吉本新喜劇アキプロジェクト公演『時が来た』 吉本新喜劇の座長・アキがプロデュースする本格時代劇の舞台『時が来た』が14日、大阪・阿倍野の近鉄アート館で幕を開けた。コンビ「水玉れっぷう隊」の相方・ケンらと、16日まで上演する。
【写真多数】水玉れっぷう隊、そろい踏み! カッコよすぎるチャンバラ! アキが、さまざまなジャンルの舞台に挑戦していく新プロジェクトの第1弾。アキは、吉本に入る前、京都・太秦の東映京都撮影所で切られ役やスタントマンを務めていた。『時代劇が撮影される機会が少なくなり、寂しく感じていたアキは、新喜劇の座長になった暁(あかつき)には必ず自分の原点にある、時代劇の舞台をやってみたいと構想練っていたという。
『時が来た』は、関西を拠点に活動する劇団「STAR☆JACKS」のドヰタイジ氏を演出に迎え、相方・ケン、新喜劇の西川忠志らが加わり、幕末の男の友情を描く。土佐藩を舞台に、厳しい階級制度の中、鬱屈(うっくつ)した思いがある事件をきっかけに爆発するストーリー。
水玉れっぷう隊のコンビ共演も実現。アキは「彼(ケン)が以前演じた岡田以蔵がすごいとウワサになったんです。それでちょこっと仕事が増えたり、以後減ったりしてますけど(笑)、今回はどうしてもまた岡田以蔵を演じてほしいとお願いしてかないまして。ケンのスケジュールありきで今回の公演日程を決めたくらいなんです」と語る。
新喜劇色は排除し、殺陣アクションで魅了。アキは「昨年から話題になっている映画『侍タイムスリッパー』を見たんですけど、自分がかつていた撮影所の思い出の場所や、お世話になってる方たちが出演していたりして本当に懐かしいだけやなくいろんな思いや記憶が頭の中によみがえって号泣しながら見たんです。で、そうやってかつて過ごした場所を舞台にした映画が注目され、自分も原点である時代劇を舞台にして公演できる。そしてストーリーにも共通する部分も偶然あって…これを機会にまたぜひこのアキプロジェクトの第2弾、第3弾を続けたいと思います」と熱く語っていた。