元アルピーヌ代表サフナウアー、F1参戦を目指すアメリカの組織と協力。チームの立ち上げ、エントリー承認を目指す

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2024年08月02日 08:00  AUTOSPORT web

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2023年F1第3戦オーストラリアGP オットマー・サフナウアー(アルピーヌ代表)
 元アルピーヌF1のチーム代表であるオットマー・サフナウアーは、アンドレッティ・グローバルに加えて、別のアメリカのF1チームプロジェクトも構築の初期段階にある、述べている。

 アンドレッティの2026年に向けたF1チームの計画は、昨年10月にFIAが承認したにもかかわらず、フォーミュラワン・マネジメント(FOM)が申請を却下したために、数カ月間停滞した。アンドレッティはこの挫折にもめげずに準備を進め、イギリスのシルバーストン・パークに拠点を設立し、以前F1のチーフテクニカルオフィサーを務めていたパット・シモンズを含むF1のスタッフを積極的に採用している。

 アンドレッティはフォーミュラワン・マネジメントと話し合いを続け、決定を再考するよう説得している。さらに、チームはワシントンDCでロビー活動を行っている。アメリカ議会の議員グループが、却下についてF1に回答を要求しており、アンドレッティの申請却下が不当だった場合、反トラスト法違反の可能性があることを示唆している。

「あらゆる面で、あらゆることが進んでいる」と、F1のレジェンドであるマリオ・アンドレッティは、最近『PlanetF1.com』に語った。

「我々は熱心に多くの仕事をしているので、私は楽観的に感じ始めている。できれば近いうちに結論を出さなければならないが、すべてのものが目の前にあるし、必要とされるものは何でも前に出している。すべての側面を満たすために、無我夢中で取り組んでいる。ここからは、幸運を祈るばかりだ」

「我々は大義を進められるように、できる限りあらゆる面でペースを上げて取り組んでいる。なぜなら、最初からプロジェクトに対してどれほど真剣に取り組んでいるかを示したいし、話すだけではなく行動したいからだ」

 しかし、アンドレッティには、サフナウアーが支援するアメリカを拠点とするチームという、戦うべきライバルがいるかもしれない。経験豊富なチーム代表だったサフナウアーは、1年前の2023年ベルギーGPでアルピーヌから突然解雇されたが、現在はF1に参戦するために必要な財政支援を受けているプロジェクトに取り組んでいることを認めた。

 ジェームズ・アレンのF1ポッドキャストで、サフナウアーは次のように語った。

「私は競技者で、何よりも好きなのは競争だ。だから、チームの競争力に影響を与えることができないポジションに戻ることに、自分が興味を持つとは思わない。もしそれが、チームの競争力を向上させるための適切な人材の開発、育成、採用を行うことができる役割であれば、私は関心を持つだろう」

「だがご存知のように、10チームしかない。多くのチームには、すでにその役割を担っている人たちがいる。そのため、どれだけの機会があるかは分からないが、11番目と12番目のチームの可能性もある。それは私にとって興味深いことになるかもしれない」

 F1チームの数が限られていることを認めつつも、サフナウアーはF1の11番目、あるいは12番目のエントラントになる可能性に興味を示した。

「私は、11番目のチームを立ち上げるための資金を持つ北米のいくつかの組織と協力してきた。それはアンドレッティではない。今は、基本的な要素の一部を配置しているところだ。チームの立ち上げと、エントリーの承認両方を成功させるにあたって、必要なものがすべてそろっていることを確認するためだ。したがって、それも興味深いことだ」

 豊富な経験と緊密なネットワークを持ち合わせた、業界のベテランであるサフナウアーの関与は、人材を引き付けてF1に参入するために必要なリソースを確保する上で、非常に貴重であることは間違いない。

 11番目のスポット争いが激化しており、アメリカの2チームがグリッド上のポジションを争うという見通しは、このスポーツにエキサイティングな新しい次元を追加している。
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