【写真】撮影前は仲良く談笑! カメラを向けるとクールな表情を決めてくれたJO1&FANTASTICS
■ギリギリまで「『ドッキリGP』だと思っていた」
――まずは本作への出演が決まった際のお気持ちを教えていただけますか?
佐藤:『逃走中』が20周年を迎える記念すべき年のプロジェクトに呼んでいただけて、うれしかったですね。設定や登場人物、撮影される監督、公開規模を最初にご説明いただいた時は、こんな大きなプロジェクトに携われるんだとワクワクしました。
川西:最初に「僕たちが映画?」と思って。次に『逃走中』? フジテレビ? …もしかして『ドッキリGP』(フジテレビ系)か? って。
佐藤:ははは!
川西:絶対に『ドッキリGP』だと思っていたら、陸上の練習があるからと言われて現場に連れて行っていただきまして。そこでも「なにか爆発するんじゃないか?」って警戒していました。でも、皆さんも陸上の先生もちゃんといて、3日間、陸上の練習をして、そこでようやく「これ本当だわ」と実感しました。それからすごくワクワクしましたね。
――わりとギリギリまで疑っていたんですね。
川西:そうですね、疑っちゃっていました。
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川西:しません…!?
木全:ってなる可能性もあるからね(笑)。
中島:ドッキリかもしれないです(笑)。
木全:まだ安心できませんよ!
――20周年というお話がありましたが、皆さんの『逃走中』の思い出を教えていただきたいです。
佐藤:僕が初めて『逃走中』に出たのは子どもの日スペシャル(2021年5月5日O.A.)の回ですが、SNS上でうれしい反響や、ちょっとおもしろい反響をいただきまして、たくさんの方に認知していただくきっかけになりました。とにかく緊張する番組ですし、そのときはライブ期間中だったので、コンディションを整えるのが大変でした。
中島:大樹くんが出演した回を見ていたときは「もっと行けるよ!」と思っていたんですが、実際にあの場に立つと本当に動けないことを体感しました。僕は前半の40分ぐらいは何も動けなかったですし。スタジオで面白くいじっていただき、最終的には残り2分まで残れて。本当に緊張しましたし、ハンターが怖かったです。
瀬口:僕はバラエティの『逃走中』には出させていただいたことはないですが、1人のファンとして、「クリアできるでしょ!」と思っているタイプですね。
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木全:子どものころから見ている番組なので、逃走中ごっこをしたこともあります。学校でも流行っていましたし、ハンターやナレーションのモノマネもしていましたし、とにかく子どもたちの憧れでした。こうやって今回映画に出させていただいて、貴重な経験が出来ましたし、『逃走中』に携われたことがすごくうれしいです。
金城:僕は…そうですね、生まれてすぐからハンターに追いかけられて…。
川西:どんな生活? どんな人生?
金城:生まれてすぐに逃げてください…って冗談なんですけど。
木全:知ってます(笑)。
川西:もう一回どうぞ(笑)。
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――川西さんはいかがですか?
川西:JO1になって1年目ぐらいのときに『逃走中』に出演させていただいたんですけど、すごく緊張しましたね。結局、何もできずに捕まってしまって、不甲斐なさが悔しかったです。今度、出るとしたらみんなを助けて、ミッションに参加できたらうれしいですね。
■それぞれが役を作り上げていく中での葛藤
――皆さん演じられる役もとても個性的です。監督とはどのようなお話をされて役を作り上げていかれたんですか?
瀬口:僕が演じる陸は、天真らんまんなキャラクターなので、シビアな状況の中でも持ち前の明るさを伝えるために口癖を作っていこうという話を監督としました。いろいろなパターンを考えた中で、今回「マジで」が全セリフに入っているんですが、この3文字の言葉だけでグッとくるシーンもあるんです。
佐藤:譲司は高校時代と現在とでは全く別人に見えるように意識しました。見た目もそうですが、姿勢や声のトーンにこだわりました。あと、現在の譲司は6人の中でダントツでセリフが少なくて。その中で、表情や目のお芝居を意識しながら監督と作っていきました。
中島:瑛次郎は秀才ですが、賢いだけではなく、少しミステリアスな部分も作って物語に深さを出すことを意識しました。ただ優しいだけではなく奥に何かを隠していて、それが爆発するシーンもあり…。そこまでは「どういう人なんだろう?」と思わせておいて「実は…」という形を作りたいということだったので、前半は含ませるような表情を多めにしています。
川西:大和は破天荒で、とにかく明るくてすごく仲間思いな子です。僕自身、『逃走中』がデスゲームに変わってしまってからと、通常の『逃走中』をやっているときのギャップは大切にしたいなと思っていて。そこで仲間を思うがゆえに、自分以外の誰かを助けたくなる大和の熱さを、映像で伝えられるように監督とすり合わせて作っていきました。
金城:今回登場する6人には、それぞれ『逃走中』に参加する目的があります。遊びで参加する人もいる中で、僕が演じる北村勇吾は自分の町工場を助けたい、母親を助けたい、という気持ちで挑むので、「本気なんだ」という気持ちを出してほしいとディレクションしていただきました。それに、最終的に仲間をとるのか、母親に対しての気持ちをとるのか、それとも、お金だけをとるのか、その葛藤を自分の中で作ってほしいと。
木全:僕が演じさせていただいた賢は、瑛次郎と同じくキレ者ではあるんですけど、少しズル賢いほうですね。それで失敗もしたりして、すごく人間臭くてちょっとスカしているヤツです。でも、実は内に秘めた熱さがある。熱くなりすぎず、でも冷めすぎず、という絶妙なラインは監督と話し合いました。
――特にこだわった部分はありますか?
