自民党本部=東京都千代田区 自民党の2025年運動方針の原案が18日、判明した。派閥裏金事件からの政治の信頼回復が途上であるとして、国民目線を意識した「令和版政治改革大綱」を策定する方針を盛り込む。立党70年を迎えることから「常に進歩を目指す保守政党」としての位置付けを明確化する。
石破茂首相(党総裁)は18日、小渕優子組織運動本部長と首相官邸で面会し、原案の説明を受けた。今後、他の党幹部の意見も踏まえて内容を固める。早ければ21日の総務会に諮った上で、3月9日の党大会で採択する。
原案は、参院選と東京都議選が行われることから「政治決戦の年」と明記。参院選の勝利を「至上命題」とし、党の勢力を結集して臨むと強調している。選挙でSNSの影響力が顕著になっていることから、政策や候補者の紹介に活用していく。