【陸上】橋岡優輝「2年でやめる選択はなかった」渡米3季目、追い求める会心のジャンプ/連載3

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2025年05月17日 05:00  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

陸上男子走り幅跳びの橋岡優輝(2025年5月11日撮影)

<セイコーGGP出場選手紹介>



陸上のセイコー・ゴールデングランプリ(GGP=日刊スポーツ共催)が18日、東京・国立競技場で開催される。男子走り幅跳びの橋岡優輝(26=富士通)は22年秋から練習拠点を米国に移し、今季で3シーズン目となった。9月に世界選手権東京大会を控える中、21年東京五輪6位入賞の実力者は会心のジャンプを追い求めている。


   ◇   ◇   ◇


橋岡は歩みを止めない。


今月11日の木南道孝記念は追い風2・2メートルの参考記録で8メートル19を跳んで勝利した。ただこの日、公認された最高は7メートル98。今秋の世界選手権参加標準記録(8メートル27)とは差があった。


それでも「数字にはこだわらない。焦らずに1歩1歩やっていきたい」と前を向いている。


21年東京五輪で6位となり、さらなる飛躍を目指して22年秋に渡米。男子100メートルのサニブラウン・ハキームら短距離のトップ選手たちと練習をともにし、従来のリズム感のある助走を全力で駆け込むスタイルに変えた。


23年世界選手権、24年パリ五輪はともに予選で敗退したが、今オフも米国へ。「米国へ行く時に、3年かかると思っていた。パリの結果を受けて2年でやめる、という選択はなかった」と揺るがなかった。


今季は跳躍の質もゆるやかに変わりつつある。これまで同様に助走速度に重きを置きながら、昨季以上に踏み切りとのかみ合わせに目を向けられるようになってきたという。


「(昨季の助走は)踏み切りまで余裕があって(跳躍に)結びつくものだったかと言えば、ただ脚が回っているだけだった。その分うまく踏み切りができず、記録につながらない形になっていた。今年は走りのベースがありつつ、助走ができるようになってきているところが変化かなと思う」と手応えをつかみ始めている。


約4カ月後の自国での大舞台は「まだ先。何も考えていない」と過度に意識はしない。


「やりたい助走や踏み切りができれば、数字はついてくる」


渡米3季目。道を突き進んだ先に、追い求めてきた跳躍はあるはずだ。【藤塚大輔】

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