阪神電気鉄道は5日、ダイヤ改正を2025年2月22日に実施すると発表した。平日昼間時間帯に快速急行を増発するほか、下り快速急行(神戸三宮方面)は昼間時間帯の所要時間を短縮。深夜24時台に特急1本を新設し、大阪梅田駅・大阪難波駅から神戸三宮駅への最終列車を繰り下げる。
快速急行は近鉄奈良線から阪神なんば線へ直通し、おもに近鉄奈良〜神戸三宮間で運転。尼崎駅で大阪梅田駅発着の急行から乗り換えられる。現在、平日昼間時間帯の快速急行は1時間あたり2本(30分間隔)の運転だが、ダイヤ改正後は1時間あたり3本(20分間隔)に変更。あわせて大阪梅田〜尼崎・西宮間の急行も変更し、大阪梅田〜尼崎間の急行(尼崎駅で快速急行に接続)と大阪梅田〜西宮間の急行を交互に各20分間隔(大阪梅田〜尼崎間は10分間隔)の運転とする。
平日・土休日の昼間時間帯、神戸方面へ運転される下り快速急行は停車時間等を見直す。大阪難波〜神戸三宮間の所要時間が現行の平均43分から平均41分となり、2分短縮される。なお、快速急行は阪神なんば線の九条駅で大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)の中央線、西九条駅でJRゆめ咲線に乗換え可能。2025年4月の開幕を予定している大阪・関西万博の会場(夢洲)へアクセスできる。
阪神なんば線の普通(準急・区間準急を含む)に関して、現在は平日・土休日の昼間から夕方にかけて最大13分ほど運転間隔が開いていたが、ダイヤ改正後はおおむね10分間隔の運転とする。尼崎駅における本線との接続列車を急行(一部は快速急行)に統一することで、乗換え等の利用者にとってわかりやすいパターンダイヤになるとのこと。
平日・土休日の深夜時間帯、大阪梅田駅を24時0分に発車する急行は現行の甲子園行から御影行に変更し、運転区間を延長。あわせて大阪梅田駅を24時15分に発車する特急を新設し、神戸三宮駅まで運転する。現在、神戸三宮駅への最終列車は大阪梅田駅23時45分発の特急だが、ダイヤ改正で30分繰下げに。大阪難波駅から神戸三宮駅への最終列車も、現行の大阪難波駅23時33分発(尼崎駅で神戸三宮駅の特急に乗換え)から同駅23時55分発に変更され、22分繰下げとなる。(MN 鉄道ニュース編集部)