「メタバース」や「ブロックチェーン」などWeb3.0の技術を活用し、リアル世界のみならずバーチャル空間での活動も視野に入れた新規アイドルグループ創造プロジェクト「IDOL3.0プロジェクト」から昨年10月に誕生した女性11人組グループ・WHITE SCORPION(ホワイトスコーピオン)。作詞家・秋元康氏が総合プロデュースを手掛け、昨年12月に発売したデビュー曲「眼差しSniper」はMVの再生回数が400万再生を突破するなど注目を集めている。今年9月11日にはミニアルバム『Caution』のリリースを控える中、15歳のセンターのHANNAにこれまでの活動や今後の抱負などについて語ってもらった――。
――昨年10月7日のグループ結成から約11カ月。今年9月11日にはWHITE SCORPIONにとって初のCD作品となるミニアルバム『Caution』をリリースするが、今の率直な思いは？
HANNA お話を頂く前からメンバーの間で「自分たちの楽曲をCD化したいね」と話していたので、それがかなってうれしいですし、ファンの皆さんがどんな感想を持ってくださるかワクワクしています。
――アルバムにはデビュー曲の「眼差しSniper」をはじめとしたシングルリリース曲のほか、新録の「動く唇」と「心が目を閉じる」の2曲も収録される。
HANNA 「動く唇」は力強く訴えかけるような曲調の、恋愛がテーマの楽曲になっています。歌詞の振り分けはソロが多くて、メンバーそれぞれの個性が出ていると思うので、その魅力を発見していただけたらと思います。「心が目を閉じる」はWHITE SCORPIONにとって初めてのミディアムバラードです。個人的には「大人の目線で褒められたって 従順な優等生 ごめんだね」という歌詞の部分がすごく好きで共感できるな、と。私、まだ子供で、母からたまにお世辞でホメられたりすることもあるんですけど、「気づいているよ」って思うこともあるので（笑）。
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初のCDアルバムリリース直前には待望のワンマンライブも
――アルバムリリース直前の9月8日には初のワンマンライブ『WHITE SCORPION 1st ONEMAN LIVE 〜初撃。〜』も東京・時事通信ホールで開催する。
HANNA “スコピスト(ファンの通称)”の皆さんにも期待していただいているので、それに応えられるように、もっと驚かせられるように当日まで頑張っていきたいなと思っています。
――3月には大型ファッションイベント『東京ガールズコレクション（TGC）』、8月には世界最大のアイドルフェス『TOKYO IDOL FESTIVAL（TIF）』でも楽曲を披露するなど、今年に入ってさらに活躍の場を広げている。
HANNA TGCの時は初めてあんなに広いステージでパフォーマンスをさせていただいて、会場の大きさや客席の数にビックリしました。うれしさとともに、「私たちももっと頑張りたい！」、「いつかワンマンライブでこれくらい大きな会場を埋め尽くした時の感動を味わってみたい！」と思わせていただくキッカケになりました。TIFに関しては出演決定の前から“スコピスト”の方々に「TIFのステージで『眼差しSniper』を観たい」とおっしゃっていただいていて。それがかなってうれしかったですし、デビュー当時よりもさらに上のパフォーマンスができたんじゃないかな、と。
「週刊少年サンデー」の表紙に抜擢
――ソロとしても2月には「週刊少年サンデー」（小学館）の表紙に抜擢された。自分が表紙になっている雑誌を見てどう思った？
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HANNA テレくさかったですね(笑)。でも、当時は中学生だったんですけど、学校の友達がわざわざ発売日にコンビニエンスストアに行って雑誌を買ってくれて「メッチャ良かったよ！」とか、「サイン書いて！」とか喜んでくれて。友達への感謝とともに、もっといろんな姿を見てもらいたい、もっと友達にも喜んでもらえるような存在になりたいと素直に思いました。
――14歳でデビューを果たしたわけだが、そもそも「IDOL3.0 PROJECT」のオーディションを受けようと思ったキッカケは？
HANNA 母がSNSでたまたまオーディションの情報を見つけて、「興味があるなら」と勧めてくれたんです。それでオーディションの公式サイトを見てみたら、「世界進出」とか「メタバース」とか、他のアイドルのオーディションとは違う雰囲気がして「面白そうだな」と興味を持ちました。
――元々、アイドル活動には関心があった?
HANNA 幼稚園の頃にAKB48さんにハマッて。テレビの音楽番組で「ヘビーローテーション」とかをパフォーマンスされている姿を観ながら、自分も棒を持って踊ったりしていた記憶があります。アイドルという職業を知って、体を動かすこともだんだん好きになってバレエや新体操を習ったりして、自分もアイドルというお仕事につきたいなと思うようになりました。
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――アイドルになる前はどんな中学生活を送っていた？
HANNA 陸上部に入って、ずっと部活と勉強をしていた感じですかね。
――陸上部では主にどんな競技を？
HANNA 走り高跳びをやっていました。中学1年生の時に部活紹介があるんですけど、そこで先輩が跳んでいるのを見て格好良いなあって。それで体験入部に行って、自分で走り高跳びを跳んでみたんです。そうしたらバレエとか新体操をやっていたこともあって、結構キレイに跳ぶことができて「面白い！」と思って陸上部に入りました。
――勉強の方で得意な科目は?
HANNA 得意かどうかはわからないですけど、英語と地理、歴史は好きです。英語はまだ話せるまではいかないですけど、ヒアリングとかはある程度は理解できます。
――歴史と地理はどうして好きになった？
HANNA 昔って古代文明とか、ピラミッドとか、ナスカの地上絵とか不思議なことがたくさんあるじゃないですか？ 「どうやって作ったんだろう」とか「何でだろう？」とか考えるのは好きかもしれません。あと、お父さんの影響で『ブラタモリ』（NHK）をよく見ていて、「へえー、興味深いな」と思うことも多くて……。
――なるほど。探究心が強いのはアイドル活動に向いているかもしれない。
HANNA そうですかね。ありがとうございます！
――2023年4月にはスタートしたオーディションには約1万人の応募が集まり、ファンによるSNS投票など約半年間にわたる審査が行われたが、オーディションの最中は不安もあった?
