ホンダ:マリーニが今季ベストの15位。「興味深いデータが得られた」とブラドル/第9戦ドイツGP スプリント

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2024年07月07日 10:40  AUTOSPORT web

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ルカ・マリーニ(レプソル・ホンダ・チーム)/2024MotoGP第9戦ドイツGP スプリント
 7月6日、2024年MotoGP第9戦ドイツGP MotoGPクラスのスプリントがザクセンリンクで行われ、レプソル・ホンダ・チームのルカ・マリーニは15位、ジョアン・ミルは21位でフィニッシュした。

 ヨハン・ザルコ(ホンダ・カストロールLCR)は17位、中上貴晶(ホンダ・イデミツLCR)は18位で終えている。また、ワイルドカード参戦のステファン・ブラドル(HRCテスト・チーム)は19位となった。

 初日は、ホンダ勢のなかでもザルコが速さを見せ、一時はトップ5に入る姿も見受けられた。彼自身も「大きく前進できた」と語っていたが、土曜日は一転して朝からタイムが伸び悩んでいた。予選Q1でも前半は1分21秒台にとどまり、後半には1分20秒799へと短縮させるが、自己ベストを更新出来ないまま19番手で終える結果となった。

 予選Q1でホンダ最速となったのは、自己ベストを1分20秒553まで縮めて17番グリッドを獲得した中上。また、マリーニも序盤から順調にタイムを短縮させ、終盤には1分20秒565をマークして18番手に続いた。初日にセットアップの方向性の相違により、スタートで遅れをとったミルは、予選でも苦しい状況が続いていた。1分20秒台に入れることができず、1分21秒162の20番手に沈んだ。

 また、ホームGPとなるブラドルは、土曜日からスペシャルヘルメットを装備。予選では1分21秒270をマークして21番手となったが、予選Q1中にライン上でスロー走行をしていたことにより、アタックを行っていたマルク・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)を妨害する形に。そのため、3グリッド降格ペナルティが科され、決勝では最後尾からのスタートとなる。

 スプリントでは、ほとんどのライダーがハード/ソフトのタイヤを選択していたが、ザルコと中上だけがハード/ミディアムで臨んだ。ホンダ勢の中で抜群のスタートを切ったマリーニは、早々に16番手に浮上。そして18番手のザルコから順に、ミル、中上、ブラドルと続く。その後、中上は序盤に一時21番手まで後退し、ミルも中盤以降なかなかペースが上がらずに苦しんでいた。

 終盤までほとんど動きはなかったが、残り3周でペドロ・アコスタ(レッドブルGASGASテック3)がコースオフしたことにより、各ライダーたちはひとつずつ順位を上げることに。マリーニは前のファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)を追うが、わずかに届かなかった。それでもホンダ最上位の15位でフィニッシュし、自身においても今季ベストリザルトとなった。

 そしてザルコが17位、追い上げを見せた中上は18位、ブラドルが19位でチェッカー。ミルは最終ラップでも順位を落とす結果となり、21位で終えた。今季ホンダのライダーはひとりも予選Q2進出を決められておらず、未だ厳しい状況を強いられている。まずはポイント獲得を目標に焦点を置く彼らは、日曜の決勝レースではどのような結果を残して前半戦を締めくくれるだろうか。

■ルカ・マリーニ(予選:18番手、スプリント:15位)
「今年になって最高のレースだった。スプリントを本当に楽しむことができたよ。(ファビオ・)ディ・ジャンアントニオ選手と(ファビオ・)クアルタラロ選手を追走し、ほとんどの時間でそのポジションをキープすることができた。特に問題もなくふたりについていくことができたことは、大きなモチベーションになるよ」

「僕たちがやるべきことを今日は確認することができた。先週のオランダGPは運もなく厳しい週末になっていただけに、本当にいい一日だったと思う。マシンにだいぶ慣れてきたし、前進していると感じている。もちろん、まだやるべきことはあるけれど、この瞬間を楽しみ、明日の決勝でもベストを尽くしたい」

■ジョアン・ミル(予選:20番手、スプリント:21位)
「今日は1コーナーで人生最高のセーブをすることができた。信じられないようなシーンだったし、映像が見つかることを願っている。これが今日の収穫だったよ。昨日は厳しいスタートになったけれど、その後、セッティングの方向性を修正して前進できた」

「本当に重要なのは、こうして学び続けることだね。今の僕たちがやらなければならないことだと思う。これからほかのライダーのデータをチェックし、明日の決勝に向けてセッティングを変更したいです」

■ヨハン・ザルコ(予選:19番手、スプリント:17位)
「今日のパフォーマンスは、僕たちが目指していたものではなかった。しかし、フィーリングはポジティブなもので、17位という結果には決してがっかりしていないよ。明日の決勝では、もう一度全力でチャレンジしていこうと思う」

■ステファン・ブラドル(予選:21番手、スプリント:19位)
「予選Q1でマルク・マルケス選手と接触しそうになった件について、改めて彼に謝罪したい。予選の後、マルケス選手に会いにいって話をした。コース上では起こり得ることだけど、今回の件は自分のミスであり、明日の決勝のペナルティーを受け入れるよ」

「今日のスプリントは、エンジニアにとってとても興味深いデータを得られた。15周のほとんどを(ジョアン・)ミル選手や中上(貴晶)選手と一緒に走ることができたからね。目標は明日の決勝で、もう一度こうしたレースをやってみることだ。30周の決勝は、今日とは全く違う展開になるかもしれないけれど、どうなるかとても楽しみだよ」

■中上貴晶(予選:17番手、スプリント:18位)
「今日のスプリントは18位という残念な結果に終わりましたが、日曜日の決勝に向けて多くのデータを収集することができました。決勝も天候が変わりそうなので、難しいコンディションが続くと思います。ウォームアップでしっかり状態を確認し、ベストなタイヤを選択したいです。シーズン前半戦最後のレースとなるので、後半戦につながる結果を残したいです」
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