江口洋介、蒔田彩珠との再タッグで感慨 監督は2人の“隠しごと“告白【誰かがこの町で】

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2024年12月06日 14:34  モデルプレス

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蒔⽥彩珠、江口洋介、佐藤祐市監督(C)WOWOW
【モデルプレス=2024/12/06】俳優の江口洋介が主演を務めるWOWOW「連続ドラマW 誰かがこの町で」(12月8日スタート/毎週日曜午後10時・全4話)の完成報告会が12月5日「WOWOW Lab」で行われ、主演の江口と共演の蒔田彩珠、監督の佐藤祐市氏が出席した。

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◆江口洋介、役作りのこだわり明かす

この⽇の様⼦は「WOWOW」LINE公式アカウントでも⽣配信された。そろって笑顔でカメラに⼿を振る3⼈であったが、江⼝は「⽣配信は初めてなので、距離感が分かりかねるところもありますね(笑)」と早速、茶⽬っ気あるコメントで周りを和ませる。

まずはご挨拶を、ということで「話⾃体はシリアスですが、今⽇は楽しくお話できたらいいなと思っています」と江⼝。続けて蒔⽥が「WOWOWドラマに本格的に参加するのは初めてで、そうそうたるキャストの皆さんと⼀緒にお芝居するのは緊張しましたが楽しく演じられました」とコメント。そして、WOWOWドラマでメガホンを取るのは4年ぶりとなる佐藤監督が「WOWOWでは硬質なドラマをやらせてもらえるので、もっとやりたいと思っていました。今回、4年ぶりに実現してうれしいです」と、本作への想いを語った。

江⼝演じる真崎雄⼀は、裏⾦作りに加担させられ苦悩していた最中に娘を⾃殺で亡くしたことで、⼤きな傷と後悔を抱えているというキャラクター。役作りについて尋ねられた江⼝は「つらい過去を負った重い役。スタートがそこだったので⾃分のエネルギーをそぎ落として、向き合いました」と撮影を振り返り、⾃ら「⾜を引きずってみてもいいですか」と真崎の歩き⽅を提案したことも明かしていた。

そして、蒔⽥も幼いころに家族が失踪し、孤独に⽣きてきた少⼥・望⽉⿇希役について「頼れる⼤⼈がいないなかで『⾃分の本当の家族を知りたい』という純粋な気持ちだけで真崎さんのもとを訪れる⼦なので、真崎との距離感はお2⼈にご相談しつつ演じていきました」と語った。

◆佐藤祐市監督、注目は“江口洋介の表情”

今作は、“同調圧⼒”と“忖度”がテーマの社会派ミステリー。「同調圧⼒が間違った⽅向になったらどうなるだろうという作品。SNSなど今我々の周りに怒っていることにもつながっているのかなと」と、問題提起も含まれている作品だと語る佐藤監督であったが、特に注⽬してほしいポイントとして「江⼝さんの娘を亡くした⽗親としての表情。僕らの世代としてはやっぱり“あんちゃん”のイメージでエネルギッシュな印象がありますが、あえて悲哀を感じさせている。また違う江⼝さんが観られるはずです」と、江⼝が真崎として⾒せる表情が何よりも⾒どころだと強調した。

また、江⼝と蒔⽥はNetflix週間グローバルTOP10で1位を獲得した世界的ヒット作「忍びの家House of Ninjas」(2024年)で、忍び(忍者)の親⼦として共演して以来の再タッグ。今作では、また違った関係性での共演とあって「今回はなさけないお⽗さんだったけど、⼤丈夫だった?」(江⼝)、「全然⼤丈夫です!頼りがいがありました」(蒔⽥)といったやり取りも。

さらに「同じ時間を過ごした仲だったので、台本を読んでいても彼⼥の表情が浮かんでくるくらいでした」と今回の共演が楽しみだったとも話す江⼝に、「全く違う関係性だったので、撮影初⽇に⼀緒にお芝居をしたときは恥ずかしさがありました。でも、江⼝さんは引き込んでくれるお芝居をしてくれるので、すっと今回の役に⼊ることができました」と、江⼝がいてくれたからこそスムーズに演じられたと笑顔を⾒せる蒔⽥。江⼝が蒔⽥のドレス姿を「『忍びの家』のときに⽐べたら、こんなドレスが似合うようになって!」と感慨深く⾒つめる姿もあり、佐藤監督からは「忍びの親⼦同⼠で褒め合っている(笑)」といったほほえましい声が上がっていた。

そんな2⼈に加え、今作には鶴⽥真由、宮川⼀郎太、でんでん、⼤塚寧々といった実⼒派俳優がずらり。座⻑として俳優陣をまとめるために⼼がけたことを尋ねられた江⼝は「あまり主演として、というのは考えていなかったですね。役としての距離感を⼤事にしていたくらいで、あとは皆さんベテランの⽅ばかりなので、やりやすかったです」とコメント。とはいえ、江⼝らしい空気感が現場を柔らかく包んでいたところもあったようで、蒔⽥からは「⻑丁場で疲れてきたな、というシーンでもいろいろ提案してくださるので、すごく助かりました」と、座⻑としてのたたずまいに感謝の想いが語られた。

