<バスケットボールBリーグ1部(B1):宇都宮92−75川崎>◇8日◇第21節◇ブレックスアリーナ宇都宮
宇都宮ブレックスが三遠ネオフェニックスに続き、シーズン30勝に到達した。
小川敦也(22)が流れを変えた。第2クオーター残り7分11秒、川崎に28−31と3点リードされている場面で登場。ボールを保持してすぐ、相手ディフェンスの隙をついてドリブルを仕掛け、レイアップシュートを決めた。
その7秒後にはスチールから再びドリブルで持ち込んで連続得点。逆転に成功して、試合の流れを一気に変えた。3点シュートも決めてこのQだけで7得点。小川起用直前にタイムアウトを取り、チームに活を入れていたジーコ・コロネルヘッドコーチ(HC)代行は「どっちに流れが行くかわからないところで、アツヤが流れを引き寄せる素晴らしい活躍をしてくれた」とほめた。
小川も「僕の強みはドライブなので1本目に決めきれて良かった」と振り返る。外から見ていると自信を持ってプレーしているように見えるが、本人は目の前のことに必死だという。
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「ボールマンにプレッシャーをかけるのも僕の仕事だし、3ポイントシュートは僕の課題なので、決めないとチームに貢献できないし、試合に出られないと思っています」
この思いだからこそ、流れを変えるプレーが可能なのだろう。コロネルHC代行が言う。
「1つのプレーが試合の流れを変えてしまうことがあると、選手たちにはいつも伝えている。その1つがシーズンを変えてしまうことだってある」
今季36試合目で30勝。クラブ史上最高勝率(51勝9敗)を残した昨季よりも1試合早く節目に到達した。この日、チーム最多の23得点をマークしたアイザック・フォトゥは「他の選手が良いセットアップをしてくれたおかげ。チームとしての勝利だし、チーム全員で効果を生み出している」と、充実感をにじませていた。【沢田啓太郎】
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