勝田が復調の4番手「ポーランドよりもずっといい走りができている」/WRCラトビア デイ2後コメント

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2024年07月20日 12:20  AUTOSPORT web

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2024年WRC第8戦ラリー・ラトビア 勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)
 7月19日(金)、WRC世界ラリー選手権第8戦『ラリー・ラトビア』のデイ2が行われ、SS8終了時点でTOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチームのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合首位に立っている。日本人ラリードライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、総合4番手で大会二日目を終えた。そんなデイ2を終えた各陣営から、ドライバーたちの声が届いている。

■Mスポーツ・フォードWRT
●アドリアン・フルモー(#16 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ2総合5番手
「ラリーが始まって以来、最高のステージだった。これまで僕はあまりいいムードではなかったけれど、今は気持ちをリセットして前進することができる。さらに速くなることができると思うよ」(SS4)

「(オット・)タナクとタカ(勝田貴元)を捕まえようとしているんだ! 明日に向けてポジションを確保したいので、今は2台の前にいることが目標だ」(SS7)

「僕のマシンのタイヤはもう残っていないよ。場所によっては氷の上をドライブしているような感じだった。タナクは抜くことができたが、これからはタカに集中する必要があるね」(SS8)

●グレゴワール・ミュンスター(#13 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ2総合8番手
「ステージ半ばでほこりがたくさん車内に入ってきて、理想的な状況ではなかった。詳しいことは分からないけど、ドアがきちんと閉まっていなかったのだと思う」(SS3)

「少し調子が良くなってきた。ハードコンパウンドタイヤの選択は、欲張らずにパンクを避けるためだ。ある時点ではソフトタイヤの方が良かったかもしれないが、マシンをより軽くしようとしているんだ」(SS5)

「僕にとっては良い走りができたと思うし、(エサペッカ・)ラッピよりも速かったので、調子は良くなっている。簡単なことではないが、残るタイヤのグリップに適応する必要があるね」(SS7)

●マルティン・セスク(#22 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ2総合2番手
「このステージは、(よく知っている)トゥクムスのステージだ! 昨年のERCヨーロッパ・ラリー選手権では16秒差でベストタイムをマークした場所だし、今年はここで初のステージ優勝を果たした。素晴らしいことだ。ただ、ターマックの出口で少しタイムを失ってしまったので。今はとにかく集中する」(SS3)

「(肩をすくめて)実際、大変だったよ。大きなミスをいくつか犯してしまった。他のドライバーは世界チャンピオンだし、速いよ! けれど、僕たちは良いリズムに乗っているところだと思う」(SS4)

「かなり滑りやすかった。FIA ERCでは、違うマニュファクチャラーのマシンやタイヤを使っているので、合わせるのは簡単ではない。どの程度ソフトなタイヤにすべきかは分かっているが、違いはあるみたいだ」(SS5)

「タイヤが残っておらず、今回は悪夢だった。タイヤはもう終わりだと思う! あらゆることを管理するのはかなり大変だった。ファンたちは素晴らしくて、今日も昨日もとても感動した。次の2日間も同じように頑張ろう」(SS8)

※いずれもSS走行直後の公式インタビューより

■ヒョンデ・シェル・モービスWRT
●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ2総合9番手
「手強い一日だったが、ラリーが始まる前に、現状より厳しい戦いは予想していなかったよ」

「つまり、今回がもっとも難しいイベントになることを分かっていたし、実際にそうなっている。とくに最終ステージでは激しくプッシュしようとしたが、今日はこれ以上のことはできなかった」

●オット・タナク(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ2総合6番手
「今日はもっといい結果を期待していた。スピードが全然足りていなかったし、一日の終わりには期待していたところまで到達できなかった」

「適切なバランスを見つけるのが困難だったんだ。僕たちは一日中この点を理解しようと努めたが、スイートスポットを見つけることができず難しかった」

「最終ステージでふたつ順位を落としてしまったので、表彰台を争うのは厳しいだろうが、後ろのドライバーたちもかなり接近しているので、そのギャップへの対応に集中する必要がある」

●エサペッカ・ラッピ(#4 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ2総合10番手
「とても難しい一日だった。グリップがなくて一日中苦戦したし、とくにトラクションがかなり不足している」

「タイヤを空転させてばかりいたみたいで、オーバーヒートして摩耗がひどくなってしまった。かなり努力したのだが、スピードは出なかった。明日のために何かを変えてみよう」

■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合7番手
「今日は、まあまあの一日だった。路面は前戦ポーランド以上に多くのルースグラベル(軽めの砂)に覆われていて、クルマが走るごとに確実に良くなっていった」

「なので、自分よりも後方からスタートするドライバーと戦うのは大変だった。自分たちにできることはあまりなかったので、各ステージでベストを尽くし、明日の出走順を良くすることに集中したよ」

「クルマのフィーリングは良く、ドライビングも悪くなかったので、これ以上のタイムアップは望めなかったかもしれない。明日は出走順が少し良くなるだろうし、それはプラスに作用するはずなので、何ができるのか見たいと思っている」

●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合首位
「今日はかなり良い一日になった。フィーリングは完璧ではなかったが、ミスを犯さずに良い仕事ができたと思う」

「朝はクルマにあまり自信が持てず、路面も非常に滑りやすいコンディションだった。また、日中はタイヤフィティングゾーンしか設定されず、本格的なサービスがない状況だったので、クルマに大きな変更を加えることは難しかった」

「それでも改善に努め、午後はさらにプッシュし、クルマのフィーリングは少しずつ良くなっていったように感じた。クリーンな走りを心がけ、フィーリングがあまり良くないときには無理をせずに良いタイムを出すことができたよ」

「また、タイヤ戦略も非常にうまくいっていると思う。明日に向けて、良いフィーリングをより安定して得るためになにか解決策を見つけ出す必要があるが、それ以外はとても順調だ」

●セバスチャン・オジエ(#17 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合3番手
「とても楽しい一日だった。このようなハイスピードなラリーにはしばらく出場していなかったので、まずクルマに乗ること自体がとても楽しかったし、自分たちのパフォーマンスにも満足している」

「今日は出走順の違いによる路面のクリーニングの影響が大きく、出走順はワーストではなかったが、自分たちよりも前から出走するクルマは3台だけだったので、道は非常に滑りやすいところもあった」

「クルマのフィーリングは良かったし、ペースノートも良い出来だった。今の順位はポジティブなものだし、チームにとっても良い一日だったね。カッレ(・ロバンペラ)とは本当の意味で戦っているわけではないが、(マルティン・セスクとの)2番手争いは面白くなっているので、明日もこの調子で頑張りたい」

●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合4番手
「今日はうまくいきました。ラトビアのステージは素晴らしく、とても楽しんでいます。どの道も似ていて覚えにくいので、ペースノートに集中する必要がありましたが、うまくいったと思います。走っていて本当に楽しかったですし、良い気分でした」

「午前中はステージとステージの間に小さな変更を試したところ、ポジティブなステップを踏むことができたので、あとは自分のドライビングに自信を持ち、走りに専念する必要がありました。午後は、長いループでタイヤをマネージメントすることがかなり難しかったですが、それでも最後のステージではプッシュして順位を上げることができたので良かったです」

「ここまでのところ、ポーランドよりもずっといい走りができているので、この調子を最後まで保ち続けたいと思っています」
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