岸井ゆきの&宮沢氷魚W主演。天野千尋監督の映画『佐藤さんと佐藤さん』が2025年秋公開

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2025年03月17日 17:10  CINRA.NET

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Text by CINRA編集部

映画『佐藤さんと佐藤さん』が2025年秋に公開される。

『ミセス・ノイズィ』で知られる天野千尋監督が手がけた『佐藤さんと佐藤さん』は、芯が強く明るい佐藤サチと、真面目でインドアな佐藤タモツの夫婦が毎日を積み重ね、人生をともにした15年間を描いたオリジナル作品。脚本を天野監督と熊谷まどかが担当した。

佐藤サチ役に岸井ゆきの、佐藤タモツ役に宮沢氷魚がキャスティング。2人のダブル主演となる。

天野監督は「オリジナルの醍醐味は、果てしなく広がる自由な世界の創造主になれることですが、それはこの上なく孤独で苦しい道のりでもあります。だからこそ共に歩んでくれる脚本の熊谷さんの存在が大きな力になっています」とコメント。

岸井ゆきのについては「岸井さんは、ひと言でいうなら『芯』の人です。芯がある人、という表現ではもの足りない、芯そのものという感じ。ひとつも嘘のない、誠実でまっすぐな芝居を見せてくれました」、宮沢氷魚については「宮沢さんはとにかく慈しみ溢れる人で、佐藤保という人物に愛情を注ぎ、大事に大事に育ててくれたと感じています。その温度は今もなお画面からも溢れてきて、私の心を温めてくれます」と語った。

なお同作は4月に開催される『第49回香港国際映画祭』Fantastic Beats部門に出品される。

(C)2025「佐藤さんと佐藤さん」製作委員会

(C)2025「佐藤さんと佐藤さん」製作委員会

(C)2025「佐藤さんと佐藤さん」製作委員会

【天野千尋監督のコメント】
本作で描かれる15年間で、ふたりの佐藤さんはゆっくりと変化していきます。子供から大人になり、社会に出て、それぞれの立場で役割を担っていく。ひとりは弁護士に、ひとりは主夫に。立場が違うと、眺める世界もちょっとずつズレてくる。そのうち相手の目にいったい何が映っているのかわからなくなる。理解できないと怒ったり、憎んだり、切り捨てたりする。佐藤さんに限らず、これは社会の中で生きる私たち誰もが経験することです。
「他者」をどう理解するか、どう折り合いをつけていくかを、私たちはずっと考え続けなければならないと思っています。

【岸井ゆきののコメント】
どうして分かり合いたい人とこそすれ違い、分かち合いたいことも、ほんとは楽しいはずの会話も、余計なひと言や不要な思いやりによって手のひらからすり抜けていくのだろう。
私には夫婦の"普通"が分からないけど、家族というのはあまりにも普遍的で、それぞれがあまりにも特別なのだと思う。
佐藤さんと佐藤さんの激しくて楽しくて切なくて嬉しい数年間の記録が、どこかであなたの人生と重なりますように。
そして、見逃しそうな幸せをどうか見逃しませんように!

【宮沢氷魚のコメント】
初めて脚本を拝読した時から二人の佐藤さんの関係がどこかシュールで、でもリアリティに満ち溢れていて引き込まれました。
岸井さんとは初めての共演でしたがとてもチャーミングな方で、撮影初日からお互い心を開いて、タモツとサチをしっかりと演じられたと思います。
天野さんはとても柔軟な方で、スタッフや役者と意見を交換しながら撮影を進められたので、共に作り上げた感覚がとても強いです。
夫婦であっても、苗字が同じでも、やはり他人同士。そんな二人の歩む人生をぜひご覧頂ければと思います。

【ストーリー】
佐藤サチ(22)は、ダンス好きの活発なアウトドア派。佐藤タモツ(23)は、正義感の強い真面目なインドア派。正反対な性格だがなぜか気が合い、程なくして付き合い同棲を始める。そして5年後。弁護士を夢見るタモツは、司法試験を受けるが不合格が続く。しかし諦めずまた挑戦したいというタモツを応援するサチ。会社員として働いていたサチは、一人孤独に頑張るタモツを助けようと、一緒に勉強をはじめる。
数年経ってもタモツは相変わらず不合格だった一方、サチが司法試験に受かってしまう・・・申し訳ない気持ちのサチと、プライドがズタズタのタモツ。そんな中、サチの妊娠が発覚!ふたりは結婚することになる。
産後すぐに、弁護士として働き出し忙しい毎日を過ごすサチに対し、タモツは、塾講師のアルバイトをしながら家で息子の世話、その片手間に司法試験の勉強をしているので全く集中できずにいた。そんな生活の中、忙しいサチが息子の支度を忘れたり、家でのだらしない姿にタモツはイライラが募る。育児に対する考え方も全く違うふたりは対立し、次第に絶妙に保たれていたはずのバランスが崩れ始め・・・・?
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