桜十字グループが国際女性デーに合わせ不妊治療の最前線を紹介「選べる時代」の到来

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2025年03月17日 11:11  ガジェット通信

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桜十字グループが国際女性デーにあわせ、現代の不妊治療の選択肢や最新の動向を発信。人には聞きづらい不妊に関するQ&Aも公開しています。

【監修】医療法人社団東京桜十字 桜十字ウィメンズクリニック渋谷院長 金南孝(きむなむひょう)
国内有数の規模を誇るクリニックで長年にわたりトップレベルの妊娠率を記録し、多くの新しい命を誕生させてきたのちに現桜十字ウィメンズクリニック渋谷の院長に就任。
自身の体外受精の経験も経て、相手の立場になって正確な知識と技術で最良の治療を提案している。

◆不妊治療の最前線:「選べる時代」の到来

近年、不妊治療は大きく進化し、女性のライフプランに合わせた選択肢が増えています。

■体外受精:成功率向上のための新技術
最新の先進医療技術により、体外受精の成功率が向上しています。
費用の目安:1回あたり約30万〜60万円(保険適用の場合、自己負担は3割程度)

■タイミング法:ホルモン検査やAI分析を活用したアプローチ
当院ではAI分析を用いていませんが、ホルモン検査を活用しながら、個々に合わせた適切な治療を提供しています。
費用の目安:1回あたり約5,000〜10,000円

■社会的卵子凍結:キャリアと妊娠の両立を支援する選択肢
妊娠を希望する時期に備え、卵子を若いうちに保存することで、将来的な選択肢を広げる手段として注目されています。
費用の目安:採卵・凍結費用約40万〜70万円、年間の保存費用約1万〜5万円

■プレコンセプション・ケア:まず体の状態を「知る」ことから
若い世代が将来のライフプランを考え、健康維持に取り組むための新しい概念です。
費用の目安:AMH検査(卵巣予備能検査)約5,000〜10,000円

■なかなか人には聞きづらい不妊治療Q&A

Q1. 不妊治療って何歳までできるの?
A: 年齢制限は法律で決まっていませんが、一般的に45歳を超えると妊娠の可能性が低くなると言われています。
特に、卵子の質が低下するため、体外受精(IVF)でも成功率が下がります。ただし、個人の健康状態や卵巣予備能(AMH値)によって可能性は異なるため、医師と相談するのが大切です。

Q2. 不妊の原因は女性だけにあるの?
A: いいえ、男女ともに原因がある可能性があります。実際、不妊の原因の約半数は男性側にも関係していると言われています。精子の数や運動率の低下、生活習慣の影響などが関係するため、夫婦で一緒に検査を受けることが重要です。

Q3. 不妊治療って全部自費? どれくらいお金がかかるの?
A: 2022年から体外受精(IVF)や顕微授精(ICSI)の一部が保険適用になりました。ただし、適用されるのは一定の条件を満たした場合のみで、自由診療の場合は1回の治療で50万〜80万円ほどかかることもあります。卵子凍結も基本的に自費で、採卵時に約40万円、保管費用が年間数万円かかります。

Q4. 体外受精で双子や三つ子が生まれることが多いって本当?
A: 以前は多胎妊娠(双子・三つ子)が多かったですが、最近は安全性を考慮し、移植する受精卵(胚)を1つにする「単一胚移植」が主流です。そのため、多胎妊娠のリスクは減少しています。ただし、自然妊娠に比べると、双子の可能性はやや高くなります。

Q5. 仕事が忙しくて治療に通えない…どうすればいい?
A: 不妊治療は通院頻度が高く、仕事との両立が難しいと感じる人が多いです。最近は、オンライン診療を取り入れているクリニックもあり、通院回数を減らせる場合もあります。また、企業によっては不妊治療休暇やフレックスタイム制度を導入しているところもあるため、職場に相談してみるのも一つの方法です。

Q6. 周りに「子どもはまだ?」と聞かれてつらい…
A: 日本ではまだ「結婚=子どもを持つ」という考えが根強く、周囲の何気ない一言がプレッシャーになることがあります。無理に答える必要はありませんし、「いろいろ考えています」「タイミングを見ています」など、やんわりとかわす方法もあります。精神的な負担を減らすために、信頼できる人に気持ちを打ち明けたり、カウンセリングを活用するのもおすすめです。

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