16日、明治安田J1リーグ第27節北海道コンサドーレ札幌対サガン鳥栖が行われた。
ホームの札幌は最下位、アウェイの鳥栖は19位と、共に降格圏に沈む両チームの戦いは序盤にアクシデント。ここまで得点ランキング4位の鳥栖FWマルセロ・ヒアンが、負傷により開始6分でピッチを後にする。
先制したのは札幌だった。10分、敵陣深く右サイドで得たFKからゴール前へクロスが送られると、クリアボールをペナルティエリア手前で拾ったMFスパチョークが、トラップから右足でミドルシュート。ボールは相手の守備陣に当たり、ボールへと吸い込まれた。
勢いに乗った札幌はその直後のプレーで、相手のビルドアップの隙を突いてショートカウンター。スパチョークのクロスにMF駒井善成がダイビングヘッドで合わせ、リードを2点に広げた。
さらに札幌はその5分後、スパチョークがペナルティエリア内のFW鈴木武蔵へクロスを供給。このボールはクリアされたものの、反応した駒井が右足でボレーシュートを放ち、ゴールネットを揺らした。3−0のスコアで前半を終える。
迎えた後半、3点を追いかける鳥栖が反撃を見せる。味方からのパスを受けたMF中原輝が敵陣ペナルティエリア右から右足で低いクロスを供給すると、ファーサイドでフリーになっていたMF福田晃斗が右足ダイレクトでボールをゴールへと流し込んだ。札幌のリードは2点となる。
息を吹き返した鳥栖はその3分後、敵陣深くでパスワークを展開すると、FW堺屋佳介のマイナス気味のパスにMF久保藤次郎が右足ダイレクトで合わせ、ゴールを決めた。たちまちスコアは3−2と両チームの差は1点となる。
それでも70分、再び札幌が突き放した。敵陣右サイドでボールを持ったMF近藤友喜がドリブルで相手を剥がし、右足で低く鋭いクロスを供給。これをMF青木亮太がダイレクトで合わせ、札幌に4点目が記録される。
再び2点を追いかける展開となった鳥栖は77分、途中出場のMF清武弘嗣の絶妙な右足クロスに、堺屋がヘディングで合わせてゴールをゲット。堺屋のJ1初ゴールで、鳥栖が1点差に迫る。
次の1点の行方に注目が集まる中、札幌がPKが獲得した。これをFWアマドゥ・バカヨコがゴール左へと決め、札幌が大きな追加点を記録した。バカヨコにとってはJリーグ初ゴールとなった。
結局、試合は5−3で終了。熾烈な点の取り合いとなった一戦を制した札幌が、3試合ぶりの白星を手にした。
【スコア】
北海道コンサドーレ札幌 5−3 サガン鳥栖
【得点者】
1−0 10分 スパチョーク(札幌)
2−0 11分 駒井善成(札幌)
3−0 16分 駒井善成(札幌)
3−1 57分 福田晃斗(鳥栖)
3−2 60分 久保藤次郎(鳥栖)
4−2 70分 青木亮太(札幌)
4−3 77分 堺屋佳介(鳥栖)
5−3 89分 アマドゥ・バカヨコ(札幌)