ニューカッスル、トナーリが8月28日より復帰可能と発表…現在は賭博違反で10カ月間出場停止

　ニューカッスルは15日、同クラブに所属するイタリア代表MFサンドロ・トナーリについて、今年8月28日より公式戦出場が可能となることを発表した。

　現在24歳のトナーリに関しては、昨年夏に推定総額7000万ユーロ（現在のレートで約114億円）の移籍金でニューカッスルに加入し、主力として2023−24シーズン序盤の公式戦12試合に出場。しかし、同年10月に前所属クラブのミラン在籍時にサッカーイベントへの賭博を禁止する項目に違反したとして、イタリアサッカー連盟（FIGC）から合計18カ月間の出場停止処分と罰金が言い渡された。ただし、トナーリが賭博違反を認めた上で捜査に協力する姿勢を見せたことで、一部の処分内容は軽減。最終的には、8カ月間におよぶギャンブル依存症を克服するためのリハビリ活動、および連盟が主催する公開ミーティングに最低16回は参加することで、実質的には合計10カ月間の出場停止処分を科されていた。

　また、今年5月には、イングランドサッカー協会（FA）からも、ニューカッスル加入後の約2カ月間で50回に渡りFAの賭博規則に違反したとして、サッカー関連活動への2カ月間の出場停止と2万ポンド（現在のレートで約379万円）の罰金処分が科されていた。一方で、こちらの処分には執行猶予が付いているため、出場停止期間中にFAの賭博規則に違反しなかった場合は、実質的に出場停止は免れる見込みとなっていた。

　このような状況のため、トナーリは昨年10月を最後に公式戦のピッチから遠ざかっていたが、今季序盤からピッチに戻る目処が立った模様だ。今回のニューカッスルの発表によると、FIGCより科された10カ月間の出場停止処分の期間が終了し、8月28日より公式戦への起用が可能になるという。同日にはカラバオ・カップ（EFLカップ）2回戦のノッティンガム・フォレスト戦が予定されており、早ければ同試合がトナーリの復帰戦となりそうだ。

　なお、スケジュール通りに進めば、28日時点でニューカッスルはプレミアリーグを2試合消化している。プレミアリーグでは、9月1日に控えた第3節トッテナム戦より出場可能となる見込みだ。