【台北時事】青森県は13日、台湾の半導体企業などの誘致に向け、台北で初の説明会を開いた。宮下宗一郎知事は「日本全体が半導体ビジネスで台湾との連携を強化しようとしている。私たちもチャンスをつかみたい」とアピールした。
説明会には台湾の半導体業界の関係者らが出席。宮下知事は青森県を「半導体関連産業のイメージにリニューアルしたい」とも訴えた。
台湾当局と民間が共同出資した財団法人「資訊工業策進会」の黄仲銘会長は、「共に産業のデジタル化を推進することを期待する」とあいさつ。宮下知事と黄会長は、双方の人材交流や産学連携に向けた覚書を交わした。
台湾の半導体産業は先端技術で国際的に存在感を高め、日本の自治体がこぞって企業誘致に動いている。半導体受託生産で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が進出した熊本県では、経済波及効果が表れている。