名古屋グランパスは9日、レノファ山口FCに期限付き移籍中のFW酒井宣福が同期間満了となり、併せてクラブとの契約も満了となることから、今シーズン限りで退団することを発表した。
1992年11月9日生まれの酒井は現在32歳。アルビレックス新潟でプロキャリアを始めると、アビスパ福岡や大宮アルディージャなどを経て、2021シーズンに在籍したサガン鳥栖での活躍により、翌2022年に名古屋グランパスに加入。が、得点源として期待されたものの、リーグ戦初得点は第14節清水エスパルス戦と苦しんだ。その後は負傷離脱もあり、公式戦22試合出場・3得点と鳴りを潜める成績に。ただ2年目の昨シーズンは、FWキャスパー・ユンカーの加入により控えに回った一方で、ルヴァンカップでは4得点を挙げて得点王となった他、前線からの献身的な守備でチームを助けたのも記憶に新しい。
迎えた今シーズンは、またしてもケガに悩まされたこともあり、出場機会には恵まれず。今夏にレノファ山口FCへと期限付き移籍することを決断すると、J2リーグでは10試合に出場し2得点を記録していた。
まず、期限付き移籍加入で半年間プレーしたレノファ山口FCを去ることに伴い、酒井はクラブ公式サイトにてコメントを残している。
「夏からの半年間という短い期間でしたが、応援ありがとうございました。レノファに来てすぐにチャントを作っていただけたのがとても嬉しかったです! チームのために全力を尽くしていましたが、力及ばずすみませんでした。来年こそレノファがJ1昇格を達成できる事を祈っています!」
また、約2年半の在籍で公式戦通算56試合に出場した名古屋グランパスを退団することに伴い、酒井はクラブ公式サイトにてコメントを残している。
「まずはグランパスに関わるすべての皆さま、ルヴァンカップ優勝おめでとうございます! 自分がそこに居られなかったのは残念でしたが、少しでもその一員でいられたことを誇りに思います。グランパスファミリーの一人として過ごせた日々はかけがえのない財産となりました! 全力を尽くして闘った自負はありますが、あまり多くの力になれなかったことを悔しく思っています。これからのグランパスの発展と成功を心より祈っています! 今まで多くの声援と後押しをありがとうございました!」