KYOJO CUP、2025年からハイブリッド搭載フォーミュラを使用へ。新型車KC-MG01をお披露目

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2024年07月20日 12:50  AUTOSPORT web

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富士スピードウェイでお披露目されたKYOJO CUPの2025年車両KC-MG01
 7月20日、静岡県の富士スピードウェイで開催されているKYOJO CUP第2戦の決勝レースを前に、シリーズを運営するインタープロトモータースポーツは、2025年からシリーズに導入される新型車両をお披露目した。来季からハイブリッドを搭載するフォーミュラカー、KC-MG01を導入する。

 KYOJO CUPは2017年にスタートした女性だけで争われるシリーズ。これまではローコストで高い人気を誇るVITA-01を採用し、瑶子女王杯スーパーフォーミュラ第4戦の併催レースとして開催される第2戦・第3戦では、29台ものエントリーを集める注目カテゴリーに成長してきた。

 そんなKYOJO CUPだが、2025年から新たな車両を導入することになった。「女性レーシングドライバーを育成し、彼女たちのアスリートとしての価値を上げる。スター選手を生み出し、次世代の女性レーシングドライバーにとって重要なロールモデルを生み出すことで、運転技術をスポーツにつなげていき、モータースポーツ業界全体の更なる発展と進化に寄与する」というKYOJO CUPの理念に向けて導入されることになったのは、KCMGが製作したフォーミュラカー、KC-MG01だ。

 このKC-MG01は、2019年にイタリアのバレルンガで開催されたFIAモータースポーツ・ゲームズで初めて採用されたF4シャシー。当時F1以外では初めてハイブリッドユニットを搭載したフォーミュラカーとして注目を集めていた。

 2025年からKYOJO CUPでこの車両が採用されることになったが、パワーユニットは1.4リッターターボにハイブリッドを搭載。この新車両はKYOJO CUPで全車を管理し、可能な限りイコールコンディションを保ってエントラントへ貸し出されるシステムが採られるという。

 7月20日に富士スピードウェイで行われたKYOJO CUP第2戦の決勝前には、メインストレートでこのKC-MG01がお披露目された。インタープロトモータースポーツを率いる関谷正徳代表によれば、シェイクダウンは「近々に」行うとのこと。ハイブリッドフォーミュラとしては日本初となりそうで、2025年はシリーズ創設から9年目となるが、新たな車両とともに次なるステップへ踏み出すことになりそうだ。

KYOJO CUP 新型車両諸元
車両名:KC-MG01
全長:4,150mm
ホイールベース:2,753mm
全幅:1,506mm
全高:980mm
車両重量:635kg
シャシー:カーボンコンポジットモノコック(FIA公認Haloシステム採用)
エンジン:1.4Lターボ(176bhp)+ハイブリッドシステム(12kW)
トランスミッション:6速パドルシフト
サスペンション:プッシュロッド式4輪ダブルウィッシュボーンサスペンション
ブレーキ:APレーシング製 2ポッドキャリパー、ブレーキパッド/ブレンボ製ベンチレーテッドディスク
オイル:モチュール
ホイール:OZレーシング製 フロント:8x13/リヤ:10x13

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