HANNA そうですね。候補者が絞られていくごとに周りを見ると顔も可愛くて、個性もあってという人たちが多くて、負けちゃうんじゃないかという不安はありました。
――そうした中、昨年10月にデビューメンバー11人が決定し、約2カ月後の12月に1stデジタルシングル「眼差しSniper」でデビュー。14歳の最年少メンバーにしてセンターを務めることになったがプレッシャーはあった？
HANNA センターに立たせていただいて、前には誰もいないし、歌や振りの面でも心配というか、間違っちゃいけないというプレッシャーはありました。でも、センターは一番ファンの皆さんから見えやすいポジションですし、私たちのパフォーマンスを観ている方が笑顔になってくださっていると私もうれしいですし、気合も入ります。
デビュー曲のMVは再生回数400万再生を突破
――「眼差しSniper」はスタイリッシュなキレのあるダンスも注目を集めて、ミュージックビデオ（MV）の再生回数が400万再生を突破するなど大きな反響を呼んだが、初めて自分たちのMVを観た時はどう思った？
HANNA 「眼差しSniper」のMVが公開された時は友達と公園で観たんです。友達が「HANNAいるじゃん！」、「すごい！」、「私もうれしい！」と喜んでくれて。観ながら踊ってくれたりもしてメチャクチャうれしかったですね。
――ファンの反応は？
HANNA オーディションの時から応援してくださっている方も多かったので、自分のことのように喜んでくださって。さらに頑張ろうと思えましたし、応援してくださる皆さんと一緒にもっと上へ進みたいなと思いました。
――その後にリリースされたシングル4曲でもセンターを務めているが、どんなことを意識しながらパフォーマンスしている？
HANNA 曲と歌詞があってこそのパフォーマンスだと思うので。それぞれの楽曲の良さを理解して、その部分をより表現できたらなと思っています。
深まるメンバーとの絆
――15歳には理解するのが難しい歌詞もあるのでは？
HANNA 自分で理解が難しい時は他のメンバーに意味を教えてもらったりしています。
――活動を続ける中で他のメンバーとの絆も深まった？
HANNA そうですね、年上のメンバーが多いので甘えさせてもらっています。「お菓子いる？」とか、夜に家に帰る時に「危ないから気を付けてね」とかいつも声を掛けてくれて。「まだ赤ちゃんなんだから」ってよく言われています（笑）。
――WHITE SCORPIONをまだよく知らない人たちにその魅力をアピールするとすれば、どんなところに注目してほしい？
HANNA やはりパフォーマンス力ですね。ダンスも歌もメンバー全員スキルはあるんじゃないかなと思っています。そうした格好良さもありながら、普段は結構ワチャワチャしていて元気で明るいので、そうしたギャップも楽しんでいただけたらと思っています。
メタバースアプリ「ZEPETO（ゼペット）」とコラボも
――WHITE SCORPIONといえばコンサートや握手会などのリアルな活動に加え、Web3.0技術を駆使したバーチャルな活動も展開しているが、「メタバース」や「NFT」については理解している？
HANNA 私も最初は全然分からなかったんですけど、最近、YouTubeチャンネルで「Web3.0講座」とかもスタートして、「そういうことだったのか！」と他のメンバーと一緒に学んだり、理解したりしています。それに、7月からはWHITE SCORPIONが「ZEPETO（ゼペット）」というメタバースのアプリとコラボもさせていただいていて。海外の方とももっとコミュニケーションがとれればいいなと楽しみにしています。
――WHITE SCORPIONの活動はオーバースが発行する暗号資産「Nippon Idol Token（NIDT）」を介したファンによる資金調達でプロジェクトが進行するという、アイドル史でも類を見ない新たな試みが行われている。
HANNA 最近は「NIDT」でいろいろなグッズを購入できるようになったりもしていて。ファンの方のコメントを見ていると「うれしい！」とか「ついに！」とか喜んでくださっていて。そういうところで自分たちが暗号資産にも関われているんだなと実感しています。
――最後にグループとしての今後の目標は？
HANNA 近い目標としては日本武道館に立ちたいなと思っていて。アイドルにとっては憧れの場所ですし、誰でも立てるわけではない神聖な場所なので。これからWHITE SCORPIONはもっともっと大きくなっていくと思うので、一緒にいろんな景色を見られるように私たちも頑張りますし、“スコピスト”の皆さんにもついてきてほしいです。応援よろしくお願いします！
【WHITE SCORPION(ホワイトスコーピオン)】
作詞家・秋元康氏が総合プロデューサーを務めるアイドルプロジェクト「IDOL3.0 PROJECT」から誕生した女性11人組グループ。メンバーはコンサートや握手会などのリアル世界のみならず、メタバースなどバーチャル空間での活動も展開。株式会社オーバースが発行する暗号資産「Nippon Idol Token（NIDT）」による資金調達でプロジェクトが進行している。2023年12月に『眼差しSniper』でデビュー。その後も『コヨーテが鳴いている』、『非常手段』、『雑踏の孤独』、『Satisfaction graffiti』の4曲のシングル曲をリリース。2024年9月11 日にミニアルバム『Caution』をリリースする。
【HANNA】
12月17日生まれ、兵庫県出身の15歳。
趣味はゲーム、ダンス動画鑑賞、お菓子を食べること。特技=新体操、走り高跳び、二重跳び。
©OVERSE
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