平成初期にトップアイドルだった工藤静香と、現在のSnowMan人気を凌ぐほどの国民的アイドルグループのトップメンバーだった木村拓哉夫妻。なにかと注目を集める2人だが、ここまで賛否の声が多い芸能人夫婦はなかなかいないだろう。
夫である木村はテレビ朝日開局65周年記念ドラマ『Believe−君にかける橋−』での演技や驚きのストーリー展開が話題になり、一方妻である工藤はSNSで手料理や日々のファッションコーディネート、愛娘2名の様子などをこまめに投稿しては多くのいいねやコメントを集めている。
木村夫妻のビジュアル変遷
一方で2人ともガチSNS世代ではない弊害が災いしたのか、「自撮りがキツイ」「そもそも文章もキツイ」などの批判的な声も。確かに「あれ?こんな雰囲気なんだ…」と思うこともないが、とはいえともに50代の夫婦でこのビジュアルを維持するのはむしろすごいことではとも思える。
果たして、視聴者が疑問に思うほどキムタク静香夫妻のビジュアルは劣化してしまったのか? 2人について『R.O.clinic』の呂秀彦医師に話を聞いた。
――SMAP解散後は一時、疲れもあったのか「さすがのキムタクも年を取った」などと言われることもあった木村拓哉さんですが、最近では俳優としても円熟味を増し、役どころも絶妙で、「やっぱりキムタク!」と思えます。
|
|
呂「そうですね。やはり芸能人でも一般人でも、気持ちの浮き沈みというのは肌や体型に現れやすい。やはり当時の木村さんは、その存在こそがSMAPであったので、他のアイドルグループの解散と比べ物にならないほどの葛藤があったかと思います。そういう意味で、“老け込んでしまう”のは仕方ないかと思いますね」
――しかし最近では髪型やファッションのイメージもありますが全体的にシュッとして見え、むしろ以前よりも若々しくなった雰囲気です。
呂「少しダイエットされたのかな? 元々太っていませんが、やはり誰でも20代以降は代謝が落ち、太りやすくなります。そのときは確かにあご周りのたるみが見え、“脂肪吸引してもいいな”なんて勝手に思ってました」
――木村さんくらいのレベルでもあご下の脂肪吸引は効果があるんでしょうか?
呂「はい。あご下の脂肪吸引は一見痩せている方でも、ちょっと取るだけで“肌を貼り直し”したようなピタッときゅっとした引き締め効果があり、おすすめです。もし手術の時間が取れないなどという場合は、引き締め+引き上げ効果の高いHIFUや糸リフトでも、シャープさは出せると思いますよ」
|
|
工藤静香のスリム体型
――やはりフェイスラインは若々しさに大事ですもんね。そういう意味では工藤さんはずっと超スリムな体型ですごいなと思います。
呂「彼女の場合は、もう少し太った方が若く見えそうですね。やはり年を取ってあまり痩せていると貧相に見えるというか、シワやたるみ、骨っぽさも目立つので若見えには逆効果になることが多いんです」
――工藤さんの場合、ダイエットというより体質かなと思いますが、顔が痩せ、こけが目立つ場合はどんな方法がよいでしょうか?
呂「ヒアルロン酸注入ですね! 顔のボリュームにはもちろん、シワ対策としてもおすすめです。工藤さんは目も少し窪んで見えるので、そこにヒアルロン酸を足すのもいいかもしれません。40代以降、目の窪みや顔のコケに悩む人は多いのですが、ヒアルロン酸注入は即効性もありメンテナンスも年に1回くらいで済むので非常に人気の高い施術です」
――若い頃はひたすら痩せたいと思ってましたが、それが老け見えの理由になるとは…。確かに、年を取って痩せてる方には顔がひょろ長い方が多い気がします。
|
|
呂「顔がこけてると余計に顔は長く見えますからね。木村さんは顔はこけてないですが、それなりにほうれい線やマリオネットライン、ゴルゴラインが目立たなくはないので、深い部分にヒアルロン酸を注入し自然に仕上げるといいでしょう」
――なるほど。ちなみに笑うと目立つ目尻のちりめんジワなどもヒアルロン酸がいいのでしょうか?
呂「それは表情シワなのでボトックス注射ですね。その上から柔らかいヒアルロン酸でケアするのもいいかもしれません。ちなみに工藤さんはちょっとだけお口元がガミースマイル気味なので、口元のちりめんジワのケアと一緒にボトックス注射をすると緩和されると思います。ボトックス注射は口角を下げてしまう筋肉にも効くので、やや口角が下がり気味のおふたりにはおすすめです。最近の芸能界では“きれいな口元”は大きなポイントなので」
――確かに、痩せてればいい、かっこいい可愛いならOKというより、最近ではポジティブではつらつとした印象の方がどんな世代であっても人気を得てますね。
呂「ただひたすら美容を追求するのではなく、ライフスタイルに合わせて美のコンディションをナチュラルに維持する、この姿勢がキムタク工藤夫妻にありますが、さらに公私共に充実させてさらなる活躍を期待したいですね」
今回お話を伺ったのは……
呂 秀彦(ロ ヒデヒコ)先生。R.O.clinic(アールオークリニック)院長。日本形成外科学会専門医。医学博士。順天堂医学部卒業後、昭和大学形成外科・美容外科、大手美容クリニックを経て2020年R.O.clinic開院。患者一人ひとりに真心と誠意を持って、丁寧なカウンセリングとオーダーメイドの治療が好評。日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAPS)に所属。