転じて福と成せるか!? S耐第3戦に臨むTEAM ZEROONEのドライバーたちが災難に遭遇

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2024年07月27日 20:20  AUTOSPORT web

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2024スーパー耐久第3戦オートポリス ST-Zのポールポジションを獲得した大塚隆一郎/富田竜一郎/篠原拓朗/荒聖治組
 7月27日、大分県日田市のオートポリスでENEOSスーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE第3戦『スーパー耐久レース in オートポリス』の公式予選が行われ、ST-Zクラスは大塚隆一郎/富田竜一郎/篠原拓朗/荒聖治組26号車raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4がポールポジションを獲得した。ただ、チームは今週末ドライバーの身の回りでドタバタ劇があったという。

■富田竜一郎さんの場合
 26号車の富田は、オートポリスでのレースに向け、7月23日(火)に着替えなどの荷物をヤマト運輸で送ったのだという。最低限の荷物は自分で持ってオートポリスまで移動してきたのだが、阿蘇くまもと空港に到着すると、荷物の遅配の連絡が入った。

 富田はそれまで、ヤマト運輸で遅延などにあったことなどなく、思わぬ連絡に問い合わせたが、当初は「荷物が全体的に遅れています」という状況。さらに、その後「荷物がどこにあるか分かりません」という状況に直面した。

 いったい何が起きていたのかというと、7月24日にJR新山口駅で発生した貨物列車の脱線事故のまさにその列車内に、富田の荷物があったというのだ。富田は仕方なく、着替えなどを熊本のドン・キホーテで購入するなどしてレースウイークを送っていたが、無事に荷物は7月26日(金)に到着したという。

「そんな話をしながら、『次生さんが欠航で来られなくなったりしたら今週のTEAM ZEROONEヤバいよね』なんて言っていたら、『次生さんの便が欠航になりました!』という連絡が入って(苦笑)。今週いよいよヤバいと思っていたので、今日ポールポジションを獲れて良かったです」と富田。

 遅れは出たが、しっかりと富田の手元に荷物を届けたヤマト運輸も素晴らしい対応と言えるだろう。

■松田次生さんの場合
 その次生だが、本人のSNSで語られているとおり、仙台からの道中が思わぬ苦労の道のりとなった。次生はスポーツランドSUGOでGT500のタイヤテストをこなし、そこからオートポリスに移動し、7月26日(金)の専有走行に臨むつもりだった。

 当初は7月25日(木)に仙台空港から福岡空港に飛ぶ便を予約しており、スポンサーと21時頃に福岡で食事をしようという約束をしていた。翌日にオートポリスへ移動しようという行程だ。しかし、仙台空港で出発1時間ほど前にリモートミーティングをしていたところ、「機材のやり繰りができなくなり欠航となりました」というアナウンスがされた。

 そこで急いでカウンターに向かい、代わって仙台〜伊丹/伊丹〜福岡という乗り継ぎ便を手配したのだが、その日の東北地方は大雨。雷雨の影響で仙台〜伊丹便が30分ほど遅延してしまった。なんとか伊丹に飛んだものの、乗り継ぎができないタイミング。到着後「福岡行きの方は集まって下さい」と声をかけられた。その日の伊丹〜福岡便はなく、「明日の朝一番の便に振り替えます」というアナウンスだった。

「明日は朝から走行なんだけど〜!」と焦った次生だが、その時すでに20時40分。しかし、そこから「ひょっとしたら新幹線がいけるかも?」と思いついたのはさすが松田次生。混雑する伊丹空港からなんとかタクシーに乗り、新大阪駅へ。21時すぎに新大阪でなんとかチケットを購入し、23時50分ごろやっと福岡に到着。さらに食事の約束をしていた方が、熊本のホテルまで送ってくれたのだという。

「今までにないくらい戦略練りました(苦笑)」と次生。

 他にもTEAM ZEROONEのドライバーたちは何かとこの週末、ドタバタしている様子。今季、TEAM ZEROONEの2台のraffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4は決勝で泣かされ続けているが、「明日のレースはドタバタすることなく、ワン・ツーを狙います」とクラス3番手につけた次生は語った。ドライバーの災いが転じて福となるか、ぜひご注目を。

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