全国代表者会議であいさつする社民党の福島瑞穂党首=15日午後、東京都千代田区 社民党は15日、全国代表者会議を東京都内で開いた。同党は公職選挙法上の「政党」として存続できるかの瀬戸際に追い込まれており、政党要件維持に向け、夏の参院選で「比例票2%以上を必ず勝ち取る」とした方針を採択。福島瑞穂党首を先頭に党勢拡大に取り組むことを確認した。
福島氏は先の衆院選の獲得議席が1議席にとどまったことを陳謝し、「参院選は本当に厳しい。あらゆる力を結集し、頑張り抜く」と強調した。
公選法上の政党の地位を維持するには(1)所属国会議員5人以上(2)直近の衆院選か参院選の得票率2%以上―のいずれかを満たす必要がある。クリアすれば、衆院選での小選挙区・比例代表の重複立候補や小選挙区の政見放送が可能となる。
社民は現在、所属議員3人で、参院の1人が今夏に改選を迎える。参院選方針では「参院選は崖っぷち選挙」と危機感をあらわにし、比例票2%の必達に加え、3議席獲得を目指すと記した。