木全:僕自身がなんていうんですかね…わりとポケポケしてて。
佐藤:ポケポケ(笑)。
木全:あんまり頭がよろしくないので、東大の「赤本」を読んだりして少しでも頭を良くしようとしました。
中島:本当に?
木全:まあ本当は読んでないんですけど(笑)。少しでも頭が良く見えるように、凛とした顔の作り方は鏡の前で練習しました。
川西:それは…。
木全:本当です!(笑)
――皆さん、仲が良い雰囲気が伝わってくるんですけど、現場ではいかがでしたか?
中島:クランクインが6人の陸上部での回想シーンからだったんです。一番仲が良いころのシーンだったので、和気あいあいとしていて。そのシーンが良かったから、撮影がスムーズに進んだ気はしますね。
木全:円陣もみんなで考えましたよね。
佐藤:そうそう、1人一つ考えてきたよね! あとは、自由演技でトラックを3周するシーンがあったんですが、その間は話すことも表情も6人に任せていただいて。それは楽しかったですね。
中島:大和はキャラ的にも速いほうがいいんですけど、3周したら体力がどんどん削られて、「もう走れない」って言い出して。「いや、あなたはエースなんだから速いほうがいいよ」って(笑)。
木全:長距離苦手なんでしょ?
川西:短距離派だから、実は(笑)。
――撮影終わってから、それぞれ交流はあったんですか?
佐藤:そうちゃんは全員とご飯行ってたよね。
中島:サシで会いましたね。やっぱり2人で話した方が、いろいろと知れますし、仲良くなれる気がして。
川西:翔也と黎弥くんが2人で行っても面白そう。
瀬口:行きたいね! 何する? 何したい?
木全:サウナ行きます?
佐藤:あっ、いいんじゃない?
木全:サウナが好きってお聞きして。僕もサウナ好きなんですけど、なかなかあんまり場所を知らなくて。いいサウナ知ってそうなので、よかったら一緒に行きましょうよ。
瀬口:いいよ! 山梨まで行くか。
木全:行きましょう!
――今回、クリアの賞金が100億円ということなんですけど、6人で100億円を使うとしたら、何をしますか?
佐藤:100億かぁ。なんでもできそう。
金城:でも一旦勝負はしますよね。誰が100億円もらうか。
一同:えーっ!?
中島:ここでもデスゲーム!?
瀬口:それは分けよう。
川西:分けたいなあ。
木全:分けるか分けないかあるよね。全員で何か作るでもいいですし。
瀬口:みんな音楽やってるから超ド派手なライブとか。
佐藤:いいねー!
中島:100億あればできるね。
――みんなで遊びに使うとしたらどうですか?
川西:ディズニーランド行きたい!
佐藤:いいね! あとは世界一周もできるんじゃない? クルーズ借りて。
瀬口:それも楽しそうだなー!
――6人でディズニーランドか、世界一周ですね! では最後に『逃走中』を楽しみにしている方に向けてメッセージをお願いします。
川西:劇中で「命をかけて走ってもらいましょう」というセリフがあるんですけど、僕たちもなんとなく生きていたり、何も考えずに生きていたりしているときもあると思うんです。その中で、自分は今何が大切なのか、何をするべきなのかをもう一度、再確認できるような作品になっているのかなと思います。相当スリルもあると思うので、ドキドキしながら見ていただけたら。あと、FANTASTICSさんとJO1の曲が使われているんですけど、それも映像とマッチしているので、併せてチェックしていただきたいです。よろしくお願いします!
(取材・文:ふくだりょうこ 写真:小川遼)
『逃走中 THE MOVIE』は現在公開中。