ベトナムのグエン・ドクさん、世界平和の実現を願うメッセージ ドキュメンタリー映画公開

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2024年05月03日 12:25  ORICON NEWS

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映画『ドクちゃん ―フジとサクラにつなぐ愛―』(公開中) (C)2024 Kingyo Films Pte. Ltd.
 ベトナム戦争で使用された枯葉剤の影響を受け結合双生児として生まれた運命、分離手術を日本で受けた縁、今も後遺症と戦う宿命、そして平和のメッセンジャーという使命とともにたくましく生きる姿を捉えたグエン・ドクさんのドキュメンタリー映画『ドクちゃん ーフジとサクラにつなぐ愛ー』が本日(3日)より公開。自身の体験から、現在の世界の紛争に心を痛め、平和を望むドクさんからの熱いメッセージ動画が公開となった。

【動画】グエン・ドクさん、感謝と願いのメッセージ映像

 ドクさんはまず「1988年の分離手術以来、いつも僕とベトのことを見守ってくださり、応援してくださり、ありがとうございます」とあいさつ。そして、「この映画の撮影には、僕自身、そして家族の本当の姿を観客の皆さんにさらけ出す覚悟で挑みました。この映画を応援していただき、僕の真実の姿を知っていただきたいと心から願っています」と切り出し、「なぜなら、これまで皆さんが目にしてきた僕についての情報には、事実と異なるものも多く含まれていたからです」と映画に込めた思いを語っている。

 そして、「僕が観客に伝えたいことは、紛争や苦しみなくして叶える世界平和と健康の重要性です。僕の最大の望みは、世界が平和であることです。この映画を鑑賞するために映画館に足を運んでくださることは、あなたもこのメッセージを一緒に広めてくださることを意味します」と、思いを伝えている。

 現在のドクさんは夫として、父として、今年2月25日で43歳を迎え、結婚18年目を迎える妻のトゥエンさんと、双子の子どもであるフジくんとサクラちゃん、そして闘病中の義母を自宅介護しつつ、自身も入退院を繰り返しながら一家の唯一の稼ぎ手として暮らしている。その姿を切り取った本作は、多くの人の中で、教科書の中の人、過去の人になりつつあるドクちゃんが、今もたくましく生きている、その姿を映し出していく。

 ドクさんは日本とベトナムの「友好の絆」を象徴する存在でもあり、この映画は日越外交関係樹立50周年記念事業として認定されている。さらに文部科学省(青年向き・成人向き・家庭向き)からも選定された(令和6年4月24日)。なお、本作は「UDCast」方式によるバリアフリー音声ガイド対応の上映もある。


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