単身女性の約2人に1人が「マイホーム購入を検討している」――そんな調査結果がグローバルベイス株式会社(東京都渋谷区)による「単身女性の不動産購入」に関する調査でわかりました。では、マイホームを購入したいと思う理由にはどのようなことがあるのでしょうか。
調査は、東京、神奈川、大阪、兵庫、京都に居住し、年収300万円以上の20〜40代の単身女性500人を対象として、2024年7月にインターネットで実施されました。
調査の結果、全体の45.4%が「将来マイホームを購入したいと思う」と回答。そのうち、「結婚する・しないに関わらずほしいと思う」は73.6%、「結婚するかどうか分からないからこそ欲しいと思う」は55.9%、「余剰資金が出来たら欲しいと思う」は79.3%という結果になりました。
この結果について同社は、「現在は単身女性でも組めるプランが多くの銀行から発表されており、不動産購入へのハードルが大きく下がっています。このような状況から条件さえ揃っていれば買えるという認識が広がっており、興味関心が上がっていると思われます」と考察しています。
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また、全体の90.3%が「将来に対して不安を持っている」と回答。「マイホームを購入したい」と答えた227人にその理由を教えてもらったところ、「将来の不安のため」(60.4%)が圧倒的に多くなりました。
この結果について同社は、「続くインフレや年金制度の改変などが起こるなど、老後の状況が分からない昨今だからこそ、不動産資産を持っておきたいという人が多いのではないでしょうか」と推察しています。
あわせて、「マイホームを購入するとなった場合に不安はありますか」という質問には、79.2%が「ある」と回答しており、具体的には「現在の収入でマイホームが買えるのか」(57.3%)や「ローンが払い切れるのか」(51.8%)などに回答が集まったほか、「貯金が無くなってしまわないか」(42.2%)という意見もみられました。
では、現実的に「購入したいと思う住居」についてはどのように考えているのでしょうか。調査の結果、「新築マンション」(56.4%)や「注文住宅(新築一戸建て)」(47.1%)などが上位となった一方、「リノベーション(オーダーリノベマンション・リノベ済みマンション・リノベーションを含む中古一戸建て)」(45.8%)という意見もTOP3にランクインしました。
「リノベーション」を選んだ人からは、「費用面を考えると一番妥当」「コスパがよさそう」 「価格を抑えつつ快適に暮らしたい」など、費用面にメリットを感じている声や、「自分の好きな間取りにできる」といった点に魅力を感じている声も寄せられました。
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また、「マイホームを購入する際に重視するポイント」では、「立地(交通アクセス・商業施設の有無・自然災害リスクなど)」(84.1%)、「周辺環境(近隣住民の雰囲気・治安など)」(76.2%)、「価格」(74.9%)といった回答が上位に挙げられたそうです。
これらの調査結果を踏まえて同社は、「物件購入のご相談で、資産性の優先順位は高いです。しかし、立地が良く資産性も高い人気エリアで新築物件を購入できる方は限られます。中古マンションであれば、希望するエリア内で手に届く価格で購入しやすく、値崩れしにくいというメリットがあります。そうした背景も含めて、中古マンションやリノベーションマンションの需要が高まっていると感じます」と述べています。
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【出典】
▽グローバルベイス調べ
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