新幹線内でのマナー違反がSNS上で大きな注目を集めている。
「現在走行中の東海道新幹線、車内からなのですが、さすがに空いた口が塞がらない……」とその模様を紹介したのはまる きゅーさん(@0q_pecia)。
1月29日に、デッキのドアの前に積み上げられたスーツケースに驚いたまる きゅーさんはその状況を撮影。新大阪で降りる際にインバウンドの家族連れがこれらのスーツケースを持ち運んでいるのを確認したという。ちなみに2024年は2月中旬だった春節(旧正月)休暇が2025年は1月28日に始まった。29日はその真っただ中だ。
新幹線では一定のサイズ以上の特大荷物を持ち込む場合、事前予約が必要な特大荷物スペースつき座席や特大荷物コーナーつき座席を選ぶ必要があるが、これらはそれを無視して持ち込まれているもののようだ。
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一般乗客の通行の妨げ、非常時に危険を招きかねないこのマナー違反。まる きゅーさんにお話を聞いた。
ーーお乗りになっていた新幹線の状況は?
まる きゅー:B席が空いている程度で、8割程度は座席が埋まっていました。外国人観光客は3割くらいと思われます。
ーーこの光景をご覧になった感想を。
まる きゅー:普通は、東海道新幹線のぞみ号で網棚に乗せられないような大きな荷物を持っている人は、各号車の最後部の特大荷物スペースつき座席を予約すると思います。
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その予約した特大荷物スペースに勝手に他人の荷物が置かれていた、といった状況は過去に見たことがあるのですが、通路を超えてデッキのドアの前にスーツケースが積み重ねられるような状況は初めてでした。
言うまでもなく通行や乗車・下車の邪魔になるため、マナーの悪さに呆れ果てて写真を撮影した次第です。
ーーJRや外国人観光客に求めたいことは?
まる きゅー:JRはきちんとした案内放送、荷物の置き方に関する注意喚起を日本語とは別に英語や中国語でも行うべきと思います。外国人観光客にも日本のルールに合わせてもらい、きちんと事前にルールを調べてから乗車してほしいと思います。
ーー非常に大きな反響がありました。
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まる きゅー:反響の大きさに正直、大変驚いております。インバウンドの迷惑行為、日本のルールを尊重しない行動に反感を抱いている方が多いということをあらためて感じさせられた気がしております。また複数のテレビ局から取材依頼があり驚くばかりです。
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SNSユーザー達から
「巨大なスーツケースを、荷物棚に載せる外国人を 列車によっては多く見かける。 落下して、脳天や肩を直撃し、大惨事が起きるまで、 深刻な潜在問題は、放置され続けると想像する。」
「荷物スペースが車両にないことが根本問題。女性だと満載25kgケースを頭上のスペースに持ち上げられず、車両最後尾のスペースは限られている。通路に置いたら邪魔そうという配慮がドア前に帰結する。インバウンド狙うなら車両改造すべし。」
「世界的には鉄道のホームは統一されていることが多く、片側のドアが開くことが一般的なので、大きな荷物は乗車側の反対側に置くという習慣があるとのこと。」
など数々のコメントが寄せられた今回の投稿。
「ホームにぶち投げてやれ!」といった感情に任せた声もあった。同様の問題はインバウンドが拡大した2010年代半ば以来、年々顕著になっている。本来、親善につながるべき民間交流が対立感情を生んでは元も子もない。官民一体となった状況改善への取り組みが必要だ。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)