄い。近所の人は、夫が仕事部屋をもっていると思っているようだ。

「どう思われてもいいし、聞かれれば正直に答えています。同居したあの1年半はなぜかとてもつらかった。人と一緒に暮らせない性格をどうにかしたほうがいいんでしょうけど、こればかりは性分なので直りそうにないし。理解してくれるパートナーがいてよかったと心から思っています」

この先、また同居することもあるかもしれないが、基本的には別居が向いているとつくづく感じるとアユミさんは笑った。

亀山 早苗プロフィール

明治大学文学部卒業。男女の人間模様を中心に20年以上にわたって取材を重ね、女性の生き方についての問題提起を続けている。恋愛や結婚・離婚、性の問題、貧困、ひきこもりなど幅広く執筆。趣味はくまモンの追っかけ、落語、歌舞伎など古典芸能鑑賞。
(文:亀山 早苗(フリーライター))

このニュースに関するつぶやき

  • 民法752条で同居義務が定められているから同居しないなら本来離婚すべきとは思うけどね。単身赴任などの職業柄同居できない事情がある家庭もあるかも知れないが人事が離婚要因を作るのは越権行為。
    • イイネ!1
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