シックで上質な木目調インテリアが主流。安全に温かく“車中泊”用装備が人気/キャンピングカーショー2024

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2024年02月06日 15:11  AUTOSPORT web

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ダイレクトカーズ/ハイラックス
 2023年にキャンピングカー販売総額が過去最高の1054億円を超える(日本RV協会調べ。新車及び中古車の合算の数字)など、キャンピングカー人気は絶好調。新車を求めるユーザーは増える一方で、もはや完全に市民権を得たといってもいいだろう。

 そんな状況もあって、2024年2月2日〜5日に開催された『ジャパンキャンピングカーショー2024』の会場には、各コンバージョンビルダーの最新&注目モデルが勢揃いしていた。トヨタ・ハイエースや、トヨタ・カムロード、ダイハツ・ハイゼットを架装したキャンパーが中心であるのは間違いないが、今回は定番以外のキャンパーモデルの存在感が目立っていた。

 例えば、2022年末に正規輸入車の供給が開始されたフィアット・デュカロは、広大なキャビンスペースを持ちながらもロングドライブを苦にしない、という理由で人気が高まっている。また、ハイエースよりひとクラス小さいけど基本性能が圧倒的に優れる、トヨタ・ノア&ヴォクシー、ミツビシ・デリカD:5などのミドルミニバン勢にも興味を持つユーザーも増えている。

 “トレンド”の面での注目は、キャビン内の架装方法だ。コロナ時代の巣篭もり需要の影響もあって、キャンピングカーの車内を“自分の部屋”にしたいユーザーが急増しており、雰囲気があるキャンピングカーが主流になってきている。

 豪華なラウンジ調や、内装を木目仕立てで素朴に仕上げたインテリア、開放的な窓をたくさん設けることで、キャンプの拠点に最適という移動基地的な魅力を持つモデル、といった具合に、ビルダー各社の企画力と蓄積されたノウハウが、今後のトレンドを大きく左右しそうだ。

 折からの車両価格の上昇もあって、それを架装するキャンピングカーの価格も上がっているが、価格以上にキャンピングカーの魅力も増している。会場で見つけた旬のキャンピングカーをピックアップしたので、紹介していこう。

* * * * * *

■ロッキー2/フリード+

 カスタムビルダーのロッキー2が手掛けたフリード+(プラス)のキャンパー仕様は、フラットベッドを含む人気の車中泊キットやFFファンヒーターなどの電装系キットを組み込んだ、旅のパートナーに最適なモデルに仕上げられている。ベッドは、展開時に向かい合わせに座れるダイキットモードを備えるなど、くつろぎの空間を演出している。旅先でも自分の部屋のようにリラックスして過ごすことができそうだ。

■RVグランモービル/Beaute5(タウンエース)

 タウンエースをカスタマイズしたBeaute5(ボーテ5)。5ナンバーサイズゆえに室内スペースが限られるところだが、オリジナルのハイルーフを設置することで、上手に高さ方向のスペースを稼いでいる。キャビンもソファモードを備えるベッドを設置するほか、電子レンジや冷蔵庫、コンパクトクーラー&FFファンヒーターも完備するなど、快適に過ごせる空間に仕立てられている。

■ダイレクトカーズ/TRIP BLACKEDITION

 同社のハイグレードラインモデル『TRIP』をベースに、ブラック加飾を加えることで落ち着いた雰囲気に仕上げた一台。カムロードベースのキャブコンならではの広大なキャビンには、常設ベッドや大型バスルームなどを完備するほか、大型シンクや冷蔵庫、電子レンジなども備わっている。レジャーや旅など活動拠点として申し分のない内容を持っている。

■デルタリンク/THIRD SPACE BREATH 54SL

 仕事や普段の生活とは異なる“第三の空間”という想いから名付けられたサードスペース。その中核を担っているのが、デュカトをベースにしたキャンピングカーとなるブレスシリーズだ。この54SLは、中央に設置されるセカンドシート/ベッドを後方のメインベッド下にスライド格納することで、広々とした空間が楽しめることが強み。天井一面に貼られたオーク材がもたらす温かみのある加飾も魅力のひとつだ。

■ホワイトハウス/N-VAN COMPO

 自由気ままに過ごせる趣味の“秘密基地”を想定して造られた軽キャンパーモデル。N-VANの低床フラット構造を活かしたベッドキットやルーフトップテントを装着することで、車体サイズ以上の個人空間を実現している。電装装備も装着可能だ。

■ダイレクトカーズ/ハイラックス

 フィールドを突き進む、SUVアドベンチャーキャンパーを名乗る『BR75』。ベースモデルはハイラックス。ベッド部に大型キャノピーを積載することで、SUVならではの行動力とキャンピングカーの快適性を上手に融合させていることが魅力だ。キャノピー内はセミダブルサイズのプルダウンベッドのほか、シャワールームなども完備している。

■日産ピーズフィールドクラフト/セレナP-SV

 日産ピーズフィールドクラフトは、日産東京販売が直営するキャンピングカーのプロショップ。セレナP-SVは助手席が回転することでラウンジ的な使い方ができるほか、ルーフ上に設置された開閉式のアッパールームを活用すれば、家族4名での車中泊も可能としている。FFヒーターも備えるなど見た目は普通のクルマに見えても、本格キャンパーに匹敵する性能が与えられていた。

■レクヴィ/ホビクル オーバーランダーW

 ホビクル オーバーランダーシリーズの最新モデル。木目パネルを用いた内装加飾に加え、シートの素材にカイハラ製セルビッチデニム(コットン100%)を採用することで、キャビンをカジュアルな雰囲気に包む。ベースモデルはハイエースのワイドボディ&ミドルルーフ仕様。余裕あるキャビンにはアイアンハンガーやリヤベットシステムなど、キャンプを便利に楽しめるツールも装着されている。

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