マルティンが途中でトップ浮上もバスティアニーニが優勝。バニャイア3位でランキング首位陥落/第10戦イギリスGP 決勝

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2024年08月04日 21:50  AUTOSPORT web

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エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ・レノボ・チーム)/2024MotoGP第10戦イギリスGP
 8月4日、2024年MotoGP第10戦イギリスGPの決勝レースがシルバーストン・サーキットで行われ、MotoGPクラスはエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ・レノボ・チーム)が今季初優勝を飾った。

 同大会は、ヤマハのテストライダーであるカル・クラッチローがワイルドカードで参戦する予定だったが欠場。また、アレックス・リンス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)が初日を走った後に怪我が治っていないことを理由に欠場を決めた。そのため、代役は現WorldSBKライダーで前戦のドイツGPにも出場したレミー・ガードナーが務めている。

 早朝には雨も降り、午前のウォームアップ走行では一面の曇り空。気温15度、路面温度22度のなかWGP75周年を記念したレトロデザインのMotoGPマシンがコースインして最後の調整を行った。

 決勝レース前のサイティングラップでは、昨日レース後にガス欠になったライダーたちが燃費走行をする姿も見られた。このサーキットは燃費に厳しいようだ。そして、この日のみ最高峰クラスはビンテージリバリーのマシンを走らせており、グリッドにも懐かしいカラーリングのマシンにレーシングスーツとヘルメットを被ったライダーが並ぶ。

 スプリントではリヤにソフトを履くライダーがほとんどだったが、決勝は全員がミディアム。また、多くのライダーがフロントもミディアムだがアプリリアのアレイシ・エスパルガロとラウル・フェルナンデスのみハードをチョイスした。

 レースはスプリントの2倍の20周、気温は18度、路面温度は30度だ。カメラには小雨も見えるがドライタイヤで一斉にスタートを切るとフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)がホールショットを奪い、バスティアニーニ、ホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)、マルク・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)が続く。アレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)は5番手まで落ちた。

 後方ではラウル・フェルナンデスとミゲール・オリベイラ(トラックハウス・レーシング)は転倒でリタイア、ブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)はトラブルでレースを諦めた。また、1周目の途中でアレイシ・エスパルガロが4番手、マルク・マルケスが5番手となる。

 2周目にはマルティンが2番手に浮上。首位のバニャイアが単独で逃げていき3周目にはコンマ5秒差を開いた。3コーナーではアレイシ・エスパルガロがバスティアニーニをかわして3番手に浮上する。その後は大きく順位が変わらず進む。

 8周目にはファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46・MotoGPチーム)とアレックス・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)のバトルが2度あり、ディ・ジャンアントニオがかわして6番手に浮上。この頃にはトップのバニャイアとマルティンの差は縮まってきた。

 10周目にはスプリントのスタートでで他車を巻き込んだフランコ・モルビデリ(プリマ・プラマック・レーシング)がダブルロングラップペナルティを消化して、ホンダ勢の間の15番手に位置する。レースが残り半分となった11周目にはバスティアニーニがアレイシ・エスパルガロをかわして3番手に、さらに12周目にマルティンがバニャイアをかわしてトップに躍り出た。

 残り7周の7コーナーではバニャイアが少しはらみ、バスティアニーニが2番手に。トップのマルティンはコンマ7秒ほど差を開いて単独で走行している。残り5周、マルク・マルケスがアレイシ・エスパルガロをかわして4番手にポジションアップした。

 残り3周に入る頃には2番手のバスティアニーニがマルティンのポジションを狙い真後ろにつける。マルティンは残り2周の3コーナーでクリップにつけず、バスティアニーニが首位に浮上した。

 最終ラップはバスティアニーニがマルティンを1秒以上離していく。そしてマルティンとバニャイアにも差がある状況だ。そのままの順位を維持して1位はバスティアニーニ、2位はマルティン、3位はバニャイアが入り、ドゥカティが表彰台を独占した。これでマルティンがランキングトップに再浮上した。

 4位はマルク・マルケス、5位はディ・ジャンアントニオ、6位はアレイシ・エスパルガロとなった。なお、レース中に雨は降らず、走行に影響を受けることはなかった。

 日本メーカーは、ヤマハのトップが11位のファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)、ホンダのトップは14位のヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)、中上貴晶(ホンダ・イデミツLCR)は16位だった。

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