メルセデスF1、アントネッリを先輩2人と走らせたテストは“ラインナップ決定のためのシュートアウト”との報道を一蹴

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2024年06月03日 09:00  AUTOSPORT web

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2024年F1第5戦モナコGP アンドレア・キミ・アントネッリとメルセデスF1のトト・ウォルフ
 メルセデスF1チームは、つい最近行ったアンドレア・キミ・アントネッリのプライベートテストにまつわる憶測を否定した。このテストの目的は、2025年のラインアップを決めるためにドライバーたちの直接比較をすることだったとの報道がなされた。

 現在FIA F2選手権にプレマから参戦しているアントネッリは、将来のF1昇格に備えて、メルセデスのドライバー育成プログラムに参加している。

 イタリア出身で17歳のアントネッリは、4月にレッドブルリンクでメルセデスの2021年型マシンのステアリングを握って1日のテストを行い、その後にはチームの2022年型の第1世代グラウンドエフェクトマシンを託された。

 彼のプログラムはイモラでも続いた。その後はシルバーストンで再開され、これにはレースドライバーのジョージ・ラッセルとメルセデスのリザーブドライバーのミック・シューマッハーも参加している。

 イタリアのメディアは、シルバーストンでのテストはアントネッリとラッセルのパフォーマンスを直接比較するためのものだったと報じた。

 報道によると、アントネッリは予選シミュレーションではラッセルのタイムに匹敵し、ロングランでは彼のパフォーマンスを上回ったという。

 しかし、メルセデスはこの報道を完全に否定し、シルバーストンで行われたプロセスを明らかにした。

「週末に先駆けて短い報告がある。次のTPC(旧マシンでのテスト)は来週バルセロナで行われる予定で、ミックとキミがW13(2022年型マシン)で走行する」と、メルセデスは声明で明かした。

「当然のことかもしれないが、これらはプライベートテストなので、その目的や内容については多くの憶測が飛び交っている」

「シルバーストンでの直近のTPCテストには、ミック、キミ、ジョージが参加した。これが“シュートアウト”だったという誤報があったが、そうした意図も走行結果もなかった」

「各ドライバーは異なる日に異なるコースで、異なる天候条件の下、異なるプログラムを完了したことを理解することが重要だ」

「残念ながら、信憑性に欠ける憶測により、実際の出来事を反映していない結論や比較が報道されている」

「ミックもキミも、それぞれのプログラムにおいて素晴らしい仕事をし、チームは完全に満足した。来週についても、多くの走行を行う予定の3日間を楽しみにしている」

 アントネッリは、ラッセルの2025年パートナーの有力候補であり、フェラーリを離脱することになるカルロス・サインツは候補から外れたと噂されている。

 ラッセルは5月のイモラで、2025年に向けチームが選ぶドライバーが誰になろうと、ともに戦う用意があると語った。

「彼は素晴らしいドライバーで、将来間違いなくF1ドライバーになるだろう」とラッセルは、アントネッリについてコメントした。

「(アントネッリは)メルセデスが未来を築くための素晴らしい機会を生み出すだろう」

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