Q. 自分だけが仕事と家事の負担が大きい……「不公平感」を感じたときはどうすればいい?

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2024年03月16日 19:31  All About

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お金や家庭に関するお悩みに専門家がお答えします。今回は「共働き子育て家庭で、自分だけ仕事や家事の負担が大きい」と感じる女性からの相談です。
お金や家庭に関するお悩みに専門家がお答えします。今回は「共働き子育て家庭で、自分だけ仕事や家事の負担が大きい」と感じる女性からの相談です。

Q. 自分だけが仕事に家庭にと負担が大きく、不公平を感じる

パート勤務の47歳女性(ユウカさん、仮名)。「子どもが2人いて貯蓄がうまく進まない。自分がもっと働かないといけないが、これまでも条件のよいパートに何度も転職したり、掛け持ちしたりしてきた。自分だけが仕事と家事の負担が大きく、夫との不公平感も覚えてストレスがたまっている」とお悩みです。

A. ユウカさんのような方は、実はたくさん

ユウカさん、子育てをしながら仕事と家事をがんばっていらっしゃいますね。

収入のこと、家事や子育てとの両立、夫婦間の負担の違いなどが気になるお気持ち、よくわかります。

日常生活では見えにくいですが、ユウカさんのように悩んでいる方が、世の中にたくさんいると感じます。筆者もこれまで取材等で「実は……」という声をたくさん聞いてきました。SNSでは素敵な暮らしをしているように見えても、裏では苦労してストレスを抱えている人が多数います。

ですから、ユウカさんだけではありませんよ、たくさんいますよ、とお伝えしたいと思います。

「お金の面」は、まずはマネープランを立てる

では、どうしたらよいのでしょうか。

筆者は「お金の面」と「気持ちの面」に分けてみるとよい、と考えます。

まずは、「お金の面」です。ここが不透明だと不安が高まりますよね。可視化すべく、今後のマネープランを立ててみましょう。

子どもの教育費や夫婦の老後資金など、今後必要な大きなお金はどんなものがあるでしょうか。いつまでに、いくら貯める必要があるでしょうか。それらを考えて、準備していきましょう。

大きなお金の目安

「教育費」は、高校までは家計のなかで出すようにして、大学以降の費用を今から準備していくことを基本にしましょう。その費用は、子ども1人につき高3の夏までに300万円以上(私立大学なら500万円以上)が目安です。

「老後資金」は、見積もりが必要ですが、ざっと考えると、一般的には65歳で夫婦で3000万円以上が目安。例えば、退職金があればこの金額は下がりますし、ずっと賃貸住まいなら、老後も家賃の支払いがいるのでこの金額は上がる、と考えてみてください。

お金を貯めるペースを考える

今後必要になる大きなお金がわかったら、どれくらい積み立てていけばよいのか、さらにボーナスからも上乗せするのか、といった貯めるペースを考えましょう。

月5万円で貯めれば、10年で600万円になります。もし一部を投資に回せば、月2万円を積み立てて年利4%と仮定すると、約294万円になります(税金や手数料を除く)。

金融機関サイトにあるシミュレーションを使って、計算してもいいですね。

節約の際には「ストレスを増やさない」

節約をして支出を減らすには、ユウカさんの場合はストレスを増やさない節約を選びましょう。

まずは、固定費(毎月一定額出ていくお金)を下げる方法がおすすめです。例えば、スマホ代が1人6000〜7000円以上なら、格安SIMなどに見直せば3000円以下に下げられる可能性あり。不要なサブスクがあれば早めにカットしましょう。

そして、ストレスフルな方に多いのが、食事のテイクアウトや外食が増えるケース。家で料理をしてストックをしておくと節約効果大です。休日にお子さんと一緒に、もしくは家族みんなで料理をしてストックできたらよいですね。

「収入アップ」も貯蓄を増やす近道

「収入を増やすこと」も、貯蓄がぐんとアップします。

ユウカさんは、パートを基準に考えていらっしゃるようですが、これを機に派遣社員や社員など、収入がさらに上がる働き方を検討してみるのも手かもしれません。

最近は人手不足もあり、派遣社員や社員の募集が増えている印象です。パート先で相談して、社員になったというケースも聞きます。社員になって社会保険に加入すれば、老後に受け取る年金が増えることもメリット。もし、現在より月収が10万円ほど上がれば、年間100万円の貯蓄も可能かもしれません。

検討してみる価値は高いと思います。

「気持ちの面」はどうクリアする?

そして、「気持ちの面」も非常に大切です。

ユウカさんの「なぜ、私だけがんばっているんだろう……」というつらい気持ちを抱えたままだと、不満はどんどん増幅するばかり。

夫に愚痴という形ではなく、現状の大変さをシェアする形で、話してみるのも一案です。

「不満」や「大変さ」は、わかりやすい指標がないので、他の人にはそれがどれだけの重みがあるかが見えにくいのですよね。

そこで、例えば具体的に日ごろのどの家事が大変か、睡眠時間はどれくらいか、健康診断でどのように言われたかなど、具体化・数値化できることを、他者からのアドバイスも含めて伝えると、相手が理解しやすくなるでしょう。

夫婦で会話が多い方が、貯蓄がしやすくなるといったデータもありますので、自分だけで歯を食いしばって我慢するのではなく、つらくなる前に、早めにこまめに夫婦で話し合うことをおすすめしたいです。

「お金の面」「気持ちの面」の両方から、何か一つでも、ぜひトライしていただけたらと思います。

文:西山 美紀(ファイナンシャルプランナー)

出版社に勤務し、編集・マーケティングに携わった後、フリーライターとして独立。女性誌やビジネス誌などで、貯蓄法や子育てにかかるお金の貯め方などをテーマに取材し、原稿・コラム執筆などを行っている。
(文:西山 美紀(ファイナンシャルプランナー))

このニュースに関するつぶやき

  • 【自分だけが仕事と家事の負担が大きく配偶者との不公平感が】というなら、相談すべき相手は配偶者だし、この内容では単なる一方的な自己主張でしかなく、本当に不公平なのかも不明。変な記事ですね。
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