
Googleが展開するスマートフォンの「Pixel」シリーズでは、AIを活用した数多くの機能を利用できます。
PixelシリーズでどのようなAI機能が使えるのか、代表的な8つの機能をピックアップし、前後編で紹介していきます。
●かこって検索
まずは、使えるデバイスも多い基本的な機能「かこって検索」を紹介します。画面に表示している画像やテキストを素早く検索できる機能です。
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操作方法は、ナビゲーションバーまたはホームボタンを長押して機能を起動させてから、検索したい画像などを指先で囲むようにして選択します。これで検索を実行できます。
●一緒に写る
「一緒に写る」機能は、最新機種のカメラアプリで使える集合写真撮影用の機能です。
カメラで「一緒に撮る」モードを選択したうえで、撮影者を交代しながら2回の写真を撮ることで、AIが2枚の画像を合成して、自然な集合写真に整えてくれます。記念写真で撮影者だけが写っていない、というありがちな課題を解決できます。
対応機種は「Google Pixel 9/9 Pro/9 Pro XL」や「Google Pixel 9 Pro Fold」に限られます。
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●編集マジック
「編集マジック」も、Pixelで代表的なAI機能です。こちらは「Googleフォト」アプリから使える編集機能であり、不要な写り込みを消去する「消しゴムマジック」をはじめ、ピントの甘い写真を補正する「ボケ補正」、空を夕焼けなどに変更する「空の候補表示」など、複数の機能の総称でもあります。
この「編集マジック」という機能名は、AIを活用した複数の編集機能をまとめて指す言葉なので、Pixel以外でも一定の条件を満たすデバイスが「Googleフォト」を通じて使うことができる「編集マジック」と、一部のPixelシリーズに限定された「編集マジック」の両方が存在するのが、少しややこしいところです。
例えば、写真の本来写っていない外側部分まで拡張する「オートフレーム」機能は「編集マジック」の一部として提供されていますが、2024年10月時点の情報では「Google Pixel 9」シリーズのみの対応とされています。
●動画ブースト & ビデオ夜景モード
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「動画ブースト」は、同機能をオンにして撮影した動画の明るさや色を自動的に調整し、細部まで鮮明な映像に仕上げてくれる機能です。
動画ブーストをオンにするには、「Googleカメラ」アプリの動画モード画面で、設定項目から「動画ブースト」を有効にすればOKです。
動画ブーストで調整できる動画の上限は10分まで。基本的にはGoogleフォトのバックアップ設定が適用されますが、一時的な処理としては、スマートフォンのストレージも使われる仕組みです。対応機種は、「Google Pixel 8 Pro」「Google Pixel 9 Pro/9 Pro XL」などです。
また類似の派生機能として、動画ブーストを利用して夜景を撮影する「ビデオ夜景モード」も見逃せません。
こちらは対応機種(「Google Pixel 8 Pro」「Google Pixel 9 Pro/9 Pro XL」「Google Pixel 9 Pro Fold」)で、撮影モードを動画にした後に夜景モードに切り替えると自動で動画ブーストが有効になる仕組みです。
「Google Pixel 9 Pro/9 Pro XL」に関しては、8K/30fpsでの撮影にも対応しています。