自民党総裁選に出馬表明している加藤勝信元官房長官は11日、時事通信などのインタビューに応じた。最低賃金を2030年代半ばまでに全国加重平均で1500円へ引き上げる政府目標を前倒しするとし、将来的に2000円を目指す考えも示した。
加藤氏は総裁選公約に掲げた「所得倍増」に関し、5〜7%の賃上げ率で10〜15年程度かかると説明。実現に向け、最低賃金の引き上げや価格転嫁の推進、「公的賃上げ」などに取り組む意向を示した。
また、首相就任後の靖国神社参拝について「首相の参拝となるといろいろな影響がある。その影響をできるだけ少なくする中で参拝の機会をつくっていきたい」と述べた。加藤氏は1億総活躍担当相の在任中などに春秋の例大祭に合わせて参拝してきた。