パルマ、5連勝中のラツィオを撃破! GK鈴木彩艶は連携ミスから失点も、数々の好セーブで勝利に貢献

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2024年12月02日 01:26  サッカーキング

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 セリエA第14節が12月1日に行われ、パルマ・カルチョとラツィオが対戦した。

 パルマ・カルチョは今季、セリエA復帰後1年目を過ごしている。ここまで2勝6分5敗の成績を残し、現在は勝ち点「12」を獲得して暫定14位。前節は優勝争いに名を連ねるアタランタ相手に1−3と黒星を喫しており、連敗を避けたいなかで今節に臨む。

 ホーム2連戦となる今節は、ここまで9勝1分け3敗の成績で勝ち点「28」を積み上げ、現在5位と上位争いに名を連ねるラツィオを本拠地『エンニオ・タルディーニ』で迎え撃つ。パルマ・カルチョに所属するGK鈴木彩艶は、10試合連続のスターティングメンバーに名を連ねた。

 試合は立ち上がりの2分、ラツィオがゴールに襲いかかる。中盤でのボール奪取から、敵陣右サイドのオープンスペースでボールを受けたグスタフ・イサクセンが前方へ持ち運び、相手の陣形を押し下げてからマイナスへ落とすと、後ろから走り込んできたニコロ・ロヴェッラがミドルシュートを放つ。狙い澄ました一撃は、横っ飛びしたGK鈴木の手から逃げていくようにゴールに吸い込まれた。ラツィオが先手を取ったかに思えたが、ここはOFR(オンフィールドレビュー)により、イサクセンにボールが届く直前にファウルがあったと判定され、得点は取り消しに。スコアレスで試合は再開された。

 ヒヤリとしたホームチームは直後の6分、敵陣でのハイプレスでラツィオ守備陣のビルドアップにミスを生じさせる。ロヴェッラからのバックパスをデニス・マンが掻っ攫うと、自らボックス右へ持ち運び、左足で流し込む。パルマ・カルチョが先制に成功した。

 その後はラツィオがボールを保持する時間を増やし、パルマ・カルチョはカウンターからゴールを狙う構図。マンやエンリコ・デル・プラートらがゴールに迫ったが、追加点を奪うまでには至らない。

 対するラツィオは36分、自陣後方から丁寧にボールを繋いで攻撃を組み立てると、アレッシオ・ロマニョーリからの浮き球パスでボックス右のスペースへ飛び出したバレンティン・カステジャーノスが、右足でGK鈴木の守るゴールを破ったが、ここはオフサイドのため得点とはならず。前半アディショナルタイムには、ボックス内でこぼれ球に反応したマッティア・ザッカーニがマンデラ・ケイタに倒され、主審は1度はPKを宣告したが、OFRの結果PKは認められず、パルマ・カルチョの1点リードで前半は終了した。

 後半に入ると立ち上がりの50分、敵陣左サイドでボールを受けたザッカーニが、得意のカットインから右足を振り抜くも、ここはGK鈴木が指先に当ててゴールを死守。直後のセットプレーでは、マリオ・ヒラの放ったヘディングシュートがロマニョーリに当たってコースが変わったが、GK鈴木が鋭い反応を見せてゴールを許さなかった。

 GK鈴木の好セーブで難を逃れたパルマ・カルチョは53分、ピッチ中央付近でマリオ・ヒラを囲い込み、ボールを奪ったところからショートカウンターへ。ガブリエル・シャルパンティエからの横パスを、アナス・ハジ・モハメドが右足で狙うと、弧を描いた一撃がゴールネットを揺らす。この試合がトップチーム初先発となった19歳の若きアタッカーの得点により、パルマ・カルチョがリードを広げた。

 まずは1点を返したいラツィオは76分、敵陣中央でフリーキックを獲得。ルカ・ペッレグリーニが左足で浮き球のボールを送ると、ボックス右の深い位置からカステジャーノスが折り返し、最後はルーム・チャウナが左足でボレーシュートを放つ。ワンバウンドしながらもシュートスピードのある一撃は枠へ向かったが、ここもGK鈴木が立ちはだかった。

 だが、80分には遂にラツィオが1点を返す。ペナルティエリア手前からペッレグリーニが左足でミドルシュートを放つと、ここはバログ・ボトンドがブロックしたが、こぼれ球がカステジャーノスに当たってゴール方向へ。ここでエマヌエレ・バレリとGK鈴木の連携ミスが起こり、ルーズボールが発生すると、カステジャーノスが無人のゴールに押し込み、ラツィオが1点を返した。

 終盤の時間はラツィオのペースで試合が進んだものの、GK鈴木を擁するパルマ・カルチョ守備陣はこれ以上の失点を許さない。このまま後半アディショナルタイムに突入すると、前がかりとなったラツィオに対して、パルマ・カルチョのカウンターが炸裂する。自陣でクロスボールを跳ね返したところから、デル・プラートがシャルパンティエとのパス交換から前方のスペースを独走。GKイヴァン・プロヴェデルとの1対1を冷静に仕留め、パルマ・カルチョがトドメを刺した。

 試合はこのままタイムアップ。この結果、5連勝中だったラツィオをパルマ・カルチョが撃破し、2試合ぶりの白星を飾った。なお、パルマ・カルチョは今季初の3ゴールを記録している。

 次節、パルマ・カルチョは6日に敵地でインテルと対戦する。一方のラツィオは、5日にナポリとのコッパ・イタリアラウンド16を挟み、8日には次節のセリエAでナポリとのアウェイゲームが控えている。

【スコア】
パルマ・カルチョ 3−1 ラツィオ

【得点者】
1−0 6分 デニス・マン(パルマ・カルチョ)
2−0 53分 アナス・ハジ・モハメド(パルマ・カルチョ)
2−1 80分 バレンティン・カステジャーノス(ラツィオ)
3−1 90+1分 エンリコ・デル・プラート(パルマ・カルチョ)

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