夫にはまだ何の計画もなく、ただ「カフェをやりたい」という気持ちだけ。「これから考えるんだよ」と言う夫に、私も娘もあきれて物が言えません。「借り入れはしないから安心して」とドヤ顔で言ってきますが、そういう問題じゃありません。
「ただのおじさんが淹れるコーヒーなんて誰が飲むの。お店の売りは? コンセプトは? 飲食業をナメすぎじゃない?」娘は今の生活が奪われる危機感を抱いたのか、私以上に辛辣な言葉を浴びせます。夫はその反応にイラ立った様子でした。
夫が怒って立ち去ってしまったので、その日の話は終わりました。聞けば聞くほど、夫の夢には家族が一切登場しません。妻として何の相談も受けなかったことにショックを受けている自分にも気づかされます。
子どもたちも大きくなったし、これ以上夫に振り回される生活に耐える必要もないのかもしれない……。さいわい私もフルタイムで働いてきたので、子どもたちの学費のメドはついています。
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【後編】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・rollingdell 作画・マメ美 編集・井伊テレ子