不明2隊員の氏名公表=夜通し捜索、原因究明難航も―空自練習機墜落・愛知

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2025年05月15日 11:01  時事通信社

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自衛隊機が墜落した入鹿池で、回収した機体の一部とみられる破片を運ぶ自衛隊員=15日午前、愛知県犬山市
 航空自衛隊の練習機「T4」が愛知県犬山市の入鹿池に墜落した事故で、空自は15日、行方不明となっている空自隊員2人の氏名を公表した。捜索は夜を徹して行われ、現場周辺から回収した機体の一部を分析し、墜落原因の究明も進める。

 空自によると、事故機に搭乗していたのはいずれも第5航空団(宮崎県)所属の井岡拓路1等空尉(31)と網谷奨太2等空尉(29)。どちらが操縦していたかは確認中としている。

 事故機は所属先の新田原基地(同県新富町)に向かうため、14日午後3時6分に小牧基地(愛知県小牧市)を離陸。同8分ごろ、基地の北東約13キロの犬山市付近上空でレーダーから機影が消えた。

 空自によると、事故機は1989年9月の製造で、飛行前の点検で異常は確認されなかった。内倉浩昭航空幕僚長も事故後の記者会見で、「機体に特段の問題はなかったと承知している」と述べた。

 一方、事故機には飛行データを記録するフライトレコーダーが搭載されていなかった。自衛隊は調査委員会を設置し、事故当時の詳しい状況を調べる方針だが、レコーダーがないため調査が難航する可能性もある。 

自衛隊機が墜落した入鹿池で、回収した機体の一部とみられる破片をボートで運ぶ自衛隊員=15日午前、愛知県犬山市
自衛隊機が墜落した入鹿池で、回収した機体の一部とみられる破片をボートで運ぶ自衛隊員=15日午前、愛知県犬山市

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  • 軍用機である練習機や輸送機でも、いつ何時の有事に備えてFDRやCBRは未搭載。もしも有事に敵に墜落残骸を回収されると飛行経路や録音内容から自軍の情報を盗られてしまうから未搭載。
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