TEAM UPGARAGE、2024年限りでホンダNSX GT3の使用終了を発表。2025年は別車両での参戦へ

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2024年12月06日 19:40  AUTOSPORT web

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2024スーパーGT第5戦鈴鹿 『ありがとうNSX GT3』のロゴが貼られたUPGARAGE NSX GT3
 12月7〜8日、三重県の鈴鹿サーキットで開催されるスーパーGT第5戦鈴鹿『SUZUKA GT 300km RACE GRAND FINAL』の予選日前日にあたる12月6日、GT300クラスに参戦するTEAM UPGARAGEが、2024年限りでホンダNSX GT3の使用を終え、UPGARAGE NSX GT3が“引退”すると発表した。

 TEAM UPGARAGEは2015年からGT300クラスに挑戦を開始。2019年からはホンダNSX GT3に車両をスイッチして戦ってきた。2019〜2020年は小林崇志と松浦孝亮がドライブし、2021年からは毎年ホンダレーシングスクール鈴鹿出身の若手が小林のパートナーとして加入。小出峻が加わった2023年はシーズン2勝も挙げ、タイトル争いも展開した。

 そんなチームが走らせてきたUPGARAGE NSX GT3だが、2024年シーズン最終戦となる第5戦鈴鹿がラストレースになることが12月6日、チームから発表された。小林、小出、そして三井優介という3人が最後の一戦に臨む。2025年からチームは新たな車両で参戦する予定だ。

 TEAM UPGARAGEの石田誠監督は車両変更の理由について「ホモロゲーションは2029年までありますが、環境が今年までと来年以降で明らかに変わるというのが、今シーズンまでで使用を終える理由です」と多くは語らなかったが、GT3カーを使うチームにとって、パーツのサプライなどのサポートやエボリューションモデルへの期待が重要。海外でもNSX GT3が今シーズン限りというチームも多く、TEAM UPGARAGEも同様の理由だと推測される。

「6シーズン使っているクルマですし、そろそろ……というタイミングでした。ホンダさんから新しいGT3カーが出ることを期待していましたが、予定はないとのことで苦渋の選択となりました」

 気になる2025年の車両については、「まだサインをしていませんが、着々と進めていてなんとか年明けか年内くらいには発表できると思います」という。あえてヒントを聞くと「パフォーマンスの最大公約数を考えて」選ばれた車両になると石田監督。

 今回のラストレースに向けては、UPGARAGE NSX GT3のサイド、フロントウインドウに『ありがとうNSX GT3』のメッセージをつけ、有終の美を飾るべくレースに臨む。日本では2019年にARTA NSX GT3がチャンピオンを獲得するなど活躍してきたホンダNSX GT3だが、このUPGARAGE NSX GT3のラストランがスーパーGTにおけるNSX GT3の最後のレースになるのだろうか。

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