また、蒔⽥が「皆さんセリフが本当に多くて。今回は⾒ることしかできなかったですが、そういう役が来たときにはこの現場を思い出そうと思いました」と⾔うほど、セリフ量が多かったという今作。2⼈の撮影初⽇も台本4ページにわたる⻑いシーンの撮影があったそうで「監督もいじわるだよね(笑)。でも、初⽇にそういうシーンを持ってきて役に⼊ってもらおうという考えなのかなと」と江⼝。これには、佐藤監督も苦笑いを浮かべていた。

◆江口洋介&蒔⽥彩珠「同調圧⼒に弱いタイプ?」に回答

その後、同調圧⼒を描く今作にちなみ「同調圧⼒に弱いタイプ?」といった質問を投げかけられた2⼈。「難しい質問ですよね」と⾔いつつも江⼝は「お芝居やライブ。⼼地よく同調しあうことでぐっと盛り上げていくこともありますけど、今回のように⼼地よくない同調圧⼒に気づかないこともあるのかなと思いました」と語る。だが、続けて「この物語をやりたいという佐藤監督に同調しました!」とニヤッと笑う江⼝。⼀⽅の蒔⽥も「⾃分が正しいと思ったことには同調するし、違うなということには声をあげたいと思います」と語っていた。

さらに、隠されている闇を暴くという2⼈の役柄にちなみ「⼈には⾔えない隠しごとを教えて」という質問も。これには佐藤監督が「ここで隠し事を⾔うんですか(笑)」と声をあげると、「そんなの⾔えるわけないじゃないですか。隠し事は誰にでもあるでしょう。公の場では⾔えません(笑)」と同調する江⼝に続き、蒔⽥も「じゃあ、私も⾔えません!」と、重ねて同調。まさかここで同調圧⼒(?)といった場⾯もあったが、「僕がバラしましょう」と佐藤監督が撮影現場で⾒た2⼈の知られざる素顔を発表することとなった。

「江⼝さんはものすごく繊細。朝の表情で何を考えているか探っていました」と⾔う佐藤監督には、「いやいや、繊細にしないとこの役はできませんから!」と今作だからこその雰囲気だったと返す江⼝。だが、蒔⽥も「繊細」だと続ける監督には、江⼝も「分かる。繊細だよね」と同意の声。「緊張していたと思うけど、最終回の蒔⽥さんは圧巻です!」(佐藤監督)「凛としていましたよね。それぞれけじめをつけていく最終回ですから」(江⼝)といったやり取りもあった。

◆江口洋介、音楽業にも意欲

さらに、今作は12⽉8⽇から放送がスタート。今年も残りわずかということで、それぞれ「どんな1年だったか」を振り返る場⾯も。今年、⾳楽活動を再始動させたという江⼝は「役者と⾳楽業を⾏ったり来たりして、それが⼼地いい1年でした。来年も、同じように過ごしていきたいです」とコメント。⼀⽅、今年は挑戦の年だったという蒔⽥は「変化の多い1年だったので、来年はまたさらにステップアップできる1年でありたいなと思っています」と語った。

完成報告会の最後には「“同調圧⼒”と“忖度”を描いた作品ですが、そのなかでも家族の情といったものを感じていただきたい」と⾒どころを語る佐藤監督に続き、蒔⽥が「ドラマのなかでは同調圧⼒が恐ろしく描かれていますが、⾃分だったらどうするのか⾝近な気持ちで⾒ていただきたいです」とメッセージを。そして、最後は江⼝が「地上波ではやらないような表現もあるWOWOWならではの作品。3話の終わりくらいからぐっとスピード感が出てきます。WOWOWでしかできないこの作品から、何か感じていただけたらと思います」と、今作への⾃信をのぞかせるコメントで完成報告会を締めくくった。(modelpress編集部)

◆江口洋介主演「連続ドラマW 誰かがこの町で」

本作は2020年に江⼾川乱歩賞を受賞した佐野広実氏の受賞後第⼀作⽬として話題を呼んだ同名⼩説(講談社)が原作。とある新興住宅地を舞台に、住⺠たちの間に渦巻く“同調圧⼒”と“忖度”が引き起こす恐怖を、⽣々しく、鮮烈に描いた社会派ミステリーである。佐野氏の⼩説が連続ドラマ化されるのは、本作が初。脚本は「連続ドラマW 華麗なる⼀族」「連続ドラマW 沈まぬ太陽」の前川洋⼀氏、監督を「シティハンター」(Netflix)や「ストロベリーナイト」(フジテレビ)などで知られる佐藤氏が⼿掛けている。


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