米人気ラッパーのJay-Z(55)が、ショーン・コムズ(55)と共に当時13歳だった少女への性的暴行疑惑で訴えられた。訴状が提出された同日、Jay-Zは声明を発表し、自身に対する訴訟は「恐喝目的だ」と断固として否定。この疑惑をめぐる報道が、妻ビヨンセ(43)と3人の子どもたちに多大な影響を与えることを懸念した。ショーンは今年9月に逮捕され、性的人身売買などの罪で起訴されていた。
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Jay-Zが、米ラッパーのショーン・コムズと共に2000年のパーティで13歳の少女に性的暴行を加えたとして訴えられた。
“ディディ”ことショーンは9月16日(以下、日付はすべて現地時間)に米ニューヨークのマンハッタン・ホテルで逮捕され、拘置所に収容された。恐喝と性的人身売買、売春を目的とする移送の容疑で起訴されたが、本人は無罪を主張している。
ショーンは各界の著名人と多くの交流があり、逮捕後にレオナルド・ディカプリオやジャスティン・ビーバーとの過去の親交が報じられるようになった。
10月に原告女性が“ジェーン・ドウ”(匿名希望の場合に用いる呼び名)の名で起こした民事訴訟では、ショーンを被告としていたが、12月8日に提出された修正訴状にはJay-Zの名前が加えられた。
訴状では、当時13歳だったこの女性が2000年の『MTVビデオ・ミュージック・アワード』後、ニューヨークの邸宅で行われたアフターパーティに連れて行かれたとされている。女性は薬を飲まされた後、ショーンとJay-Zから性的暴行を受けたと主張した。現場にはもう1人女性がおり、その様子を見ていたとされる。なお、この女性の名前は明らかにされていない。
同日、Jay-Zは自身が運営するエンターテイメント会社「Roc Nation」の公式Xで声明を発表し、今回の疑惑を完全否定するとともに、訴訟は「恐喝目的だ」と強く非難した。
「今回の訴えは重大な疑惑に関わるものであるため、民事訴訟ではなく刑事告訴をするよう強く求める! 未成年に対してこのような罪を犯す者は、誰であれ刑務所に収監されるべきだと思わないか? 今回の被害を訴えた人が本当にそのような目に遭ったのであれば、法廷で真の正義が下されるべきだ。」
「原告の弁護士トニー・バズビー氏は、私が世間の反応を気にして和解に応じると予想していたようだ。だがそれは逆効果だった! 私は、むしろ君(弁護士)が詐欺師であることを公衆の面前で暴きたくなった。だから君には、1ペニーたりとも渡さない!」
さらに「私の唯一の心の傷は、家族のことだ」と綴り、疑惑に関する報道で妻ビヨンセ、娘ブルー・アイビーちゃん(12)、双子のサーくんとルミちゃん(ともに7)に及ぼす影響を懸念した。
「妻と私は子どもたちにこの件を説明しなければならない。子どもの一人は、友達が報道を見てこの疑惑について質問してくるに違いない年頃だ。人間の負の一面について子どもたちに話さざるを得ない状況になるだろう。」
画像2、4枚目は『Beyoncé Instagram「Dats my best friend!」』『Roc Nation X』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)