ロッテラーにシート喪失の危機? ポルシェ、2025年はドライバーをシャッフルか。ベッテルや若手登用の可能性も

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2024年08月31日 10:20  AUTOSPORT web

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WECで6号車ポルシェ963をドライブするアンドレ・ロッテラー
 ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツは、2025年のWEC世界耐久選手権とIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のドライバー陣にいくつかの変更を加える可能性があり、マネージングディレクターのジョナサン・ディウグイドによると、ラインアップの「シャッフル」も行われる可能性があるという。

 現在、両シリーズでそれぞれ2台のポルシェ963をオペレートしているポルシェファクトリーLMDhチームは、フルシーズンのドライバー陣に複数の変更を検討していると考えられており、ドライバー数名を交代させる可能性もある。

 なお、2024年現在の両シリーズにおけるレギュラードライバーのラインアップは、以下のとおり。

■2024年ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ ドライバーラインアップ
・WEC
5号車:マット・キャンベル/ミカエル・クリステンセン/フレデリック・マコウィッキ
6号車:ケビン・エストーレ/アンドレ・ロッテラー/ローレンス・ファントール

・IMSA
6号車:マシュー・ジャミネ/ニック・タンディ
7号車:フェリペ・ナッセ/デイン・キャメロン

 Sportscar365は、今年のWECでカスタマーであるプロトン・コンペティションのポルシェ963で活躍を見せているジュリアン・アンドラウアーがワークスチームに昇格する可能性があるものと理解している。また、4度のF1世界チャンピオンであり、963のテストを行ったセバスチャン・ベッテルも、ドイツのメーカーのレーダーから消えてはいない。

 ディウグイドは、詳細は明らかにしていないものの、2024年シーズンにデイン・キャメロンとマット・キャンベルの間で行ったのと同様、WECとウェザーテック選手権プログラム間でドライバーを再び入れ替える可能性があることを示唆した。

「変更になるのか、今年行ったようなラインアップの入れ替えになるのかは分からない」とディウグイドはSportscar365に語った。

「昨年ふたつの選手権の間に行った、厳選された変更は実を結んだと思う。デインは明らかに快適なIMSAに戻り、フェリペ(・ナッセ)と大差で選手権をリードしているからね」

「それは良い、前向きな変化だった」

「我々はグローバル・プログラムを見て、ドライバーのポジションに基づいて、彼らが最も適した場所を見極めるだろう」

 現在ウェザーテック選手権のGTPランキングでトップに立っているキャメロンと、WECパイロットのロッテラーの両名が、シート喪失の危機に瀕していると噂されている。

 キャメロンはIMSAの7号車でナッセとペアを組み、42歳のロッテラーは現在、WECの6号車でファントール、エストーレとともに、世界選手権のランキングトップに立っている。

 キャメロンが来年もウェザーテック選手権でポルシェ・ペンスキーからの出場を続けると思うかと聞かれると、ディウグイドは「デインは現在、IMSAで素晴らしい仕事をしていると思う。どうなるか見てみよう」と答えるにとどめた。

 一方、ベッテルは来年も選択肢にあると考えられているが、ポルシェLMDhのファクトリーディレクター、ウルス・クラトルによると、ここ数週間は交渉が「静かに」なっているという。

 ディウグイドはこう付け加えた。「彼は(今年初めに)テストをしており、ル・マンで彼を乗せるかどうかは真剣に検討された。タイミングや何もかもが、うまくいかなかったのだ」。

「それは主にポルシェの都合だったと思う。ブランド側としては、レースカーを運転するだけでなく、彼にやってもらいたいことは他にもあると思う」

「その話し合いが終わったとは言わない。これまでのところ、進展もなくなったわけでもない」

 ディウグイドは、それぞれのシーズンが終わる前に両シリーズのラインナップを固めたいと語った。シーズン最終戦は、IMSAは10月のプチ・ル・マン(ロード・アトランタ)、WECは11月にバーレーンで開催される。

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