TSRホンダ、新型CBR1000RR-Rをシェイクダウン。6月の事前テストは不参加も5番手「1周のタイムは速い」/鈴鹿8耐

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2024年07月18日 13:20  AUTOSPORT web

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アラン・テシェ(F.C.C. TSR Honda France)/2024鈴鹿8耐 テスト 2回目
 7月21日に『2024 FIM世界耐久選手権(EWC)第3戦“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第45回大会』が開催される。6月には事前テストが行われたが、F.C.C. TSR Honda Franceは不参加だった。17日のテストでようやくマシンをシェイクダウンさせたが、5番手と順位は好調。テストの感触をチームとライダーに聞いた。

 F.C.C. TSR Honda Franceはスタッフの欠員、マシンの未完成を理由に6月19〜20日のテストに参加しなかった。また、使用するホンダCBR1000RR-Rは鈴鹿8耐から2024年型の新型車両を使用することを以前から決めており、レースウイーク直前である7月17日のテストでようやくシェイクダウンさせた。

「完全にシェイクダウンでゼロからスタートしました。今日の終わりは7割くらいまでは来ました。午前中でバグ出しをして、バイクとしては普通に動き始めて、好き嫌い(の味付け)が始まったので、ひとまずは機能し始めたところで終わりました」とチームディレクターの秋山尚之氏。

 ライダーのアラン・テシェは「鈴鹿8耐から新型マシンだ。たくさんの作業があり、電子制御を変更し、多くのミスを修正したよ。先月のテストは走れなかったが、すべてを良い方向に向ける必要があり、それが今回の成果だった。最終的には電子制御とシャシーに関する解決策が見つかり、金曜日のフリー走行では間違いなく改善されるだろう」とコメントした。

「ジョシュ(・フック)は鈴鹿でとても速く、1周のタイムは速いことはわかっている。次はコンスタントに良いラップタイムを出す必要があり、金曜日に取り組みむよ」

 2月には岡山国際サーキットで新型車両を走らせていたが、それとはまた違う方向性のマシンとなったため、鈴鹿サーキットでの走行とシェイクダウン自体も初となる。タイムもさらに上げることは可能だというが、今年初参加のテストで2分07秒693をマークして総合5番手だった。

 さらに、今回の鈴鹿8耐のターゲットを秋山氏に聞くと、「鈴鹿8耐のリザルトでいうとタイムは欲しいですが、チャンピオンシップで稼げるポイント数的にタイムをコンマ5秒を上げても変わりません。ヨシムラSERT MotulもYART - YAMAHAも速いですが、そこまで行く必要性はあまり感じていません。でも、できる限りタイムを上げるようにしますし、頑張ります」という。

「満足はしていませんが、燃費もあるのであまりペースが上がり過ぎたら嫌ですね。作戦が立てにくくなるので、あくまでもレースで淡々と走ることができればばいいかなと思います」

 また、テシェも「Team HRCは非常に速く、彼らが勝つことは確実だ。我々はチャンピオンシップが重要だが、鈴鹿8耐は最優先事項ではない。その意味では最終戦ボルドール24時間で勝つことが目標だ」と話した。

 第1戦ル・マンや第2戦スパは追い上げのレースとなり転倒もあったが、序盤のペースが一番速く驚異的にポジションを上げたのがF.C.C. TSR Honda Franceだった。6月のテストに不参加ながら5番手タイムと好調。鈴鹿8耐の決勝では良いポジションをキープして、トラブルなく進めることができれば表彰台に上がることができるだろう